JPCA 2023

プログラム

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<現地開催・豊田市>

「コミュニティホスピタルの変革事例 〜創業から守成へ〜」
5月12日(金)13:00 – 15:00
企画責任者:窪田 泰輔(藤田医科大学 総合診療プログラム)
座長:荒木 庸輔(特定医療法人新生病院常務理事)
   井野 晶夫(公益財団法人 豊田地域医療センター)
パネリスト:小笠原 雅彦(同善病院)
      木安 貴大(美祢市立病院)
      北村 千恵(特定医療法人新生病院)
      鈴木 重良(豊田地域医療センター)   

コミュニティホスピタルとは、総合診療(家庭医療)と多職種協働によって、外来・入院・在宅においてシームレスな医療、ケア、リハビリ等を提供する新たな中小病院のモデルだ。全国にある約8200病院のうち200床未満の中小病院は約5600病院あり、病院全体の約7割を占める。しかし、その多くが医師不足と赤字経営に悩まされており、中小病院が実際に外来、入院、在宅の複数のオペレーションを連動させながら、質の高い医療やケアを提供することは容易ではない。特に、総合診療マインドとスキルをもった医師の確保、そうした医師を惹きつける教育的風土づくり、地域で果たすべき新たな役割に基づいた経営・連携方針の浸透、在宅と病棟の相互理解と連携体制の構築など課題は多い。本シンポジウムでは、それぞれの地域で中小病院のあるべき姿を模索しながら変革に挑む若手医師や多職種の発表と議論を通じて、コミュニティホスピタルとなるためのヒントを浮かび上がらせる。

「在宅医療・地域医療の未来」
5月12日(金)15:15 – 17:15
企画責任者:豊岡 達志(藤田医科大学 総合診療プログラム)
座長:吉田 伸(飯塚・頴田総合診療/家庭医療研修プログラム副責任者)
シンポジスト:市橋 亮一(医療法人かがやき 総合在宅医療クリニック)
       佐々木 淳(医療法人社団悠翔会 理事長 診療部長)
       藤沼 康樹(医療福祉生協連家庭医療学開発センター)

この数年、在宅医療を取り巻く状況は大きく変化した。COVID-19の流行下、これまで考えられなかった入院・診療制限がかかり病院の医療が逼迫する中で、急激に膨らんだ医療ニーズに対応したのは在宅医療だった。受診困難なCOVID-19患者を訪問診療医が往診し、抗ウイルス薬を投与しながら勇気づける姿は記憶に新しい。きっと、在宅医療は私たちが予想し得ない、様々な可能性を秘めている。
そんな在宅医療を内包した地域医療も少しずつ変化しているのではないだろうか。総合診療医が専門医として認められたことも追い風になり、地域における診療所・病院・在宅医療間の連携とその重要性が認知・強調され、地域で安心して暮らすことを目的とした医療と、その価値観を大切にする医療者が増えてきた。
私たちの目から見ても明らかな変化がある一方で、先達はこの光景に何を見出しているのだろう。彼らにしか見えない、煌めく変化があるのではないだろうか。そして、その先には果たしてどんな未来が待っているのだろう。
彼らの目に映る、在宅医療・地域医療の未来を見てみたい!
そんな好奇心と期待からこのシンポジウムを企画した。
シンポジストには家庭医として在宅診療・外来診療を含めた地域医療を行いながら総合診療教育のプロフェッショナルとして活躍されている藤沼康樹氏、岐阜・名古屋市内の心温まるロッジで在宅クリニックを運営され、在宅研究・後進の育成・国際交流など幅広く活動されている市橋亮一氏、日本最大規模の在宅クリニックネットワークの代表でありSNSグループ「在宅医療カレッジ」にて学び合いの場を提供されている佐々木淳氏をお呼びした。
前半は先駆者たちの目に映る在宅医療・地域医療の変化についてご講演いただき、後半は御三方の思うままに語ってもらう、贅沢なディスカッションを予定している。
会場は伝統芸能で過去と未来を繋いできた豊田市 能楽堂。
在宅医療・地域医療の現在と未来をつなぐ談話が幕を開ける−

第1部「人生100年時代の医療~健康長寿社会の実現を目指して~」
5月12日(金)13:00 – 15:00
座長:大杉 泰弘(第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術 大会長・豊田市・藤田医科大学連携地域医療学 藤田医科大学 総合診療プログラム )
演者:太田 稔彦(豊田市長)
演者:江崎 禎英(社会政策課題研究所(所長)/岐阜大学(客員教授)/東京医科歯科大学(客員教授)/藤田医科大学(教授))   

 

第2部「豊田市における健康まちづくりの取り組みについて~ずっと元気!プロジェクトを通じて~」
5月12日(金)15:15 – 17:15
企画責任者:平嶋 竜太郎(豊田地域医療センター)
座長:伴 幸俊(公益財団法人 豊田地域医療センター)
演者:近藤 克則(千葉大学予防医学センター 教授)
   坂元 玲介(トラベルwithじぇぷと)
   豊田市企画政策部

健康には様々な社会的な要因が影響を与えていることを御存知でしょうか?
健康を害するのは個人や生活習慣のせい、そう考えられていた時代から、健康問題には個人のせいだけではなく、労働環境、交通環境、幼少期の経験など、様々な社会的な要因によるものであるという考え方が広まってきています。今回、日本における健康の社会的決定要因や健康まちづくり研究の第一人者である近藤克則先生をお招きし、社会と健康との関係性や現在の知見についてお話しいただきます。
また、近藤先生も研究に関わられている豊田市における新たな官民連携介護予防プロジェクトである「ずっと元気!プロジェクト」についてもお話しいただき、豊田市がどのように健康で幸せなまちづくりを目指しているのかについても皆様と理解を深めていきたいと思います。
是非、多くの市民の皆様のご参加をお待ちしております。

<現地開催・名古屋市>

日時:5月13日(土)13:15 – 13:25
座長: 大杉 泰弘(第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術 大会長・豊田市・藤田医科大学連携地域医療学 藤田医科大学 総合診療プログラム )
演者: 草場 鉄周(日本プライマリ・ケア連合学会 理事長)

私がこれから大切にしたいと思うプライマリ・ケアのニューノーマル
日時:5月13日(土)13:25 – 14:00
座長: 草場 鉄周(日本プライマリ・ケア連合学会 理事長)
演者: 大杉 泰弘(第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術 大会長・豊田市・藤田医科大学連携地域医療学 藤田医科大学 総合診療プログラム )

私は2011年日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医に合格をいたしました。ひとり後期研修医であった私は日本プライマリ・ケア連合学会やその仲間たちから多くのことを学び成長させてもらいました。
その学びを踏まえてミライに向けて私がこれから大切にしたいと思うプライマリ・ケアのニューノーマルについてお話したいと思います。

MS01 健康まちづくりの社会実装 〜産官学民連携の取り組みを通じて〜
日時:5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:平嶋 竜太郎(豊田地域医療センター)
座長:近藤 敬太(藤田医科大学 総合診療プログラム/豊田地域医療センター 総合診療科
演者:近藤 克則(千葉大学予防医学センター 教授)
    花里 真道(千葉大学予防医学センター 准教授)
    森田 浩之(ヤマハ発動機株式会社 新事業推進部)
    乾 裕之(イオン株式会社 エリア戦略統括部)

健康の社会的決定要因に注目が集まる中、実際の取り組みはどうなっているのでしょうか?
今回、日本における健康の社会的決定要因や健康まちづくり研究の第一人者である近藤克則先生、花里真道先生をお招きし、社会と健康との関係性、千葉大学予防医学センターを通じた各地での実際の取り組みについてご紹介頂きます。
また、ヤマハ発動機、イオンとの取り組みについてご紹介頂き、産官学民連携でどのようなまちづくりが社会実装されているかについてお話しいただき、会場の皆様とも討論を行いたいと思います。
まちづくりを通じた健康で暮らし続ける社会にはどんなことが必要か、また、医師としてどのように関わることが出来るのか・・・これからの医療の在り方への重要なテーマについて、会場の皆様と熱い議論ができることを楽しみにしております。

MS02  患者・現場・制度をつなぐ、かかりつけ医の未来とは? ~コロナ禍を経たプライマリ・ケアのニューノーマル~
日時:5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:吉田 伸(飯塚病院・頴田病院)
座長:大橋 博樹(医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック)
座長・導入の演者:吉田 伸(飯塚病院・頴田病院)
演者:香取 照幸(一般社団法人未来研究所臥龍 / 兵庫県立大学大学院社会科学研究科)

 高齢化に伴う介護保険と在宅医療、医療とケアの分断に対する総合診療とアドバンス・ケア・プランニング、そしてコロナ禍を経た公衆衛生連携とオンライン診療、、、当学会は時代の要請に応えるようなプライマリ・ケアを日々実践しながら、教育および学術活動に取り組んできた。
 ①社会に変化が訪れる、②患者と家族のニーズが変化する、③制度が変わる、④現場の他科・多職種と協調して医療サービスを改変する、⑤学会で知見の共有と改善を図る、、コロナ禍も3年目を迎えて5類感染症と指定される今、我々がこの20年行なってきた①〜⑤のプロセスを、介護保険を始めとする社会保障制度の設計と、昨今ではかかりつけ医機能の検討に携わっておられる香取照幸先生と振り返りたい。
 本シンポジウムでは、まず企画者より上記の社会課題と学会の対応について概要を発表する。そして続く基調講演で香取先生より、介護保険・在宅医療・総合診療と個別ケアの制度が誰にどんな価値をもたらしたか、そして昨今のコロナ診療における公衆衛生的課題と、在宅医療やオンライン診療など新しい診療形態の活用、そして患者の健康情報の集約化も含めたかかりつけ医の役割についてご解説をお願いした。そして最後に対談企画により、患者・現場・制度をどう擦り合わせていくか議論する。
 本企画が、コロナ禍を経たプライマリ・ケアのニューノーマルとして、ひいてはかかりつけ患者を守る社会機能の未来像として、皆様のなかに結実すれば幸いである。

MS03  3学会理事長鼎談 総合診療専門医のキャリアパスにおける学会間連携
日時:5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:前野 哲博(日本プライマリ・ケア連合学会 副理事長)
パネリスト:草場 鉄周(日本プライマリ・ケア連合学会 理事長)
      田妻 進(日本病院総合診療医学会 理事長)
      小野 剛(日本地域医療学会 理事長)

2018年にスタートした総合診療専門医制度は、導入後5年が経った現在、専攻医数は少しずつ増加してはいるものの、まだまだ十分とは言えないのが現状である。その大きな原因として、他の18領域はそれぞれ該当する学会が運営しているのに対して、総合診療専門医のみ、専門医機構が直接運営しており、制度の継続性や学術的基盤に対する信頼性が十分ではないことや、専門医取得後のキャリアパスが明確とは言えない点が挙げられている。
この問題に関する関係学会の動きとしては、総合診療専門医取得後のサブスペシャルティ領域の専門医制度として、日本プライマリ・ケア連合学会が2020年度から新・家庭医療専門医制度をスタートさせたのを皮切りに、2021年度には日本病院総合診療医学会が病院総合診療専門医制度を、2022年度には日本地域医療学会が地域総合診療専門医制度をそれぞれ導入している。これらの3学会は、日本専門医機構内に設けられた総合診療専門医制度の運営機関である総合診療専門医制度検討委員会の活動にも全面的に協力しているが、今後も引き続き連携を強め、総合診療領域のキャリアパスの充実に取り組むことが求められている。
これまで、日本プライマリ・ケア連合学会と日本病院総合診療医学会は、2021年6月に「総合診療専門医取得後のキャリアに関する2学会合同声明」を発表するなど連携を深めてきた。本シンポジウムでは、この両学会に、2021年に発足した日本地域医療学会を加えた3学会の理事長が一堂に会して、それぞれの学会が運営する専門医制度の概要および最新情報について共有するとともに、総合診療専門医制度への関わり方や将来のキャリアパスに関する展望、今後の学会間の協調の在り方について論じる。

医療業界とマネジメント〜若手プライマリ・ケア医がマネジメントを学ぶ意義について考える〜
日時:5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:柏木 秀行(飯塚病院)
座長:柏木 秀行(飯塚病院)
パネリスト:田久保 善彦(グロービス経営大学院)
      廣橋 航(福岡みなと在宅医療クリニック)
      田木 聡一(飯塚病院)
      橋川 有里(豊田地域医療センター)

プライマリ・ケアを担う医療者に対して、社会から求められる役割は幅広い。臨床家としてはもちろん、教育者として、研究者としての役割は長く議論されてきた。一方、プライマリ・ケアの幅広い役割を考えると、それですら十分とは言えない。それぞれの地域に必要なプライマリ・ケアを実現していく上では、マネジメントの観点が重要となる。我々はそのような課題認識のもと、2022年度より経営大学院でマネジメントを学んだ医師と、経営大学院教員とともに若手医師を対象としたマネジメントプログラムを開発し、オンラインでのプログラム運営を行った。本セッションではプログラム講師と学習者とともに、他業界で学ばれているマネジメント教育をプライマリ・ケア従事者が学ぶことの意義や課題について議論する。

GJ01  <日本病院総合診療医学会>Youは何しに学会へ? with Genelink
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:石丸 裕康(関西医科大学)
      吉本 尚(筑波大学医学医療系地域総合診療医学, 筑波大学健幸ライフスタイル開発研究センター)
座長:村山 愛(君津中央病院大佐和分院)
演者:青山 治樹(香川大学)
   宇高 彩(旭川医科大学)
   内田 美紀(東京女子医科大学)
   漆葉 美佳(産業医科大学)
   桒原  百恵(国際医療福祉大学)
   小玉 真規子(山形大学)
   酒井 郁弥(琉球大学)
   杉谷 真季(医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック)
   中尾 光希(島根大学)
   西郡 椋也(大分大学)
   堀田 基備(三重大学医学部医学科)
   三浦 太郎(富山市まちなか診療所)
   吉川 紫(自治医科大学)
   吉野 藍(国際医療福祉大学)
   合田 建(神戸大学地域医療支援学部門/兵庫県立丹波医療センター)
   天野 雅之(南奈良総合医療センター 総合診療科)
   飯塚 玄明(多摩ファミリークリニック)
   大塚 勇輝(岡山大学病院総合内科・総合診療科)
   酒井 達也(沖縄県立八重山病院総合診療科)
   坂本 哲(獨協医科大学病院)
   鈴木 智晴(浦添総合病院 病院総合内科)
   豊田 喜弘(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)
   長崎 一哉(水戸協同病院総合診療科)
   西水 翔子(宮崎医院)
   鈴木 森香(国立病院機構 仙台医療センター)
   近藤 俊介(高槻病院)
   石丸 裕康(関西医科大学) 

#学生
#研修医
#学会デビュー
#学会を楽しむには
#学会のお作法知りたい
#仲間を増やしたい
#集まれ!!
#体験を共有しよう
#夏セミ
#PCs
#医学生・若手医師支援委員会
#病院総合医委員会
#学会ジョイントプログラム(日本病院総合診療医学会)
#Genelink
#若手医師支援部門 病院総合医チーム
#82大学行脚

学術大会に参加する学生・研修医は毎年約150人。参加の経緯は様々ですが、慣
れない学会という場に不安な方も多いでしょう。一方、何度も学会参加している
猛者もいらっしゃるかもしれません。このセッションでは、みなさんに学会の楽
しみ方をお伝えいたします。さらに、学会後にもつながる参加者同士の交流の場
を、学生・研修医主体で企画し、みなさんに提供します。学会をより一層楽しめ
るきっかけを作り上げていきましょう。
尚、本セッションは、学生・研修医部会、医学生・若手医師支援委員会、総合診
療広報チームGenelink・若手医師支援部門 病院総合医チーム・日本病院総合診
療医学会の若手医師たちによる、学会コラボ企画、かつ、委員会コラボ企画です。
領域や枠組みを越え、新しいものを作り上げていきたいと思います。

 

GJ02  <日本緩和医療学会>家庭医の緩和ケア・コンピテンシーを習得するための方略と課題
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:浜野 淳(筑波大学 医学医療系臨床医学域(総合診療医学・緩和医療学))
演者:田中 いつみ(滋賀家庭医療学センター/弓削メディカルクリニック)
   喜瀬 守人(医療福祉生協連家庭医療学開発センター/久地診療所)
   久永 貴之(筑波メディカルセンター病院 緩和医療科)
   清水 政克(清水メディカルクリニック)

家庭医療専門医のコンピテンシーには、「人生の最終段階におけるケアを、苦痛の緩和を含め、適切に行うことができる」能力が求められている。そして、2020年に高齢者医療委員会で行った調査で、家庭医療専攻医・専門医は、緩和ケアに関する知識・スキルを向上させたいニーズが高い一方で、適切な研修環境が充足されていないことが示唆されている。そこで、2022年日本プライマリ・ケア連合学会と日本緩和医療学会は、緩和ケアに興味・関心の高い家庭医療専攻医、専門医に期待される医師像・能力について検討する合同プロジェクトチーム(以下合同PT)を立ち上げることとなった。そして、合同PTは、「家庭医療専攻医・専門医が緩和ケア領域に関して期待される医師像・能力(案)」を作成し、2023年3月日本プライマリ・ケア連合学会会員を対象としてパブリックコメントを募集した。本ジョイントシンポジウムでは、合同PTが作成した「家庭医療専攻医・専門医が緩和ケア領域に関して期待される医師像・能力(案)」を紹介すると同時に、専攻医、指導医、緩和医療専門家それぞれの立場から、緩和ケアに興味・関心の高い家庭医療専攻医、専門医に、どのような学びの方略や環境が必要であるかなどについてお話頂き、今後、家庭医療専攻医・専門医が緩和ケアの知識・スキルを向上させるために必要な事柄について議論を行う。

 

GJ03  <日本感染症学会> 続続々・Meet the expert 感染症専門医はプライマリ・ケア医からの疑問に応えられるのか?
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:中山 久仁子(医療法人 メファ仁愛会、マイファミリークリニック蒲郡)
座長:鈴木 富雄(大阪医科薬科大学病院総合診療科)
   山口 征啓(コネクト合同会社)
演者:岸田 直樹(Sapporo Medical Academy)
   塚田 訓久(国立病院機構東埼玉病院)

例年好評の日本感染症学会とのジョイント企画の続編。
プライマリ・ケア医は日常診療の中で多くの感染症の診療を行っているが、診断のための検査、抗菌剤の選択など、教科書にあるような標準的な方法と、実際のプラクティスが、必ずしも一致しないこともある。エビデンスと実際の現場で行える診療とのギャップのジレンマに悩むことも多い。その中での率直な疑問に対して、感染症の専門家からの実践的な回答を得て、明日からのプラクティスの糧にするという目的の企画である。
事前に日本プライマリ・ケア連合学会の会員に「プライマリ・ケアの現場での感染症の診療」に関して、感染症専門医に聞きたいことを集め、それに対して会場の感染症専門医が詳細な解説を交えながら応えていくという形式である。

 

GJ04  <日本認知療法・認知行動療法学会> プライマリ・ケア領域で今日から使える認知行動療法!
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:久我 弘典(国立精神・神経医療研究センター)
座長:久我 弘典(国立精神・神経医療研究センター)
演者:網代 洋一(にいじゅく組合診療所)
   井上 真里(国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)
      木村 勝智(あいせい紀年病院)
   梅本 育恵(国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)

認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy: CBT)は、これまでの臨床試験から、うつ病を始めとして、さまざまな精神疾患の治療効果や再発予防効果が示されてきており、精神疾患に対する有効な非薬物治療法の一つとして注目されている。そして、わが国では、2010年度にうつ病患者に対して習熟した医師がマニュアルに基づいて行うCBTが診療報酬の対象となり、さらに、2016年度にはパニック症、社交不安症、強迫性障害、PTSD、そして2018年度には神経性過食症にまで広がり、その重要性は益々大きなものとなっている。また、精神疾患のみならず、身体疾患の改善、ウエルビーイングの向上などに効果をもつことが広く知られ、プライマリ・ケア領域を含む医療や福祉、教育や産業など幅広い場面で求められている。しかしながら、CBTを実施できる治療者数は十分とは言えず、CBTへの治療アクセスが医療現場での問題の一つとなっている。本シンポジウムでは、プライマリ・ケア領域における認知行動療法の実践方法の紹介に加え、CBT施行の現状や今後の我が国におけるセラピスト育成に向けた展望に関しての発表を行う。

 

GJ05  <日本東洋医学会> 東洋医学(漢方・鍼灸)の疑問点にお答えします!
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:樫尾 明彦(給田ファミリークリニック)
座長:佐藤 寿一(名古屋大学医学部附属病院総合診療科)
演者:網谷 真理恵(鹿児島大学歯学総合研究科 地域医療学分野)
   鈴木 雅雄(福島県立医科大学会津医療センター附属研究所漢方医学研究室)
   寺澤 佳洋(医療法人弘池会 口之津病院)
   野上 達也(東海大学医学部専門診療学系漢方医学)
   吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)

日本東洋医学会では、プライマリ・ケアに関連する学会を対象に、東洋医学(漢方・鍼灸)に関する疑問や質問を募り、基礎的なものから実践的な内容まで、それらに回答する形で、「漢方の疑問点 Q&A」として、日本東洋医学会ウエブサイトに公開しました(2021年)。
http://www.jsom.or.jp/medical/faq/index.html
昨今、プライマリ・ケアで、東洋医学のニーズがさらに高まっていることも感じられ、その際に生じた疑問や質問を、すぐには東洋医学の専門家に相談できない可能性も考えられます。
今回の企画では、上記のウエブサイトに掲載された質問をベースとして、さらに、日本プライマリ・ケア連合学会の会員に、東洋医学に関する疑問や質問を新しく募り、集まった内容に回答する形で、当日会場での質疑応答も含めて、進行していく予定です。
日常診療に東洋医学(漢方・鍼灸)を活用したいと考えている、多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

 

GJ06  <日本医療ソーシャルワーカー協会> プライマリ・ケアとソーシャルワーク~患者の権利を守る複数の視点~
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:西岡 大輔(大阪医科薬科大学医学研究支援センター医療統計室)
座長:西岡 大輔(大阪医科薬科大学医学研究支援センター医療統計室)
   岡村 紀宏(日本医療ソーシャルワーカー協会)
演者:西出 真悟(日本医療ソーシャルワーカー協会)
   三澤 美和(大阪医科薬科大学 総合診療科)
   田所 洋志(大阪医科薬科大学病院 広域医療連携センター)
   前島 拓矢(筑波メディカルセンター病院)
   古市 律子(社会医療法人恒貴会 大和クリニック)

日本プライマリ・ケア連合学会は、2018 年に「健康格差に対する見解と行動指針」を発行し、2022 年に第二版へと改訂した。行動指針では、「あらゆる人びとが、それぞれに必要なケアを得られる権利を擁護するためのアドボカシー活動を進め」ることが明記されてきたが、本学会によるアドボカシー活動は患者の健康権に注目した活動が中心となりやすい。近年医療機関で配置が推進されてきたソーシャルワーカーは、患者の生活全般における権利擁護を専門のひとつとする社会福祉専門職である。本企画では、プライマリ・ケアとソーシャルワークが医療機関で同じ患者を支援する際の視点の共通点や相違点を紹介することで、医療と福祉の専門職の支援の違いを共有する。その上で、相互の理解・協働を深め患者のケアをより良いものにすることと、アドボカシー活動を推進することを目的とする。
まず冒頭にプライマリ・ケアとソーシャルワークの親和性について概説する。のちに支援事例をプライマリ・ケア医とソーシャルワーカーとのそれぞれの立場から紹介し、支援の視点の共通点や相違点を確認する。事例に関しては、在宅医療における支援事例と大学病院総合診療科における支援事例の2つを準備している。パネルディスカッションでは、お互いの連携強化に向けた取り組みや課題、将来の展望について共有する。
本企画は日本医療ソーシャルワーカー協会との学会ジョイントプログラムとなり、健康の社会的決定要因検討委員会が運営する。

 

GJ07  <日本腹膜透析医学会> 腹膜透析を在宅医療として根付かせるために
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:大橋 博樹(医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック院長)
座長:大橋 博樹(医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック院長)
    櫻田 勉(聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科)
演者:楠本 拓生(医療法人楠本内科医院)
   櫻田 勉(聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科)
   柴垣 圭吾(医療法人社団明洋会柴垣医院)
   藤井 玲玲(みんなの訪問看護リハビリステーション戸塚)
   北條 伸子(登米市立豊里病院)

日本腹膜透析医学会との学会ジョイントプログラムである本セッションは当学会の学術大会で3回目の開催となる。また、日本腹膜透析医学会、日本透析医学会でそれぞれ当学会と合同シンポジウムが開催されてきた。プライマリ・ケア医、在宅医、腎臓専門医、透析専門医、病院連携室看護師、訪問看護師などが発表を行い、腹膜透析(PD)と在宅医療の親和性について理解を深めつつ、PDの普及を目指してきた。また、日本腹膜透析医学会の連携認定医制度や腹膜透析認定指導看護師制度についても紹介され、当学会の会員にも連携認定医を取得する医師が少しずつ増えてきている。本セッションでは「腹膜透析を在宅医療として根付かせるために」 と題して、在宅医療でPDを実践されている様々な立場からのご講演をお願いした。これまでの「PDの普及」というステージから、「PDが在宅医療に根付く」という次のステージに進むことができるようなセッションをお届けしたい。

 

GJ08  <日本家族療法学会> 家族療法家と考えるプライマリ・ケアの現場における家族志向のケアの可能性
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:若林 英樹(三重大学 総合診療部/亀山地域医療学講座)
      児島 達美(KPCL:Kojima Psycho-Consultation Laboratory)
座長:上別府 圭子(国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科家族看護学領域)
   松下 明(岡山家庭医療センター 奈義・津山・湯郷ファミリークリニック)
演者:児島 達美(KPCL:Kojima Psycho-Consultation Laboratory)
   宮本 侑達(ひまわりクリニック)
   若林 英樹(三重大学 総合診療部/亀山地域医療学講座)
   渡辺 俊之(渡辺医院/高崎西口精神療法研修室)
コメンテーター:河田 祥吾(亀田ファミリークリニック館山)
        村山 愛(君津中央病院大佐和分院)

家族志向のケアは総合診療/家庭医療専門医において必須分野となっているが、教育リソースの充実は課題となっている。第13回JPCA学術大会では「全国のグッドプラクティスから学ぶ」と第するシンポジウムを行い、教育課題を明らかにし、特に家族療法家や詳しい専門家とのコラボレーションの重要性を知ることとなった。そもそも家族志向のケアは、1980年代に米国で家庭医と家族療法家のコラボレーションから発展し、今も米国の家庭医プログラムにおいて家族療法家は重要な存在となっている。
日本家族療法学会(JAFT)でもプライマリ・ケア分野における家族療法の取り組みが重視されつつあり、第39回JAFT学術大会では「一般診療と家族支援」と題するシンポジウムが開催された。本シンポジウムではこれらを発展させるべく、両学会専門家に登壇いただき家族療法の専門性がどのようにプライマリ・ケアの現場に活かせるのか議論していきたい。

 

GJ09  <日本臨床倫理学会> 学会ジョイントプログラム体験!多職種臨床倫理カンファレンス
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:野口 善令(豊田地域医療センター)
座長:平嶋 竜太郎(豊田地域医療センター)
演者:稲葉 一人(いなば法律事務所)
ファシリテーター:伊藤晴規 影山重幸 (豊田地域医療センター)

実際にあった事例を使い多職種からなる小グループで臨床倫理カンファレンスを行います

プログラムの目的:
 臨床現場の倫理問題への気づきを高める
 倫理問題を検討する際のルールや考え方を学ぶ
 多職種での対話、倫理的検討のプロセスを通じて、倫理的問題への対処方法を学ぶ
対象:
 医師、看護師、コメディカル、事務、学生
プログラム:
 講義 「臨床倫理の基礎と臨床倫理カンファレンス」 
 臨床倫理四分割法とカンファレンスの進め方
 事例紹介
 グループ別カンファレンス
 発表、質疑応答
 フィードバックとまとめ

SY01  診療看護師の卓越性と次世代医療との融合~プライマリ・ケアのニューノーマル~
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:久保 徳彦(国立病院機構 別府医療センター 総合診療科)
座長:志水 太郎(獨協医科大学病院 総合診療科)
   久保 徳彦(国立病院機構 別府医療センター 総合診療科)
演者:浦中 桂一(東京医療保健大学東が丘看護学部・大学院看護学研究科)
   酒井 博崇(藤田医科大学 保健衛生学部)
   高橋 淳(株式会社Reha Labo Japan)
   芹田 晃道(隠岐広域連合立 隠岐病院)
   福添 恵寿(川西市立総合医療センター)
   勘澤 晴美(長崎県対馬病院)
   樋口 秋緒(社会医療法人北晨会恵み野訪問看護ステーション「はあと」)

 超高齢社会や在宅医療の推進などを背景に、2014年に医療介護総合確保推進法が成立し、「特定行為に係る看護師の研修制度」が創設されました。実践的な理解力や思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38行為を、厚生労働省が特定行為と指定しました。研修を受けた看護師は手順書下で特定行為を行うことが認められており、特定行為研修を受けた看護師は特定看護師となりますが、大学院修士課程で病態生理学や薬理学を学び、幅広く複数の特定行為研修を受け、資格認定試験に合格すると診療看護師となります。
 米国の診療看護師は50年以上の歴史があり、大学院修士課程で資格を取り、医師と協働して患者を診療し処方を含む医行為を実施しています。日本の診療看護師は米国同様の活動はできませんが、医師と連携し診療に携わる役割を担っており、看護師5年以上の経験と大学院修士課程で得た病態生理学や薬理学の知識をもつだけでなく、フィジカルアセスメント能力を身につけ、特定行為を実施する技術をもっています。現在日本ではクリティカル領域とプライマリ領域(老年・小児)の診療看護師がおり、様々な症状や疾患をもつ患者に対し、医師と連携することで医療を効率的に提供できます。
 私共は、第9回・第10回本学会学術集会のシンポジウムで診療看護師の活動内容を伝え、第11回・第12回・第13回では診療看護師の導入に向けた戦略を議論し可能性を探ってきました。第14回ではさまざまな役割を持つ医療機関の診療看護師に診療看護師の卓越性と次世代医療との融合についてご講演をいただく予定です。
 本シンポジウムにて議論した内容を参考に、各医療機関で診療看護師の導入を検討し、将来的な導入に繋がることを願っています。

SY02  仲間を救う! 医療従事者のためのウェルビーイング
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:安藤 明美(安藤労働衛生コンサルタント事務所)
座長:鈴木 富雄(大阪医科薬科大学病院総合診療科)
   鋪野 紀好(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)
パネリスト:牧石 徹也(島根大学医学部総合医療学)
      安藤 明美(安藤労働衛生コンサルタント事務所)
      富田 さつき(医療法人社団 富田医院)
      田中 千恵美(アクトグレースサポート株式会社)

医療従事者は “労働者“という感覚をあまり持たず、過残業となりがちであり、その働き方が見直されている。しかし医療機関ではその取組は十分とはいえず、さらに新型コロナウイルス感染症の流行により、プライマリ・ケアを担う医療従事者のウェルビーイングは世界全体としての課題であることが顕在化した。本企画は日本プライマリ・ケア連合学会 予防医療・健康増進・産業保健委員会 産業保健チームと、ACP(米国内科学会)日本支部Physicians Well-being Committeeによるコラボレーション企画である。米国内科学会の本部で研修を積んだ医師をシンポジストとして招聘し、医療者自身のケアやチームメンバーのウェルビーイングを保つために、医師、看護職、診療所管理者および労働衛生コンサルタントの視点が、最新の知見とともにその方略を幅広い視点から議論し、医療従事者がいきいきと働けるためにどうすればよいかを検討する。

SY03  日本総合研究所×JPCA「私たちにとって本当に必要なかかりつけ医制度とは」-Primary Care Providerを軸としたかかりつけ医とその展望-
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:豊岡 達志(藤田医科大学 総合診療プログラム)
ファシリテーター:成瀬 道紀(株式会社日本総合研究所調査部)
演者:藤沼 康樹(医療福祉生協連家庭医療学開発センター)
   中山 法子(山口市徳地診療所,糖尿病ケアサポートオフィス)
   轟 浩美(認定NPO法人希望の会)

高齢化が著しい現在の日本においてあらゆる問題に対応でき、アクセスしやすく、かつ、患者の背景まで把握しながら継続的に診療を行うことができる「かかりつけ医」が重要であることは明白である。また、昨今の新型コロナ感染症の流行下で、どこに受診したら良いのかわからない、普段受診する病院に診察を断られてしまう、いわゆる受診難民が大きな問題となり、ますますかかりつけ医制度の必要性が浮き彫りになってきている。しかし、かかりつけ医の実装については様々な立場から意見が上がっており、制度化は疎か、その機能や定義さえ定まっていないのが現状である。その中で、本当の意味で私たち(=国民)のためのかかりつけ医の姿は靄がかかったように見えづらくなってしまっている。
今回のシンポジウムはかかりつけ医・プライマリケアの普及について提言いただいている株式会社 日本総合研究所より、ファシリテーターとして成瀬道紀氏をお呼びし、国民にとって本当に必要なかかりつけ医について改めて考える機会にしたい。
シンポジストには自身も地域のかかりつけ医として診療を行っており、かかりつけ医としての家庭医の教育に携わる藤沼康樹氏(家庭医療学開発センター 所長)、ナースプラクティショナーの先駆けであり、看護師の立場から地域でかかりつけ医の役割を果たしている中山法子氏(糖尿病サポートケアオフィス)、そして医療を受ける側の立場から、ご自身の体験を通してスキルス胃がんの早期発見・治療に関する情報共有を行っている轟浩美氏(特定非営利活動法人 希望の会 理事長)にご登壇頂き、それぞれの立場からかかりつけ医の必要性や、かかりつけ医として機能するために重要なポイント、かかりつけ医を維持する制度等についてご講演頂く。後半のディスカッションでは多様な視点から議論を行い、医療者・患者双方にとって納得のいくかかりつけ医の姿はどのようなものかを明らかにしていく。

SY05  地方創生において、求められる次世代の総合診療医像 ~各分野からの提言①~
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:江角 悠太(志摩市民病院)
パネリスト:五月女 圭一(株式会社ゲイト代表取締役)
      山崎 史郎(内閣官房参与 社会保障 人口問題担当)
      野中 亮宏(エムスリーエデュケーション株式会社代表取締役社長)

少子高齢化人口減少が急速に進む中、地方創生による首都圏一極集中是正は急務である。地方創生において、へき地医療は最も重要な要素の一つであり、地域包括ケアシステムの推進とともに、新たなへき地医療の展開において最も親和性が高い分野が総合診療である。
 第一弾は、国からの視点、IT医学教育界からの視点、6次産業界からの視点時代に求められた総合診療医像を参加者で創造するセッション。
山崎 史郎  内閣官房参与(社会保障、人口問題担当)
野中 亮宏  エムスリーエデュケーション株式会社 – 代表取締役社長
五月女圭一  株式会社ゲイト 代表取締役
江角 悠太  地方創生医師団長 志摩市民病院長

SY06  病院ができる社会的処方 インターナショナル拡大版!
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:吉田 伸(飯塚病院・頴田病院)
演者:西連寺 智子(University Of Washington)
   Cheung Siew Li(National University Health System, Singapore)
   Yeow Tan Boon(St.Lukes Hospital, NUHS, Singapore)
   本田 宜久(頴田病院)
   近藤 尚己(京都大学)

住民の社会的孤独が健康に及ぼす影響も徐々に明らかとなり、方策として注目されている社会的処方だが、病院が果たす役割はまだ明らかになっていない。そもそも、病棟での医学的ケアにも重きをおくべき病院が、地域のヘルスケア資源を評価・把握したうえで、入院患者やかかりつけの外来患者(場合により在宅患者)に対して社会的処方を行うというプロセス全体についての整理が必要と思う。そこで、本セッションは国内外から病院による社会的処方の実践者たちをお呼びした。米国の大学病院で家庭医としてCOPC活動や医学教育に関わる医師、シンガポールで国家的プロジェクトでもある社会的処方に取り組む病院長とソーシャルワーカー、そして日本のコミュニティホスピタルにおける就業支援の取り組みである。そして、日本での社会的処方の概念と研究状況、そして病院の役割について近藤先生にまとめていただく。本シンポジウムを通して、病院だってできる。患者と地域をつなぐニューノーマルをお見せしたい。

SY07  我が国のプライマリ・ケア研究の発展に向けて─Primary Care Research(PCR) Connectの歩みと展望
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:青木 拓也(東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
座長:青木 拓也(東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
演者:草場 鉄周(日本プライマリ・ケア連合学会 理事長)
   佐田 憲映(高知大学臨床疫学)
   濱口 杉大(福島県立医科大学)
   飯塚 玄明(多摩ファミリークリニック)

我が国からのプライマリ・ケア研究の発信は、国際的に見てまだ少ないのが現状である。日本でプライマリ・ケアを専門領域として確立し、その質を向上していくためには、臨床・教育活動だけでなく、研究活動の推進が不可欠である。例えば、北米では研究活動に特化したNorth American Primary Care Research Group (NAPCRG)が学術集会を開催し、質の高い学際的な研究発表、若手に対する研究教育や様々な支援を行なっている。
こうした海外の取り組みを参考に、日本プライマリ・ケア連合学会、米国内科学会日本支部、日本臨床疫学会の3学会連携によるPrimary Care Research (PCR) Connectが、我が国のプライマリ・ケア領域における研究レベルを国際水準にまで引き上げる目標を掲げて活動を展開している。
2019年の活動開始から5年目の節目を迎えるにあたり、本シンポジウムでは、3学会と若手研究者の視点からPCR Connectのこれまでの歩みを振り返り、日本のプライマリ・ケア研究の発展に向けて取り組むべき課題や展望について議論する。

SY08  日本在宅医療事務連絡会共催『在宅医療の始め方、拡げ方』
5月13日(土)10:15 – 11:45

企画責任者:堀部 秀夫(医療法人社団ゆみの)
座長:荒木 庸輔(特定医療法人新生病院)
   堀部 秀夫(医療法人社団ゆみの)
演者:菊池 亮(ファストドクター株式会社)
   石塚 秀俊(IQVIAソリューションズジャパン)
   稲生 迅人(一般社団法人 拠)

人口動態の変化と、それの伴う疾病構造の変化から、在宅医療のニーズは増加し2040年まで続くとされている。
それに対して、在宅療養支援診療所は約1万5千施設で診療所全体の約15%、在宅療養支援病院は許可病床200床未満に占める割合は25%が現状である。
まだ伸びしろがあると捉えることができるが、一方で在宅療養支援診療所の中でも、実際は訪問診療を行っていない診療所が10%程度あることや、年間看取りが0件の診療所が33%あると報告されている。
本セッションでは、在宅医療を取り巻く今の話題を共有するとともに、これから在宅医療をスタートする医療機関、拡大を目指す医療機関にとって、参考になるような議論を行いたい。

SY09  地域の多職種に必要とされる連携するチカラ、その卓越性
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:吉村 学(宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座)
パネリスト:柴崎 智美(埼玉医科大学)
      後藤 智美(生協浮間診療所・千葉大学大学院看護学研究科)
      斉藤 秀之(公益社団法人 日本理学療法士協会)
      中川 貴史(医療法人 北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニック)
      小見川 香代子(アップル薬局小岩店)

コロナ禍の中で目の前の患者対応だけでなく、地域のために多職種や住民さんたちと連携しながら奮闘する医療専門職の方々に、昨年の学術集会(横浜大会)でそのコツや実践を発表していただいた。プライマリ・ケアの現場では多職種連携が重要であり、当学会にとっても大切なテーマである。コロナ禍の時代、地域包括ケア、地域共生社会の中で求められる多職種連携、協働のあり方とは何か、その卓越性とは何かについてそれぞれの職種や地域の立場から発表してもらいディスカッションしていきたい。

SY11  プライマリ・ケア × ヘルスサービスリサーチ
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:森 隆浩(国際医療福祉大学成田病院総合診療科)
演者:田宮 菜奈子(筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野)
   阿部 智一(筑波記念病院救急科集中治療科 / 筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野)
   佐方 信夫(世田谷記念病院在宅医療部)
   孫 瑜(筑波大学医学医療系地域医療教育学/ヘルスサービスリサーチ分野
   梶 有貴(国際医療福祉大学成田病院総合診療科)

我が国の医療は世界でも最高水準を誇っている。しかしそれは必要とする人に確かに届けられているだろうか?ヘルスサービスリサーチ(HSR)は医療を一連のサービスとして捉え、「人に健康· 幸福をもたらすサービスを必要な人にいかに効果的に届けるか」を研究しその質の向上を計る学術分野であり、Evidence-Based Policymakingに基づく政策提言の根拠となり社会的影響力が大きい領域として注目されている。HSRはプライマリ・ケアと親和性が高い。プライマリ・ケア従事者がHSRの概念、手法や研究成果を学ぶことで、日々の臨床活動のみならず我が国全体の医療の質の向上につながることが期待される。臨床とHSRのどちらに比重を置くかは様々であり、キャリアの中で柔軟に比重の置き方を変えることも可能である。本シンポジウムでは、HSRを実践する様々な立場のシンポジストと共に、プライマリ・ケアとHSRのコラボレーションによる可能性や今後の展望に関して考えることを目的とする。
<シンポジスト> 
田宮 菜奈子:我が国におけるヘルスサービスリサーチの先駆けの立場から
阿部 智一:救急・集中治療 × ヘルスサービスリサーチのパラレルキャリアの立場から
佐方 信夫:在宅医療 × ヘルスサービスリサーチの立場から
孫 瑜 :プライマリ・ケア × ヘルスサービスリサーチ、博士号取得直後の立場から
梶 有貴:プライマリ・ケア × 実装科学の立場から

SY12  かかりつけ医の制度化の行方は? 〜プライマリ・ケアの発展につなげるために〜
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:松下 明(岡山家庭医療センター 奈義・津山・湯郷ファミリークリニック)
座長:松下 明(岡山家庭医療センター 奈義・津山・湯郷ファミリークリニック)
シンポジスト:草場 鉄周(医療法人北海道家庭医療学センター)
       権丈 善一(慶應義塾大学商学部 教授
       飯野 奈津子(山梨大学 客員教授
       松田 晋哉(産業医科大学 医学部 公衆衛生学 教授
       山口 育子(認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML 理事長

 コロナ禍において日本のプライマリ・ケアは大きな試練を与えられた。感染防御という観点が乏しかった診療所や小病院は発熱・上気道症状を持つ患者の診療に消極的な状況が続き、遠隔診療が求められた状況ではオンライン診療に取り組むことが十分にできず、感染者増加で逼迫する保健所が支援できない自宅患者に対する往診も一部の医療機関が対応するだけであった。また、ワクチン接種ではかかりつけ医による接種の呼びかけが政府よりあったが、国民と医療者の間でかかりつけ医に対する認識の食い違いもみられた。
 こうした問題意識から、改めて「かかりつけ医」とは何かが国民的テーマとして取り上げられ、プライマリ・ケア領域の医療者にとってもエポックメイキングな展開となっている。政府では幾つかの会議がかかりつけ医の問題を取り扱ってきたが、最終的には厚労省社会保障審議会医療部会にて<かかりつけ医機能報告制度>がとりまとめられ、この案に基づいて通常国会で医療法改正案が審議されている見込みである。
 ただ、提示された案では慢性疾患を持つ高齢患者に対象者が限定される問題もあり、報告すべきかかりつけ医機能の詳細内容やその質の担保などでもまだ詰めるべき点も多々ある。特に、普段は健康でも健康相談や予防医療についての相談をするニーズのある国民にとっては期待すべきものとなっていない。
 本シンポジウムではこうしたかかりつけ医機能報告制度の最新情報を共有するとともに、この制度から日本のプライマリ・ケア強化にどのようにつなげていくべきかという観点から、医療政策、医療経済、国民、メディアといった立場から多彩なシンポジストをお呼びして深みのある議論を展開していく。

SY13  明るい地域医療改革
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:本田 宜久(頴田病院)
演者:麻生 泰(麻生グループ会長兼九州経済連合会名誉会長)
   大石 佳能子(株式会社メディヴァ代表取締役)

団塊の世代(戦後の第一次ベビーブーム世代)が後期高齢者となり、人口の3分の1が高齢者となる、いわゆる2025年問題については、「住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができる」よう、国、自治体、地域の医療・介護・福祉機関・住民等が地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進してきました。
 2025年も目前に迫ってきましたが、医療がどのように準備してきたのか。高名な2名の演者にこれまでのあゆみと未来への抱負を伺いたいと思います。
 お一人は株式会社メディヴァ代表取締役大石佳能子先生。大石先生は厚生労働省「これからの医療経営の在り方に関する検討会」、「社会保障審議会福祉部会」や内閣官房「健康・医療のまちなかづくりに関する有識者・実務者会合」等の委員を歴任され、著書・共著には「「幸せな老後」を自分でデザインするためのデータブック」、「まちづくりとしての地域包括ケアシステム」等があり、東京での地域づくりも含めた最先端のご経験を披露いただきます。
 もうお一人は、麻生グループ会長兼九州経済連合会名誉会長麻生泰先生。著書に「明るい病院改革~誰も泣かせない新しい経営~」、「カイゼン型病院経営~待ち時間ゼロへの挑戦~」「セル看護が医療現場を救う~患者本位のカイゼン型経営」などがあり、炭鉱という地域の基幹産業衰退後、地元企業グループが医療でも地域に貢献してきた歩みと今後の抱負、飯塚病院の改革から田川新生病院や頴田病院など中小病院でも医療改革に臨まれたきっかけや思いなどをお話しいただきます。
 各30分ほど講演をいただき、残りの30分に質疑応答やフリートーク、計90分を考えております。
補足)麻生泰先生は実業家であり、美容外科の麻生泰先生ではございません

SY15  総合診療におけるAIの未来 ~産/官/学/臨床の立場から~
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:沖山 翔(日本赤十字社医療センター救急科・アイリス株式会社 代表取締役)
座長:沖山 翔(日本赤十字社医療センター救急科・アイリス株式会社 代表取締役)
パネリスト:沖山 翔(日本赤十字社医療センター救急科・アイリス株式会社 代表取締役)
      小池 和央(独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (PMDA) プログラム医療機器審査室)
      徳田 安春(群星沖縄臨床研修センター センター長)
      前田 祐二郎(東京大学医学部附属病院 バイオデザイン部門長)

2012年のGoogle社のディープラーニング論文以降、AI技術がメディアを賑わせない日はありません。技術の深化は日進月歩であり、国内でも、大学病院や専門治療を中心とした臨床導入が進み始めています。
2020年には、本邦初のAI医療機器(ウイルス性肺炎が疑われる患者に対する胸部CTの異常陰影検出ソフトウェア)が承認され、また米国では既に200を超えるAIアルゴリズムが医療機器として国の認可を取得し、現場で利用されています。
技術の発展と普及のスピードは当初予想されていたよりも早く「医療AI 論文化の時代」や「医療AI 臨床試験の時代」を超え、保険適用となったAIも出てきた中で「医療AIの臨床利用」が現在進行形です。
しかしながら、総合診療やプライマリケアにおけるAIについては、開発がそれほど進んでいないように思えます。何故でしょうか。
技術上の課題なのか、医学・臨床上の課題なのか。はたまた規制上の課題なのか、ビジネス上の課題なのでしょうか。そしてまた、これは仕方のないことなのでしょうか。それとも今後改善していく可能性がある課題なのでしょうか。適切な医療AIの活用推進のために、我々臨床医が取れるアクションには何があるのでしょうか。
本セッションでは、臨床、開発、規制の視点をそれぞれ有した第一人者のパネリストを集めました。会場からの質問も積極的に取り上げます。質疑応答も交えたインタラクティブなセッションとしてディスカッションを行います。

SY16  専攻医・病院総合医・診療所家庭医と共に考える総合診療研修における総合診療Ⅱ
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:合田 建(神戸大学地域医療支援学部門/兵庫県立丹波医療センター)
座長:平松 由布季(東京ベイ・浦安市川医療センター)
   石丸 裕康(関西医科大学)
演者:小串 真澄(静岡家庭医養成プログラム)
   山田 徹(東京医科歯科大学)
   藤沼 康樹(医療福祉生協連家庭医療学開発センター)
その他:本田 優希(聖隷浜松病院)
    大塚 勇輝(岡山大学病院総合内科・総合診療科
    酒井 達也(沖縄県立八重山病院総合診療科)

急速に高齢化が進行する日本社会において、他疾患が併存する患者を全人的に診療する総合診療医への需要が高まる中、2014年に発足した日本専門医機構が、基本領域学会を持たない19番目の専門医として「総合診療」を掲げ、専攻医育成に取り組み「総合診療専門医」が誕生した。
総合診療専門研修は診療所・中小病院における総合診療専門研修Ⅰ(総合診療Ⅰ)と病院総合診療部門(総合診療科・総合内科等)における総合診療専門研修Ⅱ(総合診療Ⅱ)が単独で6ヶ月以上、合計で18ヶ月以上の研修が必須とされている。また、領域別研修として、内科も12ヶ月以上の研修が必須である
特に中小病院で行われる総合診療Ⅰや内科研修と総合診療Ⅱの違いが曖昧な部分も多い。
このセッションでは実際に総合診療専攻医がどのように総合診療Ⅱを研修し、何を悩んでいるか、総合診療Ⅱの課題について提示してもらう。総合診療Ⅱの指導医には、病院総合医委員会から、病院総合診療部門だからこそ経験できる事例やコアコンピテンシー、また病院で実践できる家庭医療のコア、その研修期間に評価する評価項目からの視点で演じてもらう。さらに、主に総合診療Ⅰの指導医、診療所家庭医の立場から、何を総合診療Ⅱで学んでほしいか、また、理想の病院総合医とは何かを提示してもらう。
専攻医部会、専門医部会の若手医師部門・病院総合医チーム、病院総合医委員会の共催企画として、専攻医が悩んでいる点を中心にディスカッションしながら、より家庭医・病院総合医の双方向にとって、充実した総合診療Ⅱをサポートしていきたい。

SY17  PrEPから考えるLGBTQケアとセクシュアルヘルスの実践
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:坂井 雄貴(ほっちのロッヂの診療所/一般社団法人にじいろドクターズ
座長:川島 篤志(市立福知山市民病院 総合内科)
パネリスト:石川 尚子(川崎セツルメント診療所)
      金久保 祐介(亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科/一般社団法人にじいろドクターズ
      塚田 訓久(国立病院機構東埼玉病院)

PrEP(Pre-Exposure Prophylaxis, 曝露前予防内服:HIV感染リスクのある行為の前に抗HIV薬を予防内服すること)は、性交渉によるHIV感染リスクを90%以上低下させることが実証されており、欧米諸国をはじめ世界中で広く利用されている。日本でもMSM(男性と性交渉を持つ男性)を中心に認知度は高まっており、プライマリ・ケア医が適切に情報提供できることが望ましいが、未承認でもあり医療者からは十分認知されていない。また、PrEPの提供には多様なセクシュアリティを支援し性の健康をサポートする力が求められているが、性感染症やHIVに関して苦手意識を持つプライマリ・ケア医も多い。そのため、本シンポジウムではプライマリケアに関わる医療者がPrEPについて理解し、多様なジェンダー/セクシュアリティに配慮した診療について学びを深めることを目的としている。
3名のシンポジストを招き、感染症専門家、診療の実践者、プライマリ・ケアの視点から議論を進めていく。まず専門家の視点から、基本となるHIV感染症における医療の現状やPrEPのエビデンスについて解説する。続いて診療の実践者の視点から、PrEP処方の実際や非専門家によるPrEP利用支援の可能性についてお伝えし、最後にPrEPの適切な提供のために必須となるジェンダー/セクシュアリティに配慮した診療について概説したうえで、セクシュアルヘルス委員会より「LGBTQフレンドリーな医療機関となるための10ヶ条」について提言する。パネルディスカッションではPrEPにおける感染症専門家とプライマリ・ケアとの連携の可能性や、LGBTQフレンドリーな診療の実践に向けた医療現場の課題や対応について議論を深める。
本シンポジウムを契機に、PrEPを通して日本におけるプライマリ・ケア医によるセクシュアルヘルスの実践がより広がっていくことを期待している。

SY18  大学病院発のキャリアデザインと人材育成~総合診療の未来と可能性を考える~
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:前田 隆浩(長崎大学病院 総合診療科)
座長:黒川 典枝(山口大学医学部附属病院 総合診療部)
   鈴木 富雄(大阪医科薬科大学病院 総合診療科)
パネリスト:前野 哲博(筑波大学医学医療系 地域医療教育学)
      大髙 由美(獨協医科大学 総合診療医学)
      岩田 仁志(藤田医科大学総合診療プログラム/豊田地域医療センター 総合診療科)
      生坂 政臣(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

高齢化が進み、医療・ケアが高度化・多様化していく中、総合診療専門医の重要性はますます高まっており、これからの地域ヘルスケア全体を俯瞰しつつ総合診療専門医の育成に取り組んでいく必要がある。日本専門医機構の総合診療専門研修プログラムを選択する専攻医も増えてきていることから、今後は研修の質を高めていくことはもちろん、研修修了後の中長期的なキャリア形成を見据えた人材育成が求められる。大学病院は多様なキャリア選択が可能であることが大きな特色であるが、研修プログラムの入口から中身、そして出口にいたる一連のプロセスと、さらにその先にある社会貢献を見据えて、次世代を担う若手医師や医学生にプライマリ・ケアを基盤としたキャリア形成をわかりやすく伝えていくことが重要である。
日本プライマリ・ケア連合学会の大学ネットワーク委員会では、2022年4月時点における大学総合診療関連部門に関する全国調査を実施した。この結果、各大学が工夫を凝らして教育・研究・診療・社会貢献等に多様な活動を展開していることが確認された。また、精力的な活動によって豊富な実績を有している大学がある一方で、限定的なスタッフや環境で奮闘している大学も少なくないことが浮き彫りになった。本シンポジウムでは、人材育成に精力的に取り組んでいる大学の担当者にシンポジストとして登壇して頂き、若手医師のリクルートから中長期的なキャリア形成支援に至る工夫と取組について紹介してもらう。そして、大学だからできる人材育成のあり方とこれからの地域社会に貢献する総合診療について議論するとともに、プライマリ・ケアに興味を持つ若い方々に将来のキャリア形成について考えてもらう機会としたい。

SY19  プライマリ・ケア×データベース研究 既存データベースの活用とこれからのデータベースの形
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:大野 毎子(唐津市民病院きたはた/唐津市総合診療教育センター)
座長:大野 毎子(唐津市民病院きたはた/唐津市総合診療教育センター)
パネリスト:清水 沙友里(横浜市立大学)
      金子 惇(横浜市立大学)
      長嶺 由衣子(厚生労働省/東京医科歯科大学)
      成瀬 道紀(株式会社日本総合研究所調査部)

全世界的にデジタルトランスフォーメーションが推進される中で、日本のヘルスケア領域においてもNDB、DPC、介護DBといったビッグデータの政策利用や臨床研究への利活用が行われている。しかし、プライマリ・ケア領域においてはこの様なデータベースが十分活用されているとは言い難い。本シンポジウムでは、データベース研究の立場から清水沙友里(横浜市大)が既存のデータベースの利点と欠点について、プライマリ・ケア医の立場から金子惇(横浜市大)がデータベース研究の実例について、行政の立場から長嶺由衣子(厚生労働省)がプライマリ・ケア領域に期待される研究について、シンクタンクの立場から成瀬道紀(日本総研)がプライマリ・ケアのためのデータベースのあるべき姿についてそれぞれ共有し、議論を行う。本シンポジウムはデータベースを用いて政策に資するプライマリ・ケア研究を行っていくための土台となる知識を提供する。

SY20  旅行を処方『医療×旅行』で患者の生き方を多業種連携で実現する ~Withコロナ時代の新しい医療のカタチ~
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:伊藤 玲哉(トラベルドクター株式会社)
座長:坂元 玲介(トラベルwithじぇぷと)
演者:伊藤 玲哉(トラベルドクターInc. 代表取締役・医師)
   石田 久子(ご旅行者・家族)
   髙宮 新之介(昭和大学藤が丘病院 呼吸器センター呼吸器外科)
パネリスト:江角 悠太(志摩市民病院 病院長)
      鈴木 洋平(トラベルwithじぇぷと 理学療法士)
      信田 光寿(ANAホールディングス株式会社  デジタルデザインラボ – ドローンプロジェクトディレクター)
      隈本 伸一 (JR東日本スタートアップ株式会社 シニアマネージャー)

【背景】
在宅医療や家庭医療の現場において、がんや難病をはじめとした様々な疾患を抱える患者は、「旅行に行きたい」という願いを持っていることがある。その一方で、多くの患者は病気を理由に旅行を諦めている現状が確認されている。
【手法】
実際に「旅行」を経験した患者の家族、主治医、プライマリケア医とともに、旅行がどのような効果をもたらすのかを検証する。また、医療業界だけでなく、旅行会社、鉄道会社、航空会社といった旅行業界の専門家も交えながら各々の立場からの所感を共有し、多様な観点を加味した総合討論を実施する。
【結果】
在宅医療や家庭医療の現場において、withコロナ時代でも旅行を実現できる、新しい医療の実現を目指すための議論を行い、プライマリケアの果たすべき役割と課題を理解する。
【まとめ】
旅行がプライマリケアにおいて果たすべき役割と課題を理解し、多様な職種、事業者が連携することで、旅行が医療に貢献する可能性と、新しい医療のカタチを模索する。

SY21  日本プライマリ・ケア連合学会災害医療支援チームキックオフシンポジウム:DMAT・DPAT・DHEATからの期待
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:原田 奈穂子(岡山大学)
座長:大橋 博樹(医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック院長)
   小幡 篤(みちのく総合診療医学センター しばた協同クリニック) 
演者:服部 希世子(熊本県人吉保健所)
   福生 泰久(医療法人社団澤記念会神経科浜松病院・厚生労働省委託事業DPAT事務局・藤田医科大学)
   佐藤 浩之(独立行政法人 国立病院機構本部 DMAT事務局 新興感染症対策課 課長)
   原田 奈穂子(岡山大学)
その他:加古 まゆみ(広島大学)
    江川 孝(福岡大学)
    吉本 尚(筑波大学医学医療系 地域総合診療医学)
    鷺坂 彰吾(日本赤十字社医療センター 救命救急センター・国内医療救護部)
    高橋 晶(筑波大学 医学医療系 災害・地域精神医学) 
    國永 直樹(倉敷中央病院)
    齊藤 稔哲(気仙沼市立本吉病院)
    鈴木 諭(利根中央病院総合診療科)
    香田 将英(岡山大学学術研究院医歯薬学域地域医療共育推進オフィス)

過去の災害支援経験を活かし将来の災害時におけるプライマリ・ケア領域の支援体制構築のために、2022年11月に本学会主導での支援チームの組成に対する方針 が決定された。これを受け、災害支援の主力を担うDMAT(急性期医療とマネジメント)・DPAT(精神科医療)・DHEAT(公衆衛生)の首脳陣から本組織に期待することを教授していただき、組織編成に活かしつつ連携構築の礎としたい。

SY22  慢性疾患×行動経済学 ~ナッジを実装したケアを考える~
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:矢吹 拓(国立病院機構栃木医療センター)
座長:矢吹 拓(国立病院機構栃木医療センター)
   五十嵐 俊(横浜市立市民病院)
演者:甲斐 裕子(公益財団法人明治安田厚生事業団 体力医学研究所)
   竹林 正樹(青森大学)
   福田 洋(順天堂大学)

生活習慣病や慢性疾患ケアにおいて,医療者はどうしても診断や検査,薬物療法に重きを置きがちですが,最も重要なのは患者自身の行動変容です。行動変容へのアプローチとして,行動変容の多理統合モデル(行動変容ステージモデル)や動機づけ面接に代表される様な正攻法的なアプローチが用いられることが多いですが,実際には「頭でわかっているけれども,変えられない」という患者の行動変容が難しいことがしばしばあります。そんな中,近年注目されているのがナッジ(nudge)です。
 ナッジは「肘で軽く突く」を意味する英語で,学術的には「選択の自由を確保しながらよい行動へと促す設計」として用いられます。ナッジの創始者・R.Thaler博士(2017年ノーベル経済学賞)はナッジによる健康支援を提唱したこともあり,各国で健康支援にナッジが用いられています。日本でも厚生労働省が策定した健康寿命延伸プラン(2019年)をはじめとした各種戦略でナッジの活用を推奨しています。
多くの人は生活習慣を改めた方がよいと頭でわかっていても,目の前の誘惑に衝動的に飛びつきたくなる「現在バイアス」や,「生活習慣が多少悪くても自分は生活習慣病にならない」と考える「楽観性バイアス」が強いと,行動変容が遠のきます。このように認知バイアスに影響されて逸脱した行動をして苦しんでいる人に対し,合理的行動へと補正するのがナッジです。プライマリ・ケアにナッジを取り入れることで,医療者も患者もストレスが少なく行動に繋がることが期待されます。
 本シンポジウムでは,「慢性疾患×行動経済学」と題して,慢性疾患や生活習慣病にナッジをどのように実践していくか,著明な専門家・実践家にご登壇頂き,慢性疾患ケアにおける行動変容に有効なナッジを紹介し,議論を深めることを通じ,参加者が自発的にナッジを使ってみたくなる設計になっています。

SY24  多様なプライマリ・ケア領域の研究を発信するためには
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:春田 淳志(慶應義塾大学)
座長:市川 周平(三重大学)
演者:串田 一樹(昭和薬科大学)
   春田 淳志(慶應義塾大学)
   上山 真美(群馬県立県民健康科学大学)
   清水 郁夫(千葉大学)

医療は専門化、細分化が進み、各分野のみでは対処できない問題が増大している。医療分野はますます、様々な分野の専門家の知見や成果を集合させ、新たな知を創造する必要がある。中でもプライマリ・ケア領域は医療・介護・福祉・保健など様々な分野が統合する学問的性質がゆえに、学際的研究の必要性は高い。しかし、その発信はいまだ少ない。実際プライマリ・ケア領域の研究は幅広く、従来の医学研究にとどまらず、エコロジカル研究、現象学やエスノグラフィー、医療に関わる仕事を探求する研究、医療サービス・医療政策・医療者教育研究、トランスレーショナル研究など幅広い領域の研究が含まれる。また、看護・薬学・歯学・リハビリ・栄養・社会福祉などからもプライマリ・ケア領域の興味深い研究が発信されている。このような多様な医療・介護・福祉・保健に限らない専門領域の研究方法や研究者がパートナーシップを強化することで、プライマリ・ケアの発展という一つの目的と関心をもとにした学際的研究が普及することが期待される。そこで、プライマリ・ケア連合学会和文編集委員会では、上記のような様々な分野あるいはそれらと協働したプライマリ・ケア研究を紹介し、多様なプライマリ・ケア領域の研究を発信するために何ができるのか、その可能性について議論を行うシンポジウムを企画した。このシンポジウムを通じて、「プライマリ・ケア領域の研究の幅とすそ野を広げ、学際的研究の発信の場を作る」ことを和文誌のミッションとして宣言する。

SY25  子どもの権利とプライマリ・ケア~未来を育むプライマリ・ケア 明日から変わる子どものみかた~
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:小橋 孝介(鴨川市立国保病院)
座長:窪田 満(国立成育医療研究センター総合診療部)
   宮崎 景(名古屋大学医学部地域医療教育学)
パネリスト:柏﨑 元皓(浅井診療所)
      北西 史直(トータルファミリーケア北西医院)
      小橋 孝介(鴨川市立国保病院)
      北村 由起子(東京都立小児総合医療センター)

日本が子どもの権利条約を批准し25年以上が経過したが、2019年に3万人を対象にした調査で8割以上の大人は子どもの権利条約の内容について知らない事が明らかになった。医療者も例外ではない。子ども虐待、発達障がい、医療的ケア、予防接種、健診、ひいてはすべての子どもに関わるプライマリ・ケアの現場において、中心となる子どもの権利を考えていく必要がある。そして、これは未来を創る子どもたちを育む事に他ならない。国際的にも医療においてどのように子どもの権利を意識した診療を行っていくのかが課題となっている。医療における子ども憲章はヨーロッパなどで策定されてきたが、日本においても先だって日本小児科学会において策定され公開された。本シンポジウムでは、様々なプライマリ・ケアの診療場面において、子どもの権利を意識した診療をどのように行っていけば良いのか、様々な立場から、明日からの日常診療を変える、実践的な議論を行う。

SY26  チーム医療のイノベーション ~成果と成長にブレイクスルーを起こすチームコーチング~
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:田口 智博(藤田医科大学)
座長:田口 智博(藤田医科大学)
演者:田近 秀敏(株式会社リーダーシップチーム・コンサルティング)
   半谷 知也(合同会社lbj)
   中川 雅章(シナジー•クリエイションズ)

 本シンポジウムでは、チーム医療をイノベーションする組織能力開発手法であるチームコーチングを紹介する。
 チームコーチングはどのようなグループにも実施可能で、「グループからチームに変容するプロセスを支援し、ビジョン実現・リーダーシップ開発・当該組織を超えた地域、社会への貢献を創り出すように相互の関わりを促進する」ことを目的としている。他のチームトレーニングは、特定の知識や技術、考え方といったコンテンツを提供する研修であることが一般的であるのに対して、チームコーチングは実際の業務で、チームが意思決定をし、成果達成を実現していくプロセスを支援する。
 チームコーチングはこれまで欧米を中心に多くの企業や医療機関で取り入れられ、最近日本でも導入されるようになってきた。今後、働き方改革で勤務時間に制限がある時代に向けて、マンパワー不足や多忙な業務の中、それぞれの専門性や強みを持った人材が“チーム”を形成し、卓越した成果を生み出すことがますます求められている。
 チームは自然に形成されるものではない。グループがチームになるためにはプロセスが必要で、そのプロセスを支援するメソッドがチームコーチングである。チームコーチングはチームの成果に、同時に、個人とチームの双方の成長にもブレイクスルーを起こす。
 今回、4人のチームコーチが登壇し、チームコーチングの理論や最新の知見と診療所と病院の医療現場で実施した事例を紹介しながら、チームコーチングの概要とエッセンスを理解し、チームコーチングが医療現場でなぜ必要なのか、どのような効果があるのかを実感することを目的としている。
 チームコーチングを体験したい方は5/14(日)12:30〜14:00インタラクティブセッション「チーム医療のイノベーション~チームコーチング体験セッション~」にぜひ参加されたい。 

SY28  プライマリ・ケア認定薬剤師の今後の戦略と展望
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:小見川 香代子(アップル薬局小岩店)
座長:鈴木 秀明(有限会社弘法薬局)
   坂口 眞弓(みどり薬局)
パネリスト:小川 雄大(厚生労働省  医薬・生活衛生局総務課 課長補佐)
      小幡 豊和(株式会社薬事ニュース社)
      竹内 あずさ(ベガファーマ株式会社くるみ薬局河内長野店)
      小見川 香代子(アップル薬局小岩店)

令和4年5月の規制改革推進に関する答申では「薬剤師の地域における対人業務の強化」として調剤業務の委託、「医療人材の不足を踏まえたタスクシフト/タスクシェアの推進」として薬剤師が実施可能な手技等について、今後検討を行うと報告されている。7月には「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ」が公表され、対人業務の充実、対物業務の効率化、薬局薬剤師DX、地域における薬剤師の役割など、今後担わなければいけない薬局薬剤師の業務が提言されている。
プライマリ・ケア認定薬剤師は.Accessibility、Comprehensiveness、 Coordination、Continuity、Accountabilityの5つの理念に基づき、地域社会での実践活動を維持するために研修を行っている。また、ポートフォリオを作成することで自己省察をし、実践活動のステップアップを図っている。
社会的変化に伴った認定薬剤師としての役割を維持していくため、どのように活動をしていくべきか今後の展望を考えていく。

SY29  「漢方・鍼灸を勉強していてよかった」―プライマリ・ケア医・総合診療医のカルテから―
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)
座長:吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)
   寺澤 佳洋(医療法人弘池会 口之津病院)
パネリスト:吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)
      川野 綾子(高千穂町国民健康保険病院)
      一ノ瀬 英史(いちのせファミリークリニック)
      水谷 佳敬(ファミール産院いちかわ)
      南郷 栄秀(社会福祉法人聖母会 聖母病院 総合診療科)

今日の医療現場において医師の8割以上が漢方薬を使っているといわれるように日常診療で欠かせない治療になっている。特に、プライマリ・ケア、総合診療では診断がつかない症状や確立された治療のない疾患への対応に加え、患者の心理社会的側面までを考慮した治療を行うスキルが求められることから、漢方や鍼灸との親和性が非常に高い。また漢方や鍼灸は患者さんの自覚症状をダイレクトに改善させることができることから、治った時の喜びは格別である。「よく効きました」、「ありがとうございました。」と言ってもらえた時の嬉しさがさらに東洋医学を勉強をすすめる原動力となる。しかし、漢方や鍼灸を活用したいと思っても勉強する機会が乏しい、特有の理論や概念が難しいなどの特有の壁があるのも事実である。今回、漢方、鍼灸を活用されている総合診療医、プライマリ・ケア医の先生方に、「漢方・鍼灸を勉強していてよかった」と思えた症例、勉強方法、おすすめの漢方薬などを紹介していただく。本シンポジウムがこれから東洋医学を勉強したいと考える方々の「漢方・鍼灸への架け橋」となれば幸いである。

SY30  指導医たちのポートフォリオ発表会part 3 ~This is Portfolio~
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:谷村 夏姫(手稲家庭医療クリニック)
座長:大塚 勇輝(岡山大学病院総合内科・総合診療科)
ファシリテーター:島田 遼(千葉大学 総合診療科)
コメンテーター:大道 卓也(藤田医科大学総合診療プログラム)
        谷村 夏姫(手稲家庭医療クリニック)
        西村 涼(藤田医科大学総合診療プログラム)
        山口 高史(栃木医療センター)
演者:和田 嵩平(岡山大学病院)
   大塚 亮平(手稲家庭医療クリニック)
   吉田 伸(飯塚病院・頴田病院)
   伊豆倉 遥(栃木医療センター)

総合診療専門研修および新家庭医療専門研修の修了要件として「経験省察研修録」いわゆる「ポートフォリオ(PF)」の作成がある。症例報告とも毛色の異なったこの課題は特に低年次の専攻医にとって馴染みが薄く、手本・見本となる PF も少ないためどのような症例・事象に対してどのように考察すればよいのか、専攻医の悩みの種になっている。
本企画では、専攻医ではなく指導医の先生方を講師に招いて PF を作成・発表を行い専攻医も交えたディスカッションを通して、普段指導医たちがどのような視点で医療を捉えているのか学び、相互に質問して指導医たちの頭の中を探り合い、明日からの PF 作成、ひいては診療技能の向上に役立てられる企画を目指す。
冬期セミナー、2022年度学術集会オンデマンドで好評だった企画を講師、タイトルを変更し第3弾! 
 企画:日本プライマリ・ケア連合学会専攻医部会 研修支援事業

SY31  スポーツ現場の医療と総合診療・プライマリケアへの期待
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:濱井 彩乃(安房地域医療センター総合診療科)
座長:濱井 彩乃(安房地域医療センター総合診療科)
   小林 知貴(広島大学病院 総合内科・総合診療科)
演者:山澤 文裕(日本臨床スポーツ医学会 副理事長)
   久保 徳彦(国立病院機構 別府医療センター 総合診療科)
   小松 孝行(順天堂大学医学部 スポーツ医学研究室)
   染谷 咲子(順天堂大学大学院医学研究科博士課程 スポーツ医学研究室)

スポーツ医学は領域横断的な臨床分野であり、総合診療・家庭医療との親和性が高い。当学会員でもスポーツ大会の救護経験がある者は多く、当委員会の調査によれば、医師会員の46%が活動経験があった。また、地域の大会救護活動に携わりたいと考える会員は約60%と多かった。スポーツ現場では、外傷・脳震盪・熱中症など様々な疾病・病態が起こり得る。また、心肺停止や重傷外傷への備えも必要である。
本シンポジウムでは、日本のスポーツ医学の先駆者であり東京マラソンの救護体制構築に携わられた山澤文裕先生に、スポーツ現場での医療と総合診療への期待についてご講演をお願いする。また、総合診療医でありスポーツ現場での経験が豊富な久保徳彦先生と小松孝行先生より、実践例や課題について多角的な視点を提供する。また、看護師の視点からのスポーツ救護について、染谷咲子先生よりお話しいただく。総合討論では、スポーツ現場の医療にプライマリ・ケアからどのように関わることができるかについて議論を行う。

SY33  アンドロイドはプライマリ・ケアの夢を見るか?
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:草島 邦夫(北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニック)
座長:中川 貴史(医療法人北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニック)
   草島 邦夫(北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニック)
演者:オープニング・リマークス 鳥山 敬祐(栄町ファミリークリニック)
   岡野 貴史(ジャパンメディカルデバイス株式会社)
   荘子 万能 (BonBon株式会社、医師)
   堀江 和博(滋賀県日野町)

デジタルヘルス”とは、人工知能やIoT、ウエアラブルデバイス、仮想現実(VR)など最新のデジタル技術を活用して、予防から治療、回復まで、健康を維持するものを包括する概念です。デジタルヘルスを活用することで、プライマリ・ケアの理念に沿った診療の質の改善、「デジタルヘルスを活用したSociety5.0におけるプライマリ・ケアという新たなパラダイムを構築していくこと」が期待されています。([日本のプライマリ・ケアに沿ったICTの活用についての提言」日本プライマリ・ケア連合学会, 2022.)
本企画では、①スーパーコンピュータ「富岳」の演算能力によって、実際の臓器をデジタル上に精緻なシミュレータとして再現し、そのシミュレータで行った検証結果を現実の治療にフィードバックする”医療デジタルツイン”の開発に携わる医師とエンジニアの協働、②感情に強く働きかけるゲームの性質と医学を掛け合わせた”Gamify Medicine”を提唱し、ゲーム内のプレイヤーの複雑な挙動データから複数の認知機能を測定しようとする医師であり起業家でもある演者の取り組み、③これらの次世代医療につながる技術やデバイスが、家庭医療学や地方行政にどのように活用され、プライマリ・ケアを発展させていくかを、若き首長と熟達の家庭医の視点から考察します。デジタル技術と医療の組み合わせにより、社会をより良くしていきたいと願う方の参加をお待ちしています。

SY34  プライマリ・ケアにおける診療の質改善(QI)研究
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:山下 大輔 (オレゴン健康科学大学家庭医療学科)
      西村 正大 ((公社)地域医療振興協会 地域医療研究所)
座長:山下 大輔 (オレゴン健康科学大学家庭医療学科)
   玉井 杏奈 ((公社)地域医療振興協会 台東区立台東病院)
演者:西村 正大 ((公社)地域医療振興協会 地域医療研究所)
   金子 惇  (横浜市立大学)
   松村 真司 (松村医院)
   Cohen Deborah(オレゴン健康科学大学家庭医療学科)
   山下 大輔 (オレゴン健康科学大学家庭医療学科)

我が国には,製造業にルーツを持つ”業務の質改善”の伝統と文化があり,トヨタが提唱した”カイゼン(kaizen)”という言葉には,一度限りの介入にとどまらない「より良いものへの変化」「継続的な」という概念が含まれている.米国では,医療における診療の質カイゼンのことをQI(Quality Improvement) と表現し,数十年前から病院を中心に組織的な活動が行われている.2000年代以降,その対象はプライマリ・ケア領域に発展しており,QIを研究手法を用いて一般化しようとする“QI研究”も盛んである.QI研究は,研究と業務改善が表裏一体となった活動であるため,臨床家との親和性が高いと言われている.本シンポジウムでは,本邦のQI研究を牽引する松村,金子両氏により日本のQI研究を,そして,米国のプライマリ・ケア研究の第一人者であるDr.Cohen(OHSU家庭医療学講座副主任教授)に米国の最先端のQI研究を紹介していただき,本邦のプライマリ.ケア領域のQI研究の展望について議論を交わしたい.

SY35  私たちの気候変動対策 ~プライマリ・ケアはどう向き合い、何ができるか~
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:豊田 喜弘(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)
座長:豊田 喜弘(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)
   寺本 敬一(京都家庭医療学センター ふくちやま協立診療所)
演者:佐々木 隆史(医療生協こうせい駅前診療所)
   梶 有貴(国際医療福祉大学成田病院総合診療科
   西岡 大輔(大阪医科薬科大学医学研究支援センター医療統計室)
   太田 知明(池上整形外科)

気候変動をはじめとした地球規模の環境課題に対して、プライマリ・ケア領域にいる私たちは何ができるでしょうか。
気候変動は、熱中症や新興感染症、心血管疾患、洪水等の自然災害による健康被害など多くの健康問題を引き起こすことが予測されます。また一方で、ヘルスケアは多くの温室効果ガスを排出する一因であり、2015年の時点で日本の温室効果ガス排出量の約5%を占めています。このような地球と人の健康との相互関係を私たちは意識していかなければなりません。医療者による気候変動対策は全世界的に呼びかけられ、特にプライマリ・ケア領域からのアクションは、臨床的側面に留まらず、コミュニティと調和したより効果的な対策が期待されます。
2022年9月に日本プライマリ・ケア連合学会は「プラネタリーヘルスワーキンググループ」を発足し、日本の他の医療系学会に先駆けて気候変動対策に取り組む素地を整えているところです。本シンポジウムは同ワーキンググループが企画し、プライマリ・ケアにおける気候変動対策の重要性をひとりでも多くの方々と共有することを目的とします。
診療の質や健康の社会的決定要因(SDH)に関する当学会委員会や環境活動団体に所属される医師をパネリストに迎え、多様な視点から気候変動問題やその対策を見つめます。
プライマリ・ケア領域の皆さまが「私たちごと」として気候変動対策に向き合い、それぞれの立場で、そして、本学会全体として実践できることを検討する機会となるよう願っています。

KK01  見逃せない救急・見逃さない救急
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:坂本 壮(総合病院国保旭中央病院)
演者:坂本 壮(総合病院国保旭中央病院)

急性冠症候群, 大動脈解離, 肺血栓塞栓症, クモ膜下出血, 絞扼性腸閉塞, 壊死性軟部組織感染症などなど, 急を要する致死的な疾患は誰もが見逃したくはありません. これらの疾患を見逃してしまうのにはいくつかの理由が存在します. 認知バイアスなどの影響もありますが, 各疾患のリアルな来院パターンや陥る点を把握できていないことが大きく影響していると考えます.
本講演では, 救急外来で出会う頻度の高い致死的な疾患のリアルをお伝えするとともに, 典型的なエラーのパターンを共有します. そのポイントを理解することで診療所など如何なるセッティングにおいても, 見逃しを減らすことができることでしょう. 陥る点はみんな一緒, 皆で学び, 見逃しゼロを目指しましょう.

 

KK02  非がん重症患者への在宅医療
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:弓野 大(医療法人社団ゆみの)
座長:弓野 大(医療法人社団ゆみの)
   大橋 博樹(多摩ファミリークリニック 院長)
演者:大橋 博樹(多摩ファミリークリニック 院長)
   石垣 泰則(コーラルクリニック 名誉院長) 
   南條 浩輝(かがやきクリニック 院長)
   鈴木 豪(ゆみのハートクリニック三鷹)
   渡部 なつき(あおばクリニック)

 

KK03  腹痛診療のMyth & pitfalls
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:林 寛之(福井大学医学部附属病院 総合診療部)
演者:林 寛之(福井大学医学部附属病院 総合診療部)

解剖学的アプローチや患者さんの訴えだけで診断できるほど腹部救急は甘くない。画像診断や血液検査も進歩した昨今でも、診断がつかない腹痛は2-3割もある。診断がつかなかった腹痛の中で、自発痛で多いのは心窩部痛、圧痛で多いのは右下腹部圧痛と報告されている。心窩部痛に潜むコワイ疾患は、心筋梗塞、心筋炎、はたまた大動脈解離、やっぱり虫垂炎などどれも訴訟と背中合わせであるものの、検査の絨毯爆撃はいただけない。胆石発作を右季肋部の「胆石疝痛」なんてMythを覚えていたら、ずっと誤診をし続けることになってしまう。病態生理を理解すれば純粋な胆石発作は心窩部持続性鈍痛となる。
また右下腹部圧痛では、何でもかんでも虫垂炎疑いではいただけない。系統だった鑑別診断で、コワい疾患(特に精巣捻転)からよくある疾患(尿管結石、婦人科疾患、ACNES)までしっかり精通しておきたい。その他ゴミ箱診断も含めて、難解腹痛の手の内を知っておこう。

 

KK04  訪問診療から病棟まで!POCUS(Point of care ultrasound)の実践的活用法とそのエビデンス
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:山田 徹(東京医科歯科大学)
演者:山田 徹(東京医科歯科大学)
   松崎 陽介(奏愛会 信愛クリニック)
   戸張 拓也(奏愛会 信愛クリニック)

POCUS(Point of care ultrasound)は目標指向型(goal-directed)の超音波検査である。POCUSという用語は比較的新しく感じるかもしれないが、国内では以前から外来や病棟で主治医が自らエコーを行うことは珍しくなく、訪問診療でもポータブルエコーが活用されている。機器が普及し施行医も多い日本は潜在的なPOCUS大国である。エコーには①専門医レベルの精査目的、②非侵襲性や携帯性を生かしたスクリーニング・処置目的、の2つの側面がある。プライマリ・ケア医にとってより重要な②について、エコーが活用できる状況や、そのpitfallを包括的に学ぶ機会が現状では少ない。今回はプライマリ・ケア医が訪問診療や外来・病棟で直面する状況別に、症状別のスクリーニング方法や処置に対するPOCUSの活用方法とそのエビデンスについて、ライブデモンストレーションを交えながら解説する。

 

KK05  誤嚥性肺炎における医科歯科連携の実際ーJAPEPからの提言ー
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:森川 暢(市立奈良病院 総合診療科)
座長:松本 真一(悠翔会在宅クリニック葛飾)
   橋本 忠幸(大阪医科薬科大学)
演者:橋本 忠幸(大阪医科薬科大学)
   松本 朋弘(練馬光が丘病院)
   宮上 泰樹(順天堂大学医学部総合診療科)
   戸原 玄(東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野)
   今田 良子(東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野)

APEP(Japan Aspiration pneumonia inter Professional team Educational Program)は当学会による誤嚥性肺炎の多職種連携スキルアッププログラムです。標準化された多職種での誤嚥性肺炎への介入方法に関する教育プログラムの開発および実施を目的とした活動を行っています。JAPEPは誤嚥性肺炎診療におけるコンピテンシーを考案し、その一つが「歯科的評価・介入」です。本教育講演では、誤嚥性肺炎における歯科的評価のポイントや、介入方法、医科歯科連携の実際について、医師の立場、歯科医師の立場、医師と歯科のダブルボードの立場でそれぞれの領域のエキスパートからお話しさていただきます。また、歯科嚥下領域の第一人者である戸原玄先生より医科歯科連携の展望についてお話をしていただきます。本教育講演は嚥下障害や誤嚥性肺炎における医科歯科連携について勉強したい、すべてのかたにお勧めできます。
*JAPEPは「2019年度GSK医学教育助成」による事業です。これは医学関係学会/医会が独立して企画・運営する医学教育事業を助成する事業であり、本学会の正副理事長会議の承認を得て実施されています。

 

KK06  Annual Evidence Update in Primary Care 2023
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:南郷 栄秀(社会福祉法人聖母会 聖母病院 総合診療科)
座長:南郷 栄秀(社会福祉法人聖母会 聖母病院 総合診療科)
演者:岡田 悟(東京北医療センター総合診療科)
   矢吹 拓(国立病院機構栃木医療センター内科)
   宮崎 景(名古屋大学医学部地域医療教育学)

医療の世界は日進月歩であり,日々新しいエビデンスが生み出されています.そのため,昨日まで正しいと信じられていたことが、実は誤りであったと判明することも珍しくはありません.古い知識のままで診療し続けることは,患者にとって不利益をもたらす可能性があります.とは言え,総合診療医の場合,幅広い領域にわたって診療を行う必要があることから,あらゆる知識を常に最新の状態にアップデートし続けるのは容易なことではありません.
われわれEBMプロジェクトチームは,第8回高松大会から毎年,プライマリ・ケア領域に関連の深いエビデンスのうち,直近1年間における最新のものを, 4人の演者が次々とテンポよく,批判的吟味を交えて一挙に紹介しています.毎年恒例のセッションで,手軽に短時間で濃密な熱々ほやほやのエビデンスのシャワーを浴びて,忙しいあなたの明日からの診療の質をブラッシュアップしてみませんか.

 

KK07  Virtual Reality(VR)を活用した在宅医療教育の可能性
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:春田 淳志(慶應義塾大学)
演者:安藤 崇之(慶應義塾大学医学部総合診療教育センター)

プライマリ・ケア領域において在宅医療教育のニーズは高まっているが、コロナ禍も相まって指導医の帯同、シャドーイングが実施困難となり、その場で在宅の現場や患者・家族の生活を認知し、ディスカッションしながら学ぶことが難しくなった。そこで、在宅医療教育における認知教育の中でも、身体を介して得られた感覚運動情報を取り込みながら実行される概念処理の両方で構成される身体性認知に注目し、在宅医療の場を再現したVirtual Reality(VR)教材を開発した。この教育講演では、会場にいる最大100名の参加者が、その中の2つの教育コンテンツをVRで体験し、その教育効果や意義について意見交換していく。
具体的には、参加者は2つのテーマでVRを体験する。一つは、学生や研修医が遭遇しにくい在宅看取り時の説明や死亡宣告といった経験を医師と家族の視点で、所作や声掛けなどのほかに、VRならではの視点を変えることでの学びを体験してもらう。もう一つは、在宅医療で見落としがちな家屋評価を体験してもらう。聴講者の視点ログを記録する機能を活用して、家屋評価における初学者とベテラン家庭医の居住環境に対する推察力の比較を表示することで、ベテラン医師が観察しているポイントなどを提示する。これらの教材を使った慶應義塾大学での教育の例についても紹介する。最後に、参加者からVRを使った教育の可能性について質疑応答を行う。VRゴーグル数には限りがあるが、医師だけでなく、どんな職種の方でも事前の知識なく参加できるため、気軽に参加いただきたい。

 

KK09  プライマリ・ケアにおける医療ブロックチェーンの可能性
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:大武 陽一(今井病院)
演者:木村 遥(聖マリアンナ医科大学)
   木村 朱門(聖マリアンナ医科大学)

 

KK10  再び「いずれくる死にそなえない」を語る ~高齢・多死社会で考える死~
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:矢吹 拓(国立病院機構栃木医療センター)
座長:平島 修(徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター)
   松本 謙太郎(大阪医療センター)
   鈴木 森香(国立病院機構 仙台医療センター)
演者:名郷 直樹(武蔵国分寺公園クリニック)

「いずれくる死にそなえない」 皆様は既にお読みになったでしょうか?人生会議・ACP(Advance Care Planning)の普及が叫ばれる中、2021年12月に名郷直樹氏が上梓した快作です。「死を避けることは間違っている」「安楽寝たきり」「欲望形成支援」「テロリストとしての介護者」など、本書には衝撃的な言葉が並びます。EBMの実践を目指してきた名郷氏が、「死」について徹底的に考え、悩み抜いた中で、医療者に多くを問いかけています。本書について、是非多くの方々と共に考え、意見を交わせればと考えています。本教育講演では執筆者の名郷直樹氏をお招きして、思いの丈を目一杯語って頂きます。

 

KK11  プライマリ・ケアにおける押さえておきたい重要文献(第7弾)
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:岡田 唯男(鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山)
演者:岡田 唯男(鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山)
   家 研也(川崎市立多摩病院・聖マリアンナ医科大学)
   大浦 誠(南砺市民病院総合診療科)
   金子 惇(横浜市立大学)
ファシリテーター:岡田 唯男(鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山)

 

KK13  開業医の開業医による開業医のための教育講演
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)
演者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)

開業してはや6年。フレキシブルな対応を迫られる開業医にとって開業してからさまざまな事件に対してどのようにして対応していったのか。
 新しく誕生したクリニックは新型コロナウイルスと未曾有の戦いのさなかにあり、クリニックが長く存続することは可能なのかどうかを試している訳である。私たち開業医はそのような一大激変の中にいる。世界は私がここで述べることにさして注意を払わず、長く記憶に留めることもないでしょう。しかし、ここで成したことを決して忘れ去ることはできない。この数年間の経験を無駄にしないために、自由の新しい開業医の誕生を迎えさせるために、そして、開業医の開業医による開業医のための教育講演を地上から開業医が絶滅しないためにここに行うことを決意しました。
端的に言えば、
開業してから起こりうる数々のトラブルに対して、どのようなことに注意し、どのようなことを考えて対応すれば良いのかについて実例を示しながら解説して疑似体験していただくような講演です。

 

KK14  当事者と共に考えるSOGIアライな医療機関
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:西村 真紀(川崎セツルメント診療所)
座長:西村 真紀(川崎セツルメント診療所)
   武田 裕子(順天堂大学大学院医学研究科)
演者:吉田 絵理子(一般社団法人にじいろドクターズ / 川崎協同病院 総合診療科

当学会は2021年度の学術大会において「イクボス宣言×SOGIアライ宣言」を行った。SOGIアライな医療機関づくりの取り組みを始めている会員の声を聞くと、職場内でのLGBTQの学習が不十分、何をすればSOGIアライといえるのか、気をつけるポイントなど具体的に知りたいという声も多い。今回は、トランスジェンダー当事者でLGBTフレンドリーな企業改革に取り組んでこられた経験を持つ方に、職場での取り組み、多様な人が働きやすい職場作り、また医療機関を利用する当事者の立場からの助言など、多面的にご講演をいただく。講演にひき続き、LGBTQについて医療者を対象に啓発活動している一般社団法人にじいろドクターズの理事で、バイセクシュアル当事者の吉田絵理子医師との対談を行う。対談では、当事者、利用者、医療者といった立場からの発言に加え、参加者からの質問もとりいれ、より良いSOGIアライな医療機関作りへのヒントを導き出す時間としたい。

 

KK15  血ガス・ハンター2
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:増井 伸高(札幌東徳洲会病院)
演者:増井 伸高(札幌東徳洲会病院)

救急や呼吸器を専門としないプライマリ・ケア医向けに、血ガスを用いたコモンディジーズへの初期対応について解説する。参加型セミナーで実際の血ガスを千本ノックの如く評価することで、参加者は以下の二つの能力を手に入れることができる。
ハンター能力1 【呼吸不全ハンター】
呼吸不全患者を前に、血ガスを利用することで具体的にどの様な診断や評価が出来るかを解説する。血ガス事態の解釈に留まらず具体的にどの様な疾患が想定され、どの程度重症なのかを評価する。「Actionハンター」へつなげる以下の能力である。
 呼吸不全疾患の鑑別疾患の絞り込みができる。
 血ガスで出来る範囲の重症度評価ができる
 血ガスでは評価できない鑑別疾患や、重症度評価についても理解できる
ハンター能力2 【Actionハンター】
従来の血ガス講義は解釈法が中心であった。しかし臨床医が知りたいのは具体的に何をするのか(又はしないのか)である。そこで本講では血ガス後の詳細なマネジメントを徹底解説。血ガス後に次の様なActionが完璧に取れるようになる。
 酸素投与をどれくらいすべきか? 
 まずは非侵襲的な呼吸代替療法を実施すべきか? 
 すぐに挿管して人工呼吸を開始すべきか? 
参加後には血ガス後に酸っぱい思いや苦い経験をせず、マネジメントできるプライマリ・ケア医になれる。

 

KK16  Delivering Full-scope Family Medicine
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:Kaku Kuroda(SUNY Upstate Medical University)
      R Eugene Bailey(Suny Upstate Medical University)

Recent published reports estimate that there will be a shortage of primary care physicians of 17,800 to 48,000 by 2034 in the United States. Key factors that are contributing to this include: 1) population growth and advancing age of the US population, 2) a large number of physicians are near the retirement age and 3) estimating increased access to services in rural and underserved areas that would equal those that are available to the insured population. In addition, healthcare in the United States is focused on the quintuple aim model of health care and many studies have shown that Family Medicine meets all of the the elements: 1) reduced cost, 2) increased access, 3) superior quality, 4) addressing physician wellness and burn-out and 5) increasing equity to all people. Although healthcare systems are desirous of future family doctors providing patient care primarily in the outpatient setting, full-scope practice continues to be a focus for many applicants to this specialty especially in rural areas. The mission of SUNY Upstate Medical University Family Medicine Residency is to prepare exceptional Family Medicine trained physicians who will not only provide exemplary care to the patients but will foster a culture of academic inquiry, research and scholarship. Residents will be advocates for policies that support community health and holistic approaches to health care and prevention. To this end, our ACGME accredited residency program provides education and training to produce broad-scope family physicians. How to accomplish this education and training will be discussed.

 

KK17  症例検討から学ぶ診断推論戦略 by JUGLER 特別編−ICTを活用した診断推論プロセスを解明せよ
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:多胡 雅毅(佐賀大学医学部附属病院 総合診療部)
座長:多胡 雅毅(佐賀大学医学部附属病院 総合診療部)
   鋪野 紀好(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)
パネリスト:佐々木 陽典(東邦大学医学部総合診療・救急医学講座)
      志水 太郎(獨協医科大学病院)
      髙橋 宏瑞(順天堂大学医学部総合診療科)
      和足 孝之(島根大学)
演者:中西 俊就(練馬光が丘病院)
その他:原田 拓(練馬光が丘病院 総合診療科)

日本プライマリ・ケア連合学会、日本病院総合診療医学会でシリーズ化しているケースチャレンジ企画、今回はその特別編として「ICTを活用した診断推論プロセス」にフォーカスします。総合診療医は、診断困難例を含むあらゆる症候・疾患に対して戦略的思考を駆使し最適解を追求しますが、その方略の一つとしてICTを活用した診断戦略があります。しかしながら、エキスパートがICTをどのように活用し診断困難例にアプローチしているかはブラックボックスです。本企画では、若手総合診療医からのケースチャレンジに対して、JUGLERメンバーがICTを用いて実際にどういったキーワードを選択し、挙がってきた情報を取捨選択して診断するプロセスをリアルタイムで共有しながらディスカッション形式で進行します。症例提示とエキスパート達の診断推論プロセスにおける着眼点と戦略を、そのスピード感とともに共有し、学びの場にして頂ければ幸いです。

 

KK18  KISA2隊流地域支援!多職種で関わるコロナ往診と施設クラスター介入 ~アフターコロナにはKISA2隊の進化と深化が待っている!!~
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:小林 正宜(KISA2隊, 葛西医院, 適々斎塾)
演者:守上 佳樹(KISA2隊, よしき往診クリニック)
   増井 冴子(KISA2隊, 株式会社キバコ)
   金児 大地(KISA2隊, 株式会社familink)
   辻本 康(KISA2隊, 医療法人ぼちぼち会 おく内科・在宅クリニック)
   横木 淳平(KISA2隊)
   奥 知久(KISA2隊, 医療法人ぼちぼち会 おく内科在宅クリニック)
   飯野 貴明(KISA2隊, 葛西医院)

講演内容:
・KISA2隊の成り立ちと志:守上 佳樹
・KISA2隊スキームと様々な取り組み:小林 正宜
・多職種による施設クラスター支援 ~200件を超えるクラスター支援から見えてきたもの~
:金児 大地(理学療法士)、増井 冴子(看護師)、横木 淳平(介護士)
・COVID-19患者に対するKISA2隊大阪スキームの臨床転帰:辻本 康
・KISA2隊の未来とプライマリ・ケア:奥 知久
KISA2隊とは:
 新型コロナウイルスの感染拡大によって、本来入院加療すべき感染患者が自宅療養を余儀なくされたが、自宅療養者を支える仕組みが確立されていなかった。そこで、地域の医療機関がハブとなり、多職種、多機関の連携により自宅療養者を往診で支えるためにKISA2隊を結成した。
 2021年2月に守上佳樹らは京都でKISA2隊(Kyoto intensive area care unit for SARS cov2 対策部隊)を結成し、行政、保健所、感染コントロールチームと連携した枠組みで、自宅療養者に対して24時間往診対応を行う仕組みを作った。その後、京都の守上らと連携して大阪でも自宅療養者を支援するべく、2021年9月にKISA2隊大阪を結成した。KISA2隊のKはKyotoからKansaiに変更し、関西での広域連合としての取り組みを始めた。
 KISA2隊では現在までに重篤な新型コロナ感染者を2500名以上往診し自宅療養者を自宅で療養終了までフォローアップを行うことで、間接的に多くの入院病床を守ることとなった。その他に、妊婦をサポートする体制の構築、多職種での200件を超える施設クラスター支援、日本初の在宅抗体カクテル療法の実施、感染者への食支援プロジェクト、そして障がい者施設でのクリスマスイベントなど、往診以外にも数多くの支援に取り組んできた。
 この動きに呼応するように、他地域でもKISA2隊スキームを活用したいという声が上がり、現在では京都、大阪以外にも北海道、青森、秋田、栃木、埼玉、石川、福井、滋賀、奈良、兵庫、大分、熊本、そして鹿児島と15の地域にKISA2隊が広がっている。 

 

KK19  プライマリ・ケア医だから出来る!こどものこころに対するアプローチ~学校に行きにくくなったこどもへの対応を中心に~
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:宮本 雄策(聖マリアンナ医科大学 小児科)
座長:大橋 博樹(医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック)
演者:宮本 雄策(聖マリアンナ医科大学 小児科)

Covid-19流行によるこどもの生活様式変化も数年に及ぶ。それだけが原因と断定出来ないが、外来を「こころの問題」と思われる症状で受診する小児が増加している。朝起きられない、頭が痛い、めまいがする、四肢がしびれる、などの症状を訴え、多くが不登校状態である。「こころの問題」の原因は様々であるが、「学校に行けないのだから学校に理由があるだろう」と決めつけてはいけない。まずは保護者と本人から別々に話を聞く事をお勧めする。中学生以降になると、患児の置かれている状況を保護者が正しく認識している場合は稀である。また、母児関係に関するストレスを感じている児の割合はとても高く、保護者と同室では本心を語れない場合が多い。しかし、コツが掴めれば家族のかかりつけ医であるプライマリ・ケア医の得意分野になり得ると思っている。基本的には「こどもにもっと関わり」「毅然とし」「褒める」姿勢が重要である。自験例を多く紹介し説明する。

 

KK20  さまざまな視点から考える、実際どうなのSGLT2阻害薬!?
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:官澤 洋平(明石医療センター総合内科)
座長:佐藤 宏行(東北大学病院 循環器内科)
演者:三澤 美和(大阪医科大学附属病院 総合診療科)
   小野 雅敬(関西医科大学 総合診療医学講座)
パネリスト:齋藤 秀輝(聖隷浜松病院 循環器科・心血管カテーテル治療科)
コメンテーター:大浦 誠(南砺市民病院総合診療科)

糖尿病治療薬として登場したSGLT2阻害剤。糖尿病はもちろん腎不全、心不全での有効性も次々に効果が示されてきています。その効果は糖尿病の有無に関わりません。しかし、フレイルへの使用や尿路感染症、正常血糖糖尿病ケトアシドーシスなど使用が懸念される場面も多々あります。今回は総合診療医、糖尿病内科、腎臓内科、循環器内科の立場からSGLT2阻害剤の位置づけと現場でのリアルを発表いただき、適応に悩む場面における適応についてディスカッションしてまとめたいと思います。

 

KK21  働き方改革・医師のこれからのキャリアについて
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:中山 俊(アンター株式会社)
演者:藤川 葵(厚生労働省医政局医事課医師等医療従事者働き方改革推進室
   松本 朋樹(松本内科眼科)
   松本 晴樹(新潟県庁

2024年度から、医師の働き方改革が始まります。様々な体制整備や時間制限などに注目が向かいますが、実情に応じた医療提供体制の確保の先に、今後医師はより効率的で効果的な医療を提供するために、より柔軟で多様な働き方を求められることになるでしょう。このセッションでは、医師のキャリアが今後どのように変化していくかについて議論します。
働き方改革を中心とした医療業界における最新の動向を検討し、将来の医療需要や新しい技術に基づいた医師の役割を議論します。人口動態の変化や医療分野におけるデジタル技術の進化など、多くの要素に基づいて検討します。
次に、医師のキャリアにおいてより重要になるスキルや、新しい職務に必要なトレーニングや教育について議論します。例えば、データサイエンスや人工知能(AI)の進化が加速している現代において、技術への理解が必要であると考えられています。
最後に、医師たちがより柔軟で多様な働き方を実現するために、医療機関や組織や公的機関が取るべきアクションについても議論します。例えば、オンライン診療の拡大やタスクシフトなど、新しい働き方を促進する提案や提言が存在します。
結論として、医師の働き方改革は、医療の質の向上や、医師たちのライフスタイルの改善につながることが期待されます。このセッションでは、医師がより良い未来を作るために必要な情報とアイデアを提供することを目的としています。

IG01  多職種協働の糸口を探求してみよう〈自画像de mind map 〉
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:武貞 恵美子(musubiのクリニック)
ファシリテーター:黒田 かおり(たけしファミリークリニック)
         佐藤 由起子(きらり健康生活協同組合 須川診療所)
         濱野 リカ(岡山市立市民病院)
         渡部 あずさ(北海道家庭医療学センター本輪西ファミリークリニック)
         山崎 礼子(北海道家庭医療学センター栄町ファミリークリニック)

IG04  総合診療のニューノーマルを語り合おう~新時代の幕開け~
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:遠藤 芽依(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)
座長:今西 明(新潟大学大学院医歯学総合研究科 地域医療確保・地域医療課題解決支援講座 地域医療部門)
ファシリテーター:合田 建(神戸大学地域医療支援学部門/兵庫県立丹波医療センター)
         岩浪 悟(東京都立多摩総合医療センター)
         橋川 有里(豊田地域医療センター)
         平松 由布季(東京ベイ・浦安市川医療センター)
         渡部 健(秋田大学医学部 男鹿なまはげ地域医療・総合診療連携講座/秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター)
コメンテーター:橋本 忠幸(大阪医科薬科大学)
        江角 悠太(志摩市民病院)
        金子 惇(横浜市立大学)
        鋪野 紀好(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)
        松本 朋樹(松本内科眼科)

IG05  〈若手医師部門指導医スキルアップ企画シ リーズ〉臨床指導ブートキャンプ ~ 若手指導医スキルアップ、まずはここから! ~
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:岩浪 悟(東京都立多摩総合医療センター)
ファシリテーター:合田 建(神戸大学地域医療支援学部門/兵庫県立丹波医療センター)
         岩上 真理子(JA帯広厚生病院)
         黒木 史仁(まどかファミリークリニック)
         櫻井 広子(医局にっぽん、済生会岩泉病院、みちのく総合診療医学センター、京都大学社会疫学教室)
         豊田 喜弘(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)
         松島 和樹(神戸総合診療・家庭医療専門医プログラム/川崎病院)
演者:橋川 有里(豊田地域医療センター)
   村山 愛(君津中央病院大佐和分院)

良い指導医になるための指導を受けられない/受ける機会がない・・・そんな皆さん!若手医師部門メンバーと一緒に、スキルアップしてみませんか?
専攻医や若手指導医がよく出会う「臨床教育お悩みあるある事例」から、臨床教育のエッセンスを学びましょう。フィードバックやグループ学習などの「教え上手」になる指導法や、リーダーシップやタイムマネジメントなどの「シゴト上手」になるマネジメント方法について実際の事例を取り上げ、その学びを発表します。入門的な内容でありながら、明日からの指導がワクワクするものをお届けします!
さらに、皆さんとのワークや意見交換などを通じて、ライブ感のある学びや参加者同士の交流も楽しめる企画を予定しています。
スキルアップに悩む若手指導医の皆さま、奮ってご参加ください!
*FDGs(Faculty Development Gates):私たちは、専門医部会 若手医師部門の活動の一環として、若手総合診療医/家庭医のFaculty Developmentをより身近にしてゆくことを目指しています。FDGsでは、若手指導医のリアルな悩みをもとに共に学び合うオンライン交流や勉強会を行っています。

IG09  Pharm G – presented by 千葉大総診
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:坂口 眞弓(みどり薬局)
座長:生坂 政臣(千葉大学医学部附属病院総合診療科)
   上原 孝紀(千葉大学医学部附属病院総合診療科)
ファシリテーター:池上 亜希子(千葉大学医学部附属病院総合診療科)
         石塚 晃介(横浜市立大学総合診療医学)
         大平 善之(聖マリアンナ医科大学)   
         小島 淳平(千葉大学医学部附属病院総合診療科)
         佐藤 瑠璃香(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)
         島田 遼(千葉大学 総合診療科)         
         鈴木 邦子(綾部ファーマシー)   
         野田 和敬(千葉大学医学部附属病院)
         藤井 啓世(聖マリアンナ医科大学病院 総合診療内科)   
         横川 大樹(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)
         李 宇(千葉大学医学部附属病院)

医師と薬剤師の専門職連携協働!「医学と薬学」の水平統合、「基礎と臨床」の垂直統合によって、軽症、重症、老若男女を問わず、あらゆる患者に対応できるジェネラリストを育てるためのインタレストグループを企画しました。 外来、病棟、窓口業務など日常診療で起こる問題を解決すべく、薬剤師と医師のスキルの水平統合に、薬理学や生理学を垂直統合させたワークショップをTeam-based learning形式で開催します。対象は医師・薬剤師中心ですが、看護師、学生、総合診療に興味がある方はどなたでも参加可能です。沢山の方のご参加をお待ちしております!

IS01  臨床研究のリサーチクエスチョンを作ってみよう!
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:杉山 佳史(東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
座長:松島 雅人(東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
   杉山 佳史(東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
ファシリテーター:青木 拓也(東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
         家 研也(川崎市立多摩病院・聖マリアンナ医科大学)
         市川 周平(三重大学)
         一瀬 直日(総合病院岡山協立病院)
         大野 毎子(唐津市民病院きたはた/唐津市総合診療教育センター)
         片岡 裕貴(京都民医連あすかい病院)
         金子 惇(横浜市立大学)
         後藤 亮平(筑波大学)
         小曽根 早知子(筑波大学医学医療系)
         吉田 秀平(広島大学)
         渡邉 隆将(医療福祉生協連家庭医療学開発センター(CFMD))

 

IS02  鍼灸や漢方薬を学ぼう!体験しよう! 1 あん摩マッサージ(デモ付)
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:寺澤 佳洋(医療法人 弘池会 口之津病院)
演者:杉下 辰雄(鍼灸指圧 杉下治療院 Thumb’z Space)
   長谷川 尚哉(病鍼連携連絡協議会)

あん摩マッサージ指圧師とは?
我が国では大宝律令(養老律令に現存)の時代から国の制度としてあん摩の仕事は規定されています。
明治期にいったん混沌とした時代を経ましたが、第二次大戦後再び届け出制から免許制、国家資格制に変遷してきた我が国の
あん摩マッサージ指圧免許と、その免許者の事を大会に集った先生方にも知って頂きたくお話、体験の場を設けて頂きました。
特に世界中の徒手技術の広がりについての理解と、我が国のあん摩マッサージ指圧との関係や、浮世絵にみられる按摩師達の
描写などにもふれ、お近くに少なからずあるあん摩マッサージ指圧業を知って頂き、「へえ、なるほど日本のあん摩マッサージ指圧」とつながってみよう、という気持ちになって頂ければうれしく思います。 

 

IS04  JACRA直伝!良いフィードバックの受け取り方・与え方を学ぼう!
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:西澤 俊紀(聖路加国際病院 一般内科)
ファシリテーター:小杉 俊介(飯塚病院)
         徳増 一樹(岡山大学病院 総合内科・総合診療科)
         長崎 一哉(水戸協同病院総合診療科)
         畑 拓磨(総合病院水戸協同病院)
         堀田 亘馬(洛和会音羽病院)

私たち、日本チーフレジデント協会(JACRA:Japanese Chief Resident Association)は、 全国の研修指定病院のチーフレジデントをサポートする日本初の団体として2019年に設立されました。JACRAは若手医師のリーダー的存在であるチーフレジデントを対象に、教育、マネージメント、リーダーシップ、メンターにまつわるスキルの底上げを目指した勉強会を年間を通して行なっています。
今回のテーマは「フィードバック」です。
指導医や先輩からのフィードバックを苦手に感じてしまう学生や研修医の皆さん!ぜひ上手なフィードバックの受け取り方を学んでみませんか?
また臨床でつまづいている後輩にフィードバックを行いたい。しかし、どんな声かけをしてあげたらよいか?ついつい自分が受けてきたように厳しく指導してしまう指導医の皆さん!ぜひフィードバックのスキルを磨いてみませんか?
フィードバックの上手な受け取り方、デキる指導医が実践する良いフィードバックの原則、そしてフィードバックの研究について紹介し、良いフィードバックの受け取り方・与え方を身につけるために役立つセッションです。実際に参加される皆さんが経験されたフィードバックの失敗談や成功談を交えながら、上手なフィードバックを実践していきましょう! 

 

IS05  プライマリ・ケア医とリハビリテーション医のコラボ企画 体で学ぶ高齢者身体機能評価
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:鵜飼 万実子(亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科)
演者:赤岩 喬(頴田病院)
   新谷(有賀) 可恵(聖隷浜松病院リハビリテーション科)
   大野 洋平(岡山大学病院)
   須田 万豊(川崎市立川崎病院)
   松浦 広昂(藤田医科大学医学部リハビリテーション医学I講座)

高齢者の足腰を守るのは私たちだ!
いよいよ2025年には日本国民の4人に1人は75歳以上になります。
私たち医療者は、高齢者の低栄養、活動量減少によるフレイルやサルコペニア、そして、運動器疾患を背景としたロコモティブシンドロームの対応が求められています。
でも、それぞれの診断基準や違いその対応って、色々ありすぎてよくわからない!!
今回は、サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドロームそれぞれの概要と、実際の評価を理解しましょう。高齢者の外来診察で役に立つスクリーニングを実際に体験していき、指導法も紹介します。
筋肉は裏切らない!
患者さんが元気になる外来診療を展開できるように、一緒に頑張りましょう!
注:体を動かしますので、パンツスタイルなど動きやすい格好でご参加ください。

 

IS06  鍼灸や漢方薬を学ぼう!体験しよう! 2 鍼灸(鍼打ち体験付)
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:鈴木 雅雄(福島県立医科大学会津医療センター附属研究所漢方医学研究室)
ファシリテーター:鈴木 沙有理(セイリン株式会社)
コメンテーター:西村 直也(セイリン株式会社)
演者:寺澤 佳洋(医療法人弘池会 口之津病院)

 

IS09  型で覚える型で学ぶプライマリ・ケア医のための超音波(POCUS)
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:上松 東宏(豊田地域医療センター)
演者:上村 公介(順天堂大学医学部付属順天堂医院) 
   西澤 俊紀(聖路加国際病院 一般内科)
   綿貫 聡(地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療科)
   久賀 孝郎(半田ファミリークリニック)
   伊豆倉 遥(栃木医療センター)
   大道 卓也(藤田医科大学総合診療プログラム)
   河田 祥吾(亀田ファミリークリニック館山)
   藪中 幸一(大野記念病院)
   玉野井 徹彦(山口大学総合診療部)

POCUS(Point-of-care ultrasound, ポーカス)”はその言葉のキャッチーさから、様々なハンズオンセミナーやテキスト、雑誌の特集を目にするようになりました。さらに装置の小型化・低価格化が進み、エコーの利用可能性はますます高まっています。
プライマリ・ケア医の診療の幅は広く、POCUSに興味があっても、出会う患者すべてにエコーが必要とされるわけではありません。週1回以上エコーをしないプライマリ・ケア医も半数以上いるという報告もあります。限られた症例数の中で、偽陽性や偽陰性といったリスクを抑えながら、プライマリ・ケア医が日常診療でPOCUSを実践していくかには工夫が必要です。
本セッションでは、プライマリ・ケア医がPOCUSを行う戦略として、我々の診療の強みを生かしたフレームワーク“I-AIM”を紹介します。そしてこのフレームワークに準じて、様々な場面を想定しながらPOCUSを行うプロセスを学んでいただきます(ハンズオンあり)。また、参加者の皆様がPOCUSを活用されている場面や、実践するにあたって感じている課題などを共有していただき、自施設での可能性について一緒に考えます。
POCUSには興味があるけれど、なかなか現場でプローブを握る一歩が踏み出せない方や迷いながら実践している方にお勧めです。POCUSの知識や技術の習得に加えて、日々の診療への落とし込みへのギャップを少しでも埋められるようなコツを学べるセッションにしたいと思います。 

 

IS10  身体診察の心技を語る~フィジカル診断エクセレンス~
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:伊藤 恭平(南砺市民病院 総合診療科)
演者:伊藤 恭平(南砺市民病院 総合診療科)
   石井 大太(浦添総合病院 病院総合内科)
   鈴木 森香(国立病院機構 仙台医療センター)
コメンテータ:徳田 安春(群星沖縄臨床研修センター)
       平島 修(徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター)
       松本 謙太郎(大阪医療センター)

我々は日々多くの患者の診療を行っている。目で見て、耳で聴き、手で触れる。日常的に行われるその身体診察が、ある時には診断プロセスに大いに寄与したり、またある時には患者とのコミュニケーションの手段となったりと日常診療の中で鍵となることは多々ある。一方で昨今はCOVID-19による患者接触の最小化やオンライン診療の発達、検査技術の向上など身体診察の臨床におけるウエイトが小さくなっているのではないだろうか。そこで本セッションでは、提示される症例ベースに関して身体診察のマエストロ達と参加者でとことんディスカッションし、プライマリ・ケアにおける身体診察の深みや手あての心を改めて感じたいと思う。
このセッションにはプライマリ・ケアの最前線で診療するベテラン医師はもちろん、身体診察の習得に熱意のある専攻医や研修医、医学生に参加して頂ければ幸いである。

 

IS12  専門研修プログラムにおける形成的評価と総括的評価(指導医養成講習会受講単位付き)
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:横谷 省治(筑波大学医学医療系 地域総合診療医学, 北茨城市民病院附属家庭医療センター)
演者:秋山 瞳(唐津市民病院きたはた)
   木島 庸貴(島根大学医学部 総合医療学講座 大田総合医育成センター)
   日比野 将也(藤田医科大学病院)
   藤原 和成(出雲家庭医療学センター 大曲診療所)
   森永 太輔(つむぎファミリークリニック)
   和田 幹生(医療法人社団 淀さんせん会 金井病院)

 

IS13  ファミカンを体験してみよう!〜ケースカンファレンスから学ぶ家族志向のケアの 実践と指導〜
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:田中 道徳(岡山家庭医療センター)
コメンテーター:山田 宇以(聖路加国際病院 心療内科)
         若林 英樹(三重大学 総合診療部/亀山地域医療学講座)
演者:久保田 希(河北ファミリークリニック南阿佐谷)
   清水 洋介(南砺家庭・地域医療センター)
   宮本 侑達(ひまわりクリニック)
   向原 千夏(津ファミリークリニック
   村山 愛(君津中央病院大佐和分院)

 

IS14  ACP Communication Training for Primary Care Physicians in the Management of Patients with Advanced Dementia
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:伊東 知子(豊田地域医療センター
演者:Kistler Christine (University Of North Carolina At Chapel Hill)
ファシリテーター:阿部 路子(浜松医科大学地域家庭医療学講座)
         新井 大宏(浜松医科大学地域家庭医療学講座)
         井上 真智子(浜松医科大学地域家庭医療学講座)
         樋口 智也(浜松医科大学地域家庭医療学講座)
         松井 智子(浜松医科大学地域家庭医療学講座)

20-minute lecture by Dr. Kistler, 10-minute video, and 3 role-play scenarios in groups of 3 people (doctor, patient, and observer) 15 minutes each (5 minutes in discussion)
Primary care physicians in Japan care for an increasingly older population. Dementia becomes more common as patients age such that 1/3rd of older adults over 85 suffer from dementia of some type.
This symposium will provide guidance on the management of these symptoms, such as agitation and aspiration and present communication skills to use when talking to patients with dementia and their families and common healthcare decisions. These skills will include how to discuss goals of care and the shift from life-prolonging to comfort-focused care in interactive roleplays. At the end, the entire group will discuss their perspectives and what communication skill they will take back to their clinical care.
Dr. Kistler is currently an Associate Professor in the Department of Family Medicine at the University of North Carolina at Chapel Hill and is board certified in Family Medicine, Geriatrics and Hospice/ Palliative Care. She is dedicated to improving medical care, especially for primary care physicians at the bedside and for the elderly and their families. 

 

IS17  How to become a primary care sports physician
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:伊東 知子(豊田地域医療センター)
演者:猿渡 淳(Tufts Medical Center)

Contents:
1) How can primary care sports physicians be involved in sports society in Japan? He shares his perspectives through the following discussion (40 mins).
– Introduction of the US primary care sports medicine fellowship programs.
– Role of primary care sports physicians in comparison to orthopedic surgeons.
– Sports medicine environment in Japan and the US.
2) Ankle exam workshop and ankle sprain pitfalls (35 mins)
3) Q&A (15 mins)
Speaker: Atsushi Endo, MD, MPH
Dr. Endo is an assistant professor of orthopedic surgery at Tufts Medical Center, Boston, USA. After receiving his MD from Yokohama City University School of Medicine, he completed a family medicine residency and a primary care sports medicine fellowship at Michigan State University, USA. He then came back to Japan for an orthopedic residency and returned to the US for further postgraduate trainings including master of public health at Harvard University and four orthopedic surgery fellowships in sports, shoulder/elbow, trauma, and foot/ankle. He has 20 years of clinical experience in Japan and the US.

 

IS18  セル看護提供方式の実践 ~大病院から中小病院まで、病棟から外来まで、患者のそばで関心を寄せるために~
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:樋口優子(博愛会頴田病院
座長:森山美知子(広島大学)
演者:須藤久美子(株式会社麻生医療事業開発部)
   福村陽子(飯塚病院)
   福田咲子(博愛会頴田病院

 

IS20  【体験型シンポジウム】『SOUP(スープ)会議』で実現する「当事者として」の社会的処方の考え方・つくり方・巻き込まれ方
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:木佐 健悟(JA北海道厚生連倶知安厚生病院総合診療科)
座長:三谷 慶(医療法人社団悠翔会)
   守本 陽一(兵庫県豊岡保健所)
ファシリテーター:内海 慎一(Lifework)
演者:中根 成寿(株式会社SMIRING)
   山口 達也(株式会社SMIRING)

社会的処方の考え方や実践はプライマリ・ケアの現場にも浸透し始めているが、イノベーター理論に照らすと、現在のアウトプットの主要層である「アーリーアダプター(初期採用者)」の次のプレーヤー層である「アーリーマジョリティ(前期多数派)」に移行が鍵となる。社会的処方は、2つの層の間に存在する「キャズム(溝)」を超えて、各地域でさまざまなバックグラウンドをもつ方々による一般化されたソーシャル・ムーブメントとなり得るか。
本シンポジウムでは、本学術大会開催地愛知県の豊田市において、これまであらゆる属性の地域住民がまちづくりの案を出し合って実現させてきた「SOUP(スープ)会議」を会場内で再現することを目指している。オーディエンスの方々も擬似的にSOUP会議にプレーヤーとしてご参加いただき、ワークショップ等を通じて社会的処方に対する考え方・つくり方・巻き込まれ方を持ち帰ってもらいたいと考えている。
構成(参加人数などにより時間配分等は変更となる可能性があり)
1.導入 10分
趣旨説明
演者よりスープ会議の紹介
2.ワークショップ 60分
いくつかのグループに分けてグループワーク。スープ会議を疑似体験。
3.まとめ・フリートーク 20分 

 

IS21  超実践!マイナーエマージェンシー – 鼻出血パッキングとシーネ特講
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:松原 知康(広島大学脳神経内科)
ファシリテーター:荒 隆紀(医療法人おひさま会おひさまクリニック)
         岩本修一先生(おうちの診療所目黒)
         奥村 能城(済生会滋賀県病院)
         海透 優太(JCHO若狭高浜病院)
         小林 知貴(広島大学病院 総合内科・総合診療科)
         後藤 研人(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター)
         坂本 壮(総合病院国保旭中央病院)
         平岩 千尋(医療法人紫苑会 藤井病院)
         福與 裕子(東京北医療センター)
         沼田 賢治(聖マリアンナ医科大学病院)

 

IS22 適々斎塾流! ケースカンファレンス 発熱2症例 ~グループワークとディスカッションで能動的に楽しく学ぶ~
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:小林 正宜(葛西医院,KISA2隊,適々斎塾)
演者:大場 雄一郎(大阪急性期・総合医療センター)
   西澤 徹(関西医科大学総合医療センター)
コメンテーター:浮田 健太朗(香川県立中央病院)
        大塚 勇輝(岡山大学病院総合内科・総合診療科)
        貝田 航(神戸市立医療センター中央市民病院)
        寺澤 佳洋(医療法人 弘池会 口之津病院)
        松村 榮久(松村医院)
        水谷 肇(大阪医科薬科大学病院総合診療科)
        森 泰宏(佐用共立病院)
        横田 雄也(岡山家庭医療センター)
        中西 重清(中西内科)

適々斎塾ではプレゼンターとグループに分かれた学習者がコミュニケーションを取りながら、双方向性のスタイルでプライマリ・ケアについての学習を行ってきた。しかしながらコロナ禍によりオンライン学習中心となっている現在、以前のように顔を合わせてグループワークを行い、その場の空気を楽しみながら学習する機会が減っている。
今回はコロナ禍前の適々斎塾スタイルを復活させて、講師のプレゼンに対して、老若男女、開業医、勤務医、研修医、医学生が一緒になったグループで、垣根のない自由闊達な意見を交わして診断推論をひねり出し、プレゼンターと学習者がディスカッションを行いながら双方向性要素のある能動的学習を行う。90分間で前後半に分けて「発熱」をテーマとした2症例のケースカンファレンスを行う予定である。
講師① 大場 雄一郎(大阪急性期・総合医療センター 総合内科)
講師② 西澤 徹(関西医科大学総合医療センター 呼吸器膠原病内科)
21世紀 適々斎塾とは:
「開業医の、開業医による、全ての医師・医学生のための医学塾」をスローガンに志を同じくする一流の講師陣とともに、病歴聴取や身体診察に重点をおいた生涯教育と医学生教育を行っている。
「現場で役立つ講義が受けられる」
トップクラスの臨床医が頭の中で何を考え、どう行動しているかを知り、学習者は分からないことを分からないと素直に良い、講師とディスカッションしながら学習し、プライマリ・ケアの現場で明日から役に立つ知識を能動的に学習できる学び舎を目指している。

 

IS25  チーム医療のイノベーション~チームコー チング体験セッション~
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:田口 智博(藤田医科大学)
チームコーチ:田口 智博(藤田医科大学)
       渡部 潔(宮城厚生協会 坂総合病院)
       中川 雅章(シナジー•クリエイションズ)
       半谷 知也(合同会社lbj)

 一人一人がやりがいをもち、全員が当事者意識を持って会議が機能するチームとはどのようなチームですか?
 一体感のある連携が機能するチームとはどのようなチームですか?
 医療の質の向上、患者満足度の向上、経営の安定化、雇用の質の向上を実現し続けるチームとはどのようなチームですか?
 そのようなチームの特徴は何ですか?
 あなたのチームはいかがですか?
 私たち医療従事者は患者さん・家族・地域にもっと貢献したい、職場・医療の現状をもっとよくしたいという意欲はあるものの、多すぎる業務量の遂行・専門分野の維持向上に対してマンパワーの不足といった数々の課題に直面しています。また、遠慮や対立や葛藤があり連携が十分に機能しておらず、目の前の問題解決で精いっぱいで本当にやりたいことができずにいることもあります。そうした課題を解決し、成果を達成するために、相乗効果を生み出すチームがますます必要となってきています。
 チームは自然に形成されるものではありません。グループがチームになるためにはプロセスが必要で、そのプロセスを支援するメソッドがチームコーチングです。
 本セッションでは4人のチームコーチが登壇し、そのプロセスである、チーム医療をイノベーションする組織能力開発手法であるチームコーチングのセッションを実際に体験します。アラインメントモデルや高業績を上げる5つの基本原則といったチームコーチングの理論やスキル・フレームを紹介しながら、チームコーチングの概要とエッセンスを理解し、医療現場でチームコーチングを導入する価値やチームコーチングを実践するコツをつかむことを目的としています。
 チームコーチングの概要やエッセンス・必要性・効果などより深く理解したい方は5/14(日)10:00〜11:30シンポジウム「チーム医療のイノベーション〜成果と成長にブレイクスルーを起こすチームコーチング〜」に参加されることをオススメします。 

 

IS26  マルチモビディティをバランスよく見るための妄想力を鍛えるカンファレンス(通称マルモカンファレンス)をやってみよう!
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:大浦 誠(南砺市民病院)
演者:伊藤 恭平(南砺市民病院 総合診療科)
   因間 朱里(市立奈良病院)
   内橋 恵(脳卒中と栄養ケア在宅支援Nurture)
   大澤 真治(南砺市民病院 総合診療科)
   大村 聖弥((株)スパーテル)
   大村 裕佳子(いしかわ多職種連携教育プロジェクトあいまいぴー)
   緒方 理子(川崎市立多摩病院)
   小川 風吹(南砺市民病院)
   筧 みなみ(南生協病院)
   加藤 有香(順天堂大学)
   川合 菜加(鹿児島大学医学部医学科)
   木島 朋子(新潟県立中央病院 総合内科)
   坂田 昌嗣(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻)
   佐藤 匠(南砺市民病院)
   案浦 峻(佐賀大学医学部附属病院)
   關谷 暁子(いしかわ多職種連携教育プロジェクトあいまいぴー)
   高畠 育(亀田ファミリークリニック館山)
   武島 健人(富山大学医学部 医学教育学講座)
   竹林 正樹(青森大学)
   田村 義博(広島大学)
   寺中 智(足利赤十字病院 リハビリテーション科)
   長谷川 尚哉(病鍼連携連絡協議会)
   平辻 寛(南砺市民病院)
   廣橋 航(福岡みなと在宅医療クリニック)
   福添 恵寿(川西市立総合医療センター)
   堀切 康正(永寿診療所)
   松本 謙太郎(大阪医療センター)
   村岡 ケンイチ(医療とアートの学校)
   村本 奈穂(医療法人社団 徳治会 長野歯科医院 訪問診療部)
   水谷 朋加(名城大学)
   宮澤 正咲(富山大学)
   山崎 孝明(南砺市民病院)
   渡邉 真央(日本大学摂食機能療法学講座・国立病院機構 高崎総合医療センター)

日々の診療において多疾患併存(マルチモビディティ:以下マルモ)の患者は避けて通れません。
複数のプロブレムの中から優先順位をどうつけるのか。不確実な中で患者と意思決定をどのように行うのか。過不足のない介入になるために複数の医師や医療・介護福祉専門職との連携・協働をどのように行うのか。まさに総合力を試されます。
本講演では医学書院の週刊医学界新聞で「ケースで学ぶマルチモビディティ」で連載している筆者の病院で総合力を身につけるために実施している「マルチモビディティをバランスよく見るための妄想力を鍛えるカンファレンス(通称マルモカンファレンス)」を実演しながら,マルモのみかたについて学んでいただきます。
マルモ診療を知りたい専攻医や医学生,マルモについて勉強してみたい多職種,マルモカンファレンスを導入したい指導医の皆様も是非ご参加ください(どのような職種でも楽しめます) 

 

IS27  事例の書き方講座:事例報告ってどう書けばいいの?〜事例の書き方を学んで認定審査を突破しよう〜
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:渡部 あずさ(北海道家庭医療学センター本輪西ファミリークリニック)
ファシリテーター:蔵重 真里(ひのでクリニック)
         田中 亜紀子(トータルファミリーケア北西医院)
         三倉 祐美子(森町家庭医療クリニック)
         宮本 由香里(訪問看護ステーションリハケア芦城)

 

IS28  地域志向アプローチワークショップ〜みんなで共有!地域ケアのエッセンス〜
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:井階 友貴(福井大学医学部地域プライマリケア講座)
ファシリテーター:井階 友貴(福井大学医学部地域プライマリケア講座)
         漆畑 宗介(Ja秋田厚生連湖東厚生病院)
         新野 保路(南越前町国民健康保険今庄診療所)
         密山 要用(王子生協病院)
         守本 陽一(兵庫県豊岡保健所)

地域ケア事例集作成プロジェクトチームでは、この度、地域志向アプローチのエッセンスを言語化し、広く各地で参照いただけるエッセンスを、全国各地の地域志向アプローチ実践者・先駆者へのインタビューをもとに、パターンランゲージの手法を用いて紡ぎました。地域ごとに事情が違うためにマニュアル化が難しい地域志向アプローチですが、共通のエッセンスを用いればどこでもうまく介入することができます。このセッションでは、さまざまな立場の参加者がそれぞれの思いで向き合っている地域志向アプローチの体験を共有することで、新しい気付きや思いの再確認の機会を得ることができます。エッセンスを学ぶだけでなく、仲間と思いを共有する本企画は、きっと明日からの地域志向アプローチに生きてくるはず・・・一緒に楽しく地域志向アプローチを読み解いてみましょう!

 

IS29  鍼灸や漢方薬を学ぼう!体験しよう! ③ 漢方薬(生薬・診察デモ付)
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:樫尾 明彦(給田ファミリークリニック)
ファシリテーター:有田 龍太郎(東北大学病院)
         池田 直子(ダイハツ工業株式会社)
         緒方 理子(川崎市立多摩病院)
         児玉 和彦(こだま小児科)
         寺澤 佳洋(医療法人弘池会 口之津病院)
         蜂木 麻璃奈(獨協医科大学病院総合診療科)
         吉野 鉄大(慶應義塾大学医学部漢方医学センター)

JPCAの学術大会では、最近は、漢方関連のセッションの機会も増えつつあります。ただし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行以降は、感染拡大予防の点からも、オンデマンドの内容や、現地でもレクチャー形式の内容が主になっていると考えられます。
今回、感染予防には十分に留意した上で、現地開催の意義を考え、生薬の組み合わせや、漢方診察を体験できるセッションを企画しました(インタラクティブセッション「鍼、灸、あん摩マッサージや漢方薬を学ぼう!体験しよう!」「漢方ブース」になります)。参加者に、各ブースにて、漢方薬が各生薬の組み合わせで作られることや(実際の生薬を見ながら)、漢方診察について(腹診シミュレータを準備しております)、学ぶ機会を提供します。
漢方に詳しい、もしくは、そこまで詳しくなくても漢方大好きなスタッフが当日参加しますので、インタラクティブに、気軽に質疑もできる雰囲気で、皆様のご参加をお待ちしております。

5月14日(日)10:00 – 11:45
座長:松島 雅人(東京慈恵会医科大学/東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
   大野 毎子(唐津市民病院きたはた/唐津市総合診療教育センター)

加藤 大祐(三重大学医学部附属病院総合診療部 国立長寿医療研究センター老年学評価研究部)
安藤 崇之(慶應義塾大学医学部総合診療教育センター)
佐藤 航(岡山協立病院)
徳増 一樹(岡山大学病院 総合内科・総合診療科)
矢野 敦大(筑波大学 地域医療教育学)

International Session (Oral)
5月13日(土)14:15 – 15:45
座長:廣岡 伸隆
演者:Bachelor Brooke(Oregon Health And Science University
   Kistler Christine(University Of North Carolina At Chapel Hill)
   Kuroda Kaku(SUNY Upstate Medical University)
   Haya Marinda Asiah Nuril(Department of Community Medicine, Faculty Of Medicine Universitas Indonesia)
   Ryan Nesbit Deane(Ohsu)
   金子 博光(Osaka University)
   鳴本 敬一郎(静岡家庭医養成プログラム/浜松医科大学総合診療研修プログラム)

 

International Session (Poster)
5月13日(土)10:15 – 11:45
座長:廣岡 伸隆
演者:Murase Kichiro(Miyoshi Municipal Hospital)
   一瀬 直日(Okayama Kyoritsu General Hospital/総合病院岡山協立病院)
   Senbonmatsu Rina(Department of Emergency and General Medicine Tokyo Metropolitan Tama Medical Center)
   Kobayashi Takako(Beenleigh Road Medical Centre)
   Maeda Yoko(Seishokai Medical Corporation International International DivisionDivision)
   Tachibana Yuki(Okinawa Prefectural Yaeyama Hospital)
   中田 由紀子(富士いきいき病院)
   平山 貴一(京都大学フィールド医学)

学生セッション(研究)
5月14日(日)8:15−9:45
座長:伊藤智範(岩手医科大学 医学教育学講座 地域医療学分野)
    木村琢磨(東京医科歯科大学医学部 介護・在宅医療連携システム開発学講座/総合診療科)

SS-01 柴田 愛香(大分大学医学部医学科)
SS-02 松本 有紀(大分大学医学部医学科) 
SS-03西郡 椋也(大分大学医学部医学科)
SS-04大門 泰子(大分大学医学部医学科)
SS-05金子 雄司(北海道大学医学部医学科)
SS-06松永 航太(三重大学医学部医学科)
SS-07三宅 綾香(三重大学医学部医学科)
SS-08尾﨑 健太郎(三重大学医学部医学科)
SS-09太田 亜弥(三重大学医学部医学科)
SS-10金 実紀(慶應義塾大学医学部)

学生セッション(研究)
5月14日(日)10:00−11:30
SS-11榎本 侑生(徳島大学医学部医学科)
SS-12澤田 晴奈(徳島大学医学部医学科)
SS-13河野 裕佳(鹿児島大学医学部医学科)
SS-14川嶋 桃世(鹿児島大学医学部医学科)
SS-15宮田 芽依(鹿児島大学医学部医学科)
SS-16勝 咲友(岩手医科大学医学部医学科) 
SS-17冨成 祐輔(岩手医科大学医学部医学科) 
SS-18下浦 優希(大阪大学医学部医学科) 
SS-19吉岡 曉子(名古屋大学医学部医学科)

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ポスター:こちらよりご確認ください

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名古屋芸術大学とユネスコが考える社会的処方とは?
日時:5月13日(土)9:30-10:20 (Aステージ)
ゲスト:津田佳紀(名古屋芸術大学副学長)
    江坂恵里子(ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会・プログラムディレクター)
聞き手:村岡ケンイチ(​​医療とアートの学校代表・似顔絵セラピー代表)

音楽や絵画などさまざまなジャンルで、社会的処方にアートを実装するための取り組みをしている名古屋芸術大学とユネスコ。名古屋という地を通じた、両者の「医療とアート」な実践とこれからの展望について深掘りします。

 

地域と医療がつながる先に見える風景
日時:5月13日(土)10:30-11:40(Aステージ)
ゲスト:橋本修嗣(医療法人橋本胃腸科内科 はしもと総合診療クリニック 院長)
    徳田 嘉仁(くわくわ企画代表理事・滋賀家庭医療学センター遠隔指導医)
    渡部寛史(医療法人社団悠翔会 ノビシロクリニック藤沢 院長)
聞き手:藤本遼(株式会社ここにある代表取締役・場を編む人)

地域医療の先駆者たちが対談方式で「地域とつながる医療」のこれからを語ります。個々のユニークな取り組みにもご注目ください!

 

センパイ、教えて!ウェルビーイングと幸せのカルテのつくり方
日時:5月13日(土)13:30-15:30(Aステージ)
ゲスト:前野隆司(慶應義塾大学教授)
    前野マドカ(EVOL株式会社代表取締役CEO)
    西智弘(​​一般社団法人プラスケア代表)
    江角悠太(志摩市民病院院長)
    矢田明子(Community Nurse Company株式会社代表取締役)
    村岡ケンイチ(​​医療とアートの学校代表・似顔絵セラピー代表)
聞き手:藤本遼(株式会社ここにある代表取締役・場を編む人)

界隈のスーパーキーパーソンが一堂に集結します!ウェルビーイングを切り口に、医療・デザイン・アート・地域コミュニティ・ケアなどのテーマを横断しつつ、座談会風に話を展開していきます。ゲストの方々の途中の出入りがありますので「こたつトーク」のようなイメージで進めます。

 

「アート外来」ってなんだろう?武蔵美の学生と志摩市民病院の共同プロジェクトについて
日時:5月13日(土)15:40-16:30(Aステージ)
ゲスト:ばー子・あり・スミレ・SHIMISHU(MAUNCHIの住人)
    江角悠太(志摩市民病院院長)
聞き手:釈大智(浄土真宗本願寺派僧侶・ふるえる書庫店番)

武蔵野美術大学の学生が三重県にある志摩市民病院で、薬ではなくアートを処方する「アート処方」という活動を行いました。これまでにない実験的な試みとして、地域に笑顔を増やすことを目的にした「アート処方」の取り組みについてお話しします。

 

注目の若手による活動事例集!今この取り組みを聴け(聴いてください)!
日時:5月13日(土)16:40-17:30(Aステージ)
ゲスト:菅原夏凪(学習院大学国際社会科学部)
    橘果穂(学生団体MARU創立代表)
    髙橋駿斗(EnoGG株式会社 代表取締役社長)
聞き手:藤本遼(株式会社ここにある代表取締役・場を編む人)
    釈大智(浄土真宗本願寺派僧侶・ふるえる書庫店番)

今注目されている若手のクリエイターたちが実践する「医療とアート」な活動報告。ホスピタルアートをはじめとしたさまざまな取り組み事例は、社会的処方のヒントとなるはず!

 

​​小平から発信!地域の結び目、こえでつながる「医療とアートのラジオ」
日時:5月13日(土)11:10-11:50(Bステージ)
パーソナリティ:稲毛あやこ(作業療法士・公認心理士)
        岡侑之介(筑波大学学生・ラジオパーソナリティ)
        出口みちたか(街の仕掛け人)
ゲスト:金子文絵(コミュニティナース)他

小平市を拠点にしている「医療とアートのラジオ」のお話を中心に、どのようにまちづくりを進めているのかをお話しします。ステージ上にラジオブースも登場し、ゲストを巻き込みながら公開収録も予定。

 

医療とアートと学生と、まだ見ぬ世界を創造しよう
日時:5月13日(土)13:20-14:10(Bステージ)
ゲスト:酒井冬花(AMS学生プロジェクト代表)
    山本眞音(学生団体MARU代表)
    秋山愛夏(HAndSコアメンバー代表)
聞き手:佐々木一款(三重大学医学部2年)

「芸術と科学の交差点」で学問的融合の実践を目指すAMSS、病院のアート活動に関わる学生同士が交流できる場をつくるHAndS、病院・福祉施設と企業・アーティストをつなぐMARU。全く異なるアプローチで医療×アートに取り組む3つの学生団体が出会い、化学反応が生まれる!コラボアイデア募集中。

 

コミナストーーク!
日時:5月13日(土)15:00-15:50(Bステージ)
ゲスト:ひな壇コミュニティナースのみなさん
聞き手:ぱっち(三重のコミナス)・たまちゃん(愛知のコミナス)

コミュニティナースって一体ナニモノ?そんな疑問にお答えすべく、100人100通りのあり方を体現するコミナスたちがひな壇芸人ばりにトークします。スペシャルゲストの登壇も!?

 

伝える力を高めるデザインの基本
日時:5月13日(土)16:30-16:50(Bステージ)
ゲスト:石木寛人(国立がん研究センター中央病院)
聞き手:福本和生(徳島大学医学科6年・株式会社クロスメディスン代表)

 

デザインの基本的知識があるだけでスライドは見違えるように美しくなり、コミュニケーションが円滑になる素晴らしいツールに変化します。実践に結びつく、デザインの基本を学びましょう。

 

しろくまとともに考える「医療と防災とアート」
日時:5月14日(日)9:10-9:50(Aステージ)
ゲスト:辻直美(一般社団法人育母塾/DMAT)
    村岡ケンイチ(​​医療とアートの学校代表・似顔絵セラピー代表)
聞き手:森本真之助(紀宝町立相野谷診療所院長・紀宝町地域医療研修センター長・紀宝町健康危機管理官・三紀南医師会救急防災担当理事)

防災×地域医療×アートが混ざり合う紀宝町の取り組みを中心にお話しします。これまでの事例を振り返りつつ、これから防災に医療とアートがどう貢献できるのか、ゲストと代表村岡のトークをお楽しみください!

 

「医療とアートの学校」ってなんだ?『似顔絵セラピー』と『ホスピタルアート』
5月14日(日)10:00-10:30(Aステージ)
語り手:村岡ケンイチ(​​医療とアートの学校代表・似顔絵セラピー代表)

昨年のプライマリ・ケア学会を機に突如設立された「医療とアートの学校」
アーティストや画家、デザイナーなどのアート分野から、作業療法士、コミュニティナース、まちの仕掛け人など多種多様な人が集まり、何を仕掛けていくのか?代表村岡が熱く語ります!

 

映画でウェルビーイングを処方する!?『下街ろまん』と『うちげでいきたい』の物語
5月14日(日)10:40-11:10(Aステージ)
ゲスト:孫大輔​​(一般社団法人コミュニティウェルビーイング研究所・鳥取大学医学部地域医療学講座)
聞き手:松村史邦(NPO法人サニーサイド代表理事)

総合診療医、そして映画監督として、地域で病院勤務と訪問診療を行いながら、教育・研究活動や地域活動に従事。地域における対話とウェルビーイングをテーマに活動する中ではじまった「映画」の処方とは?前作の短編映画『下街ろまん』(2019年)や、新作映画『うちげでいきたい』(2022年)の話題も交えたトークセッションです。

 

医療とアートの心地よい関係性
5月14日(日)14:40-15:40(Aステージ)
ゲスト:稲葉俊郎(軽井沢病院院長)
    岩田祐佳梨(特定非営利活動法人チア・アート理事長・筑波大学芸術系研究員)
    杉本聡恵(エンプラス(株)医療福祉の感情環境デザイナー・作業療法士)
    河東梨香(tona代表 ・医療福祉ビジュアルディレクター)

聞き手:村岡ケンイチ(​​医療とアートの学校代表・似顔絵セラピー代表)
    金子文絵(一般社団法人kinari代表・合同会社mojicca代表・コミュニティナース)

「医療とアートの学校」の大トリは軽井沢病院の稲葉俊郎先生をはじめ、医療や福祉の現場にアートを導入している方々に、貴重な実践例などをお伺いします。医療とアートをこれから実践したい方のヒントになるお話や、実際に患者さんに起きた感情の変化を熱く語っていただきます。最後には対話の時間も設けておりますので、ぜひお越しください!!

 

緊急支援の現場から、人の再生を考える
5月14日(日)11:20-11:50(Bステージ)
ゲスト:甲斐 隆之(Renovate Japan代表)
聞き手:金子文絵(一般社団法人kinari代表・合同会社mojicca代表・コミュニティナース)

人×空き家×地域社会の「タテナオシ」に取り組むソーシャルビジネスRenovate Japan。家の再生に携わること、自然な形で社会と再接続すること、役割のあるコミュニティを得ることが、人の再生に繋がっていく…そんな興味深い取り組みについて伺います。

 

「アート」という処方
5月14日(日)13:00-13:25(Bステージ)
ゲスト:中込雅人(藤田医科大学総合診療プログラム・YUGU.inc代表取締役)
聞き手:福本和生(徳島大学医学科6年・株式会社クロスメディスン代表)

医療者がアートと関わること、医師が医学以外のアプローチを提供することから見えてきたものとは何か?「アート」を処方する意義と実践からの気づきを共有します。

 

患者さんの思い出の地を巡る
5月14日(日)13:30-13:55(Bステージ)
ゲスト:青木信也(医療法人SHIODA塩田病院)
聞き手:福本和生(徳島大学医学科6年・株式会社クロスメディスン代表)

患者さんの思い出の地を訪ね、その映像を入院中の患者さんと共有する。医学的ではない「処方」の実践から、得られたものやこれからの可能性を実際の映像を見ながらお聞きします。

 

中学生と教員が描く「社会とつながる美術」
5月14日(日)14:00-14:25(Bステージ)
ゲスト:秋本清彦(中学校美術教諭)
聞き手:金子文絵(一般社団法人kinari代表・合同会社mojicca代表・コミュニティナース)

授業や部活動として取り組む美術指導は、どのような「社会とのつながり」を生んだのか。現役中学校教諭がアートを通じた生徒たちとの関わりをお話しします。

 

◉パフォーマンス・ワークショップ
5月13日(土)
11:50-12:10 笑方箋/音楽ライブ
11:20-13:10 マルモカンファレンス×劇団アルクシアター/演劇

5月14日(日)
11:20-11:45 中西桃子 介護ソング/音楽ライブ
12:00-12:50 oioi/手話パフォーマンス
13:00-14:30 老いのプレーパーク×OiBokkeShi/演劇ワークショップ(事前申込制)

 

◉ライブペイント
齋藤セシリアかおる(音楽×アート)
倉中るな(俳優×アート)
すずきらな(黒板アート) 13日のみ
冨永ボンド(ボンドアート)14日のみ

 

◉ブース・展示
1 医療とアートの学校
・tona(医療福祉ビジュアルディレクション)
・医療者とデザイナーのためのホスピタルアートの研究室
2 場づくりという冒険/株式会社ここにある(活動紹介)
3 人×空き家×地域社会のタテナオシ(活動紹介)
4 老いのプレーパーク(活動紹介)
5 似顔絵セラピー(活動紹介)
6 ケンイチのホスピタルアート(活動紹介)
7 心似顔絵塾(ワークショップ)
8 笑顔を寄付に変えるプロジェクト「One Smile Foundation」(活動展示)
9 ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会
10 笑方箋(活動展示)
11 菅原夏凪(活動紹介)
12 EnoGG株式会社(活動紹介)
13 橘果穂(活動紹介)
14 絆画(作品展示)
15 アート処方 志摩×ムサビ(パネル展示)
16 MAUNCHI(展示)
17 HAndS(展示)
18 AMS学生プロジェクト(展示)
19 学生団体MARU(参加型展示企画)
20 ちゃいるどぷれいラボ(活動紹介)
21 リハノワ(活動紹介)
22 アートで「マルモカンファレンス」(活動紹介)
23 Rural generalistのロールモデル病院の作り方(活動紹介)
24 「アート」という処方(作品展示)
25 俺の求人票(ワークショップ)
26 社会とつながる美術(活動紹介)
27 そっくり人形 ことさん(作品展示)
28 伝える力を高めるデザインの基本(活動展示)
29 Orihime×SUNシャインズ(会場案内・活動紹介)
30 医療とアートのラジオ(特設ラジオブース)
31 アート処方 志摩×ムサビ(ワークショップ)
32 アートシアター(ミニシアター「うちげでいきたい」上映)
33 名古屋芸術大学(活動紹介・作品展示)
36 一般社団法人ワンダーハート(アール・ブリュット展示)
37 一般社団法人kinari・合同会社mojicca(筆談カフェ×禁煙所)
38 ボドゲバス×コミュニティコーピング(ボードゲーム体験会)
41 マルツナガル(作品展示・アートワーク)
42 ちんくわ君(くわくわ企画)
*Hug Doc Band(ピアノ演奏)

 

◉展示企業
(株)遠藤照明 / (株)ユニティ
「光」はどこまで「人」をしあわせにできるだろう。私たちの永遠のテーマを追求して生まれたのが「Synca」です。幅広い色温度・高い演色性・カラー演出などの機能を用いて、あなたの夢を表現します。

利根中央病院
アートと医療が生み出す不思議なケアの力を多くの方に体感していただけるよう、似顔絵セラピー活動に取り組んでいます。

(株)丹青社
丹青社は様々な空間づくりの経験とノウハウを活かして、医療施設における課題を解決します。

一般社団法人YUME
ひのまるキッズ YUME Schoolと松陰高等学校名古屋中央校を運営し、生きづらい子どもたちの居場所として、そして社会に出ていくために、さまざまな授業をしております。

株式会社クラウドクリニック
株式会社クラウドクリニックは、在宅医療をおこなう医療機関をサポートします。在宅医療にまつわる事務作業の業務集約により、在宅に携わる医師の業務負荷軽減とコストダウンを目指す一貫したサービスを提供いたします。

一般財団法人 健康とアートを結ぶ会
私どもは「アートを心のサプリメントに」というスローガンのもと、体と健康をテーマにした展覧会開催、映像コンテンツの制作・配信等を行いながら、皆様の健康をアートで支援したく活動しています。

田島ルーフィング(株)
医療福祉施設における床のリスク対策を説明します。説明する項目は、転倒の発生状況について、転倒しにくい床(防滑性)について、転倒時の安全性(衝撃吸収性)について、車椅子の移動性について、歩行時の発音性について、院内感染と床の関係についてなどです。

紀宝町地域医療研修センター
優しい医療を技術として学べる町をスローガンに掲げ、年間50名以上の医学生や研修医を受け入れています。オンラインサロンや音声配信でclosed community、仲間と共同事業でオンラインカフェも運営。医師会の救急防災担当理事として近隣市町を含めた紀伊半島南部の南海トラフ対策を推進しています。

名古屋芸術大学
医療・福祉関係の皆さまに、多様な作品や芸術家をご紹介できます。その一端を展示しておりますので、ぜひご覧ください。

くわくわ企画
古くて新しい町医者のあり方を建築家・編集者とともに”くわ”だてる。〜滋賀県・稲枝地区に寄り道のできる診療所「くわくわ」ができるまで〜

学生と地域を結ぶ「出雲ベース」
「医者って、変な人が多いですよね?」と一般向けの講演で語りかけると、大爆笑を得られます。これではいかん!出雲ベースは、学生のうちから地域住民と交流するための拠点です。

医療とアートの地域拠点づくり「こだいら鷹の台キャンパス」
東京西側、自然が多く残る鷹の台エリアで、医療とアートの地域拠点づくりを進めています。美大生や地域活動家がまちの結び目となり、住民と共に新たなアクションや価値が日々生まれているこの場所で、一緒に活動をしてくださる方を求めています。活動事例を展示していますので、ぜひお立ち寄りください!

武蔵国分寺公園クリニック(ブースなし・ステージ発表のみ)
音楽療法は訪問診療に新しい風を吹き込みます。ある日の訪問診療をショートドキュメンタリーにまとめました。

①薬剤師部会
「名古屋で会って ホンネで 語り合いましょう!」
柴田淑子、牟田吉寛   
コロナ禍では研修会などオンライン開催がメインになり、会って話すことが減ってしまいました。
画面越しだとお互いの空気感が伝わらず、文字やイラストだと伝えたいことがうまく伝えきれない…そしてちょっとモヤモヤしたものを感じてしまう…。
そんなもどかしさは、仲間に会って話せば一気に解決します!
これからの薬剤師の活躍の場はどう広がっていくのか?…セルフメディケーションは定着するのか?… プライマリケア認定薬剤師の更新で大変だったことは何か?コツは何か…
ちょっと聞いてみたかったけれどなかなか聞けなかったこと、 久しぶりに会う全国の仲間と、名古屋で、ホンネで語り合いましょう!

 

②看護師部会
「キャリアを語ろう」
~素敵なTana-Botaの見つけ方~
嶋田文子、石井絵里、田原佳代子
今回のキャリアCaféのテーマである「セレンディピティ~偶然手にした幸福~」
これはまさしく「棚からぼたもち(※以下Tana-Bota)」ではないでしょうか?
そんな「Tana-Bota」を引き寄せるためには、何事にも好奇心を持って意識的に意識的に行動し、オープンマインドになることが大切だと言われています。
広い視野を持って物事を見たり、いつもとは違う行動をしたり、きっかけは偶然だけではなく、自らそれを価値のあるものとして捉える力が「Tana-Bota」に出逢う可能性を高めるのかもしれません。
今回は、学術大会に参加しCaféを訪れ偶然出会った皆様と、ツールを使って経験や軌跡を振り返り、語り合い、それぞれのキャリアへの価値感や考えに触れ、視野を広げることで気づきを増やし、価値のある「Tana-Bota」を引き寄せられるきっかけ作りになればと考えています。
コロナ禍を経て新時代に向かう同志の皆様、対面ならではの波動を感じながら語らいましょう!
多職種の皆様のご来訪を心よりお待ちしております。

 

③専門医部会キャリア支援部門
「あなたのプライベートってなんですか?」
専門医部会キャリア支援部門(代表 飯島研史)
 「プライベートで何をしてる?」「仕事と家庭とプライベートの境目は?」「プライベートの時間を確保する工夫は?」・・・。
 普段はあまり口にしないそんな話題で、自由に交流してみませんか。
 人それぞれで正解はないかもしれませんが、あなたの生き方のヒントが見つかるかもしれません。ちょっと軽い気持ちで話したい、という方も大歓迎です。

 

④専門医部会若手医師部門
「若手専門医の宴 ~話したいことみんな持ち寄れ~」
今西明、遠藤芽依、橋川有里、渡部健、平松由布季、岩浪悟、合田建
若手専門医のみなさん、こんにちは!
専門医を取得したけど、今後のキャリアはどうしよう?後輩の指導ってどうすればいいの?専門医更新が心配!など、きっと仲間に聞きたい、話したいことがあると思います。私たち若手医師支援部門のスタッフや同世代同士、先輩と対話することで、新しい自分を見つけられるかもしれません。懇親会の零次会のような気分で、若手専門医の宴に是非ご参加ください。

 

⑤医学生・若手医師支援委員会
「悩める学生・研修医・専攻医はぶっちゃけ相談してみよう‼︎」
宇井睦人(湘南鎌倉総合病院 総合診療科・緩和ケアチーム)
杉谷真季(医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック)
高瀬義祥(ものがたり診療所)
様々なハードルを乗り越えてきた総合診療医がなんでも相談にのります!
・医学生は、総合診療を意識したマッチング・初期研修病院の選びかたなど
・研修医は、他専門領域との選択の悩みや、総合診療プログラムの選びかたなど
・専攻医は、新専門医制度における悩み相談、研修後のキャリアパス相談など
上記など、どんな些細なことでも相談可能です!
お一人参加の方がほとんどですので、どなたでも遠慮なくお越し下さい。

 

⑥病院総合医委員会
「病院総合医のキャリアを語ろう,聴こう,つながろう!」
責任者:本田優希(聖隷浜松病院 総合診療内科)
有岡宏子(聖路加国際病院 一般内科)、上原孝紀(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)、志水太郎(獨協医科大学 総合診療医学)、原田和歌子(広島市立安佐市民病院 内科・総合診療科)、本郷舞依(みちのく総合診療医学センター/坂総合病院 総合診療科)、森川暢(市立奈良病院 総合診療科)
この企画では,病院総合医の多様な働き方やキャリア,価値観などについて,参加者とホストの病院総合医が小人数で自由に語り合える場を作ります.病院総合医のキャリアは,総合診療医・病院総合医としての中核的な能力である「コア・コンピテンシー」の獲得に加え,各自の興味・関心に応じて「スペシャルインタレスト」として様々なスキルや学問を身に着けることで形成されていきます.
キャリアに悩む学生や研修医,専攻医といった若手から,指導医,他職種まで,病院総合医に関心のある方であればどなたでもご参加ください.途中参加・退室可能,オンライン参加可能ですので,気軽にお越しください.語り,つながり,明日からの活力にしましょう.病院総合医として様々なキャリアを歩んできた病院総合医委員会のメンバーがホストを務めます.

 

⑦島嶼及びへき地医療委員会
「へき地医療従事者の集い」 本村和久
「へき地で勤務する」ってどうなんだろう?そもそも「へき地」ってどう判断するの?へき地で働く上での良い点、困った点など、様々な経験を語り合いませんか?へき地未経験者も大歓迎!PC連合学会の島嶼及びへき地医療委員会メンバーが参加、語り合います!!

 

⑧性の多様性について語る場
「LGBTQ、性の多様性と医療について語ろう!」
久保田 希、金久保祐介、坂井雄貴、山下洋充、吉田絵理子 一般社団法人にじいろドクターズ
LGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエスチョニング・クイアの略で、その他性的少数者も含む総称)の人々は人口の約5−8%と報告され、もちろん患者さん、医療者の中にもいます。セクシュアリティ、性のあり方はすべての人にとって欠かせない要素で、プライマリ・ケアに携わる医療者には性の多様性に関する知識が必要です。これまで3回は学びと語りで、前回は対話のみで深みを感じた回でした。今回はにじドク一同、久しぶりの対面での対話を楽しみにしています。初学者から実践者の方まで、様々な職種のみなさま、どうぞご参加ください。

 

⑨子連れ・育児の集い
仕事も育児もがんばりたいパパ・ママのつどい 宇戸谷翔太・飯塚玄明・植木千代
「仕事はもちろん、子育てだってがんばりたい。でも両立って簡単じゃない…」
私(宇戸谷)は専門研修開始とほぼ同時に妻の妊娠がわかり、専門研修のキャリアはまさに親になる、父親になるキャリアとの同時スタート。いい家庭医になりたい、そしていい父親にもなりたい。どちらのキャリアも大切で、その一瞬一瞬は大変でした。同じような境遇の仲間と、キャリア両立のため迷いつつも過ごすなかで感じた喜びやつらさを共有したい思うパパはいませんか?もちろんママも。パパ・ママそれぞれのキャリア両立の喜び・つらさを話し合い、そして分かち合いたい。対話の場を用意して、みなさんの参加をお待ちしています!これからパパ・ママになるかも?!そんなあなたにもきっと良い刺激になるでしょう、遊びに来てくださいね!

 

⑩開業医の集い
開業医の小部屋 松村真司・高木博
今年もまた開業医の小部屋を開きます。今年はなんと対面(の予定)!やっとかめ!
今年もホストは松村医院の松村真司とみぞのくちファミリークリニックの高木博がつとめます!ファッション、ウェルビーイング(ほんとか)からもちろん診療研究教育人事労務経営までありとあらゆる話題が飛び交う(ハズ)です。若手からベテランまでプライマリ・ケア開業医のあれこれを、まったり語りあいましょう。

 

⑪多職種の集い
いろんな職種集まれ!!「多職種のつどい」 芦野朱
プライマリ・ケアに関わる多くの職種の皆さんが集まれる”居場所”をつくります。
ふらっと立ち寄っておしゃべりをしていきませんか。
「仕事のこと」「プライベートのこと」「キャリア設計のこと」「趣味」などなど。
いろんな方との出会いやつながりを楽しんでください。
”セレンディピティ~素敵な偶然の出会い~” があるかもしれません🎵

 

⑫ビブリオバトル
「ビブリオバトル」 山口章江(十勝勤医協帯広病院 薬剤科)
~多職種を通して本を知る、本を通してプライマリ・ケアを知る~
ビブリオバトルが2年ぶりにキャリアcafeに帰ってきました!ビブリオバトルは、どなたでも参加できる本の紹介コミュニケーションゲームです。キャリアCaféでのビブリオバトルの条件はただ一つ、プライマリ・ケアにつながる本であること。これさえ満たせば、専門書でも小説でもマンガでも何でもOK!バトラーの発表が終了したら、参加者全員の投票で「チャンプ本」を決定します。本をプレゼンしていただくバトラーは事前申込みをお願いいたします。今回はどんな本に出会えるか、お楽しみに!
バトラー申込フォーム:https://forms.gle/yfTJJ3rVcQ2EpAZL9

 

⑬健康の社会的決定要因検討委員会  
武田裕子、藤原和成、飯塚玄明、大矢亮、西岡大輔、櫻井広子、佐野康太、向原千夏、長谷田真帆
キャリアCaféに満を持して初出店!健康の社会的決定要因(SDH)検討委員会です。
SDHへの対応がプライマリ・ケアのコンピテンシーの一つと言われるようになったけど、実践や指導をどうしたらいいのか悩んでいるあなた。時間がないよと困っているあなた。
診療・教育・研究・パートナーシップ・アドボカシーと、さまざまな形でSDHへの対応に取り組んでいるCafé店員や参加者と出会って、明日からの一歩を踏み出してみませんか。

 

キャリアカウンセリング・ルーム
みなさんは実現したい夢や、イキイキと輝きたい、もっと成長したい、というような思いを持っていませんか? キャリアとは「自分自身が歩いてきた道のりとこれからの進みたい方向性や夢」を指します。
キャリアカウンセリング・ルームでは、自分らしい選択や生き方、働き方ができるよう、将来を決める上での悩みのご相談をお受けし、そのような悩みをお持ちのみなさんのサポートを、スキルと経験を持つキャリアカウンセラー(有資格者)がさせていただきます。
過去にキャリアワークショップを受講されたかたのサポート(より深い自己分析など)やグループカウンセリングにも対応しています。
なにを相談したらよいかわからないが『もやもやしている』といった漠然としたお悩みにも対応いたします。
ワークライフバランスでお悩みの方、地域枠でお悩みの方、次の研修/勤務先でお悩みの方等々、お待ちしています。

1枠40分 先着18枠(予約制:「参加者専用ページ」(近日中に開設予定)にあります個別キャリア相談申込フォームからお申し込みください)
開催時間 
5月13日(土)13:00~16:00:遠隔キャリアカウンセリング
https://forms.gle/xbpiCKDsnuc6t9X98

現地での対面キャリアカウンセリングの受付は、当日に学術大会キャリアcafe会場にていたします。

<Zoom配信(オンデマンド配信有り)>

SY04  Dr Kaizen Project  若手家庭医による日英国際交流の新しい形
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:吉田 伸(飯塚病院・頴田病院)
座長:廣岡 伸隆(埼玉医科大学 地域医療学)
   加藤 大祐(三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座家庭医療学分野,国立長寿医療研究センター老年学評価研究部)
演者:Yip Joshua(Royal College of General Practitioners (RCGP))
   田中 いつみ(滋賀家庭医療学センター/弓削メディカルクリニック)
   渡邉 洋章(聖マリアンナ医科大学/川崎市多摩病院 総合診療内科)
   河田 祥吾(亀田ファミリークリニック館山)

本学会は2014年より英国家庭医教会(RCGP)と若手医師の短期交流プログラムを締結し、彼らに国際的視点を涵養するための機会としてきた。しかし、2020年度よりCOVID-19拡大に伴い中断を余儀なくされていた。感染対策や渡航の見通しが立ちつつある今、再開にあたっては、双方の若手医師が現場のプライマリ・ケアを改善するために日英の知見を結集させるような方向性が必要と考えた。そこで、交流プログラムを2年に延長し、初年度は3名ずつの日英の選抜者がペアを組み、チューターが進行するオンライン会議で同じ改善プロジェクトに取り組み、2年目に実際の職場を相互訪問し、学会での相互発表や論文執筆を通して成果共有を行うよう手を加え、本学会理事会でも承認されている。
本シンポジウムでは、日本側の渡航予定者3名に登壇してもらい、選んだカイゼンテーマを共有するとともに、英国の担当者と選抜者にもオンライン登壇してもらう。これにより、本プロジェクトの概要を理解した上で会場の参加者より建設的なご意見をいただくものである。

 

SY10  「離島・へき地から学んだもの。そして、次世代につなげたいもの」
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:青木 信也(医療法人SHIODA塩田病院)
座長:中桶 了太(国民健康保険 平戸市民病院)
   青木 信也(医療法人SHIODA塩田病院)
パネリスト:今江 章宏(北海道家庭医療学センター 寿都町立寿都診療所)
      大野 史郎(奈良県立医科大学 総合医療学講座 総合診療科)
      後藤 研人(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター)
      白石 吉彦(隠岐島前病院)

プライマリ・ケアを支える分野の一つとして、地理的に3次医療機関や各臓器別専門医へのアクセスが難しい離島・へき地での医療がある。今まで日本各地で先人たちが、このような地域で戦うためのプログラムを模索しながら医師を育てている。または、自らの経験でそのような教育プログラムを作ろうとされている医師たちがいる。このようなプログラムで育った医師たちを中心に、自ら実践の中で得た経験とプログラムの特徴を語っていただき、その共通部分とそうではない部分を共有し、現時点で離島・へき地で働いている医師のみではなく、次世代の医師たちへ、わかりやすいビジョンとなるような日本における離島・へき地での医療に大切な教育(知識・スキル・マインド)について議論をしてみたい。そして、このような「地理的アクセス」がkeyとなる医療が、プライマリ・ケアの一つの分野であることを再認識し、横のつながりを持つきっかけにしたい。

 

SY14  ICTを活用した診療所看護:サービスの多様性と有効性
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:森山 美知子(広島大学)
座長:丸尾 智実(神戸市看護大学)
   水川 真理子(神戸市看護大学)
演者:富山 美由紀(のぞみハートクリニック)
   西村 亜希子(香川大学医学部看護学科)
   水野 美華(原内科クリニック)
   眞榮 和紘(ソフィアメディ株式会社)

COVID-19パンデミックで、遠隔医療が推進された。遠隔医療には、看護師が行う「テレナーシング」も含まれる。具体的には、遠隔技術を通したケアの提供、ケアの管理、ケアの調整とサービス提供が含まれる。①オンラインでの遠隔指導、②(生体情報ディバイスを活用した)遠隔モニタリング、③(異常の兆候が表れた時をとらえてアラームを発信すると同時に、看護師が患者や家族に直接連絡を取り、受診を促すなど)遠隔トリアージを中心とした使用、そしてこれらの組み合わせが主な活用である。
 すでに、多くの診療所でアプリを活用した血圧や血糖管理の遠隔モニタリング、オンライン指導は行われている。また、再発や再入院予防の臨床試験が行われており、効果も発表されている。本セッションでは、実践の場での活用を紹介するとともに、課題も上げ、Society5.0の実現に向け医療者のリテラシーを高める方策もディスカッションする。

 

SY23  専攻医支援の共有と展開~特色あるグッドプラクティスを語る
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:藤原 和成(出雲家庭医療学センター 大曲診療所)
座長:鋪野 紀好(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)
パネリスト:宮澤 麻子(医療法人社団愛友会 勝田病院)
      八嶌 駿(更別村国民健康保険診療所・北海道家庭医療学センター)
      横谷 省治(筑波大学医学医療系 地域総合診療医学, 北茨城市民病院附属家庭医療センター)
      横山 大輔(かごしまオハナクリニック)
      渡部 健(秋田大学医学部 男鹿なまはげ地域医療・総合診療連携講座/秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター)
コメンテーター:今江 章宏(北海道家庭医療学センター 寿都町立寿都診療所)
        大塚 勇輝(岡山大学病院総合内科・総合診療科)
        金 弘子(鳥取大学)
        菅野 耀介(松島海岸診療所)

本企画は日本プライマリ・ケア連合学会専門研修支援委員会と専攻医部会の合同企画です。専門研修支援委員会では、全国の8つのブロック支部レベルで、専攻医と連携しつつ専攻医のニーズを把握し、それに応える形で専攻医を対象に支援企画を実施しています。それぞれのブロックでは各支部の実情に合わせた特色のあるグッドプラクティスが展開されていますが、他の支部の活動内容を知ることができる機会はこれまでありませんでした。本企画では、各ブロック単位で展開されている、継続支援企画、交流企画、専攻医部会活動等、専門研修をサポートする取組を共有し、その横展開をはかり、専攻医支援体制のさらなる充実を目指します。さらに、各ブロックの現状を俯瞰できるデータや専攻医からのリアルな声に基づき、今後の専攻医支援を波及させる展開方法について、指導側および支援を受ける専攻医それぞれの視点からインタラクティブに議論を行います。

 

SY27  総合診療の有用性とは? ~エビデンスと目指すべきビジョン~
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:多胡 雅毅(佐賀大学医学部附属病院 総合診療部)
座長:多胡 雅毅(佐賀大学医学部附属病院 総合診療部)
           鋪野 紀好(千葉大学医学部附属病院 総合診療科)
パネリスト:佐々木 陽典(東邦大学医学部総合診療・救急医学講座)
      志水 太郎(獨協医科大学病院)
      髙橋 宏瑞(順天堂大学医学部総合診療科)
      和足 孝之(島根大学)
演者:野木 真将(クイーンズメディカルセンター)
   山下 駿(佐賀大学医学部附属病院総合診療部)

 近年、総合診療医のニーズが特に高まり、総合診療専門医、新家庭医療専門医、病院総合診療専門医などの専門医制度が開始された。これまでにも総合診療は多大な功績を残してきたが、本邦の総合診療の有用性に関連するエビデンスは十分ではない。米国では豊富な研究成果の蓄積のもと、Hospital Medicineが目覚ましい発展を遂げている。本邦の総合診療がどのようなビジョンを持って発展していくべきなのか、また総合診療がどのように役立つのかについてエビデンスに基づく議論を深めることは現在の最重要課題である。
 本企画は病院総合診療専門医の制度設計に深く関わるJUGLERが担当する。総合診療における①診断、②教育、③複雑困難な事例、④地域医療についてのエビデンスを紹介し、総合診療の必要性とその発展のために必要なエビデンスについて議論する。その上で、総合診療が目指すべきビジョンを提言としてまとめることを目的とする。

 

SY32  5分でできる!不眠のための認知行動療法
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:新野 青那(福井大学、福井村田製作所健康管理室)
演者:宮本 侑達(ひまわりクリニック)
   今村 弥生(杏林大学医学部精神神経科)
   坂田 昌嗣(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻)
   若林 英樹(三重大学医学部 亀山地域医療学講座)
   相原 茉里(聖マリアンナ医科大学)
ファシリテーター:河田 祥吾(亀田ファミリークリニック館山)
         森屋  淳子(東急病院)
         喜瀬 守人(医療福祉生協連家庭医療学開発センター/久地診療所)
         横谷 省治(筑波大学医学医療系 地域総合診療医学, 北茨城市民病院附属家庭医療センター)
         家 研也(川崎市立多摩病院・聖マリアンナ医科大学)

不眠症への認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy for Insomnia:CBT-I)は、数ある行動変容技法の中でも簡易に実施が可能です。世界のガイドラインでも第一選択に位置づけられ、その有効性も示されています。しかし、その使用にあたっては、薬物療法以外の介入は難しそう、時間がかかりそう、いざ取り組んだとしても困った時に相談できる人がいない・・・などのハードルを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本学会のメンタルヘルス委員会は、心の診療に役立つ知識の普及にも取り組んでいます。今回はその一環として「不眠のための認知行動療法」を診療におけるツールの一つとして明日から使用できるようになることを目指し、ワークショップ形式の実践を通してみなさんと知識を共有したいと思います。

JPCXコアシリーズ①-⑩
企画責任者:近藤 猛(名古屋大学医学部附属病院)

JPCXコアシリーズ① – CKD
5月13日(土)9:30 – 10:20
演者:藤﨑 毅一郎(飯塚病院腎臓内科)

CKDに対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

JPCXコアシリーズ② – 頭痛
5月13日(土)10:30 – 11:20
演者:南郷 栄秀(社会福祉法人聖母会 聖母病院 総合診療科)

頭痛に対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

JPCXコアシリーズ③ – 褥瘡
5月13日(土)14:15 – 15:05
演者:大浦 誠(南砺市民病院総合診療科)

一度発生すると治りにくく,重症化すると命を落とすこともある褥瘡。我々は在宅医療や病棟診療で常に日常的に遭遇しているはずですが,その予防・管理をどこまで自信を持って行っているでしょうか。
エビデンスに基づいた褥瘡ケアを行うために有用である「褥瘡予防・管理ガイドライン」は,2022年、7年ぶりに第5版へ改訂されました。改訂のポイントは,褥瘡の重症度を客観的に評価する褥瘡状態判定スケール「DESIGN-R」の2020へのバージョンアップ。新たに「深部損傷褥瘡(DTI)疑い」と「臨界的定着疑い」という評価項目が加わり,より正確な状態評価により,治癒が促進されることが期待されています。
本講演では,最新ガイドラインやDESIGN-R2020のポイントはもちろん,多職種連携など,総合診療医の視点からプライマリ・ケアに必要な褥瘡に関する知見をまとめます。 すべての医療者にとって有意義な内容です。ぜひご覧ください。”

JPCXコアシリーズ④ – 心不全
5月13日(土)15:15 – 16:05
演者:藤川 祐介(春日井市民病院 循環器内科)

心不全に対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

JPCXコアシリーズ⑤ – 脳梗塞
5月13日(土)16:15 – 17:05
演者:橘 径(鈴鹿回生病院 脳神経内科)

脳梗塞に対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

JPCXコアシリーズ⑥ – NASH.NAFLD
5月14日(日)9:15 – 10:05
演者:礒田 翔(大阪医科薬科大学病院 総合診療科

NASH.NAFLDに対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

JPCXコアシリーズ⑦ – 甲状腺(機能亢進、低下症)
5月14日(日)10:15 – 11:05
演者:三澤 美和(大阪医科薬科大学病院 総合診療科

甲状腺(機能亢進、低下症)に対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

JPCXコアシリーズ⑧ – 頻尿
5月14日(日)12:30 – 13:20
演者:中村 琢弥(弓削メディカルクリニック)

頻尿に対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

JPCXコアシリーズ⑨ – めまい
5月14日(日)13:30 – 14:20
演者:上田 剛士(洛和会丸太町病院)

プライマリケア領域でよく遭遇するめまいの原因疾患であるBPPVと前庭神経炎を確実に診断するために必要な診察方法を解説・実演します。
・「動いたらめまいがする」だけでBPPVと診断してはならない
・耳石置換法を上手く行うコツ
・メニエール病と安易に診断すること勿れ
・前庭神経炎の急性期診断にMRIより有用なHINTS
・蝸牛症状がある場合は紹介を
・繰り返すめまいでは片頭痛歴を確認せよ

JPCXコアシリーズ⑩ – せん妄
5月14日(日)14:30 – 15:20
演者:渡邊 一久(名古屋大学医学部附属病院 老年内科)

せん妄に対して最近のアップデートも交えながら総合診療医がおさえておくべきポイントをお話しし、明日からの診療のブラッシュアップに貢献します。

KK08  Conversations Inviting Change: 診療や教育で役立つ気づきを促す対話の方法
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:加藤光樹(まどかファミリークリニック)
演者:Dr John Launer (Health Education England)
   Prof Joanne Reeve (Academy of Primary Care, Hull York Medical School)
   宮地純一郎(北海道家庭医療学センター)
ファシリテーター: 内藤亮(Sussex Partnership NHS Trust (UK))

Conversations Inviting Change (CIC) は、ナラティブ(物語)を注意深く紡ぎ出す事で、さまざまな医療現場でのケアの質を豊かにする方法です。患者、家族、同僚など、臨床やスーパービジョンの場で、巧みな質問技法により省察と「語り」を促し、新しい気づきを生み出すことができます。CICは特に行き詰まりを感じている時に双方が次のレベルに進むのを助けてくれます。臨床面では、医師が患者とともに病の意味を探り、癒しに導いていく際にも有用となりえます。教育面では、専攻医や同僚との振り返りにおいて極めて有用です。CICは以下の原則のもとで用いられます。
・人は物語を語ることで絶えず意味を紡いでいる。
・物語は常に変化し、それだけを切り離して理解することはできない。
・物語は変化する原動力を内在している。
・適切な傾聴と問いかけが物語に良い変化をもたらすが、これは変化が生じる「場」を生み出すことで促進され、説得しようとしてもうまくいかない。
・こうした考え方は医療現場で非常に役立つが、他の医療的な診かたと併用することを忘れてはならない。
・医療従事者には、通常用いられる医療的ケアと、物語に基づくナラティブ・ケアを、統合して提供することが求められる。
この教育講演は以下の内容を予定しています。
1. LaunerによるCICの紹介
2. Reeveによる英国の家庭医診療におけるCICの意義の解説
3. 宮地によるCICを日本の臨床・教育にどのように適用するかの具体例の紹介
4. 質疑応答
LaunerとReeveのプレゼンテーションは英語で行われます。両者にはゆっくり喋っていただき、適宜企画者側で日本語による要約もしてまいりますが、英語のヒヤリングがある程度できる方の参加を想定しています。
尚、CICのデモンストレーションと現場への適用や実践に関連した質疑応答については、インタクティブセッションでご案内予定です。インタラクティブセッションのみの参加も可能です。

KK12  へき地離島にも届く!ためのオンライン診療の実践
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:吉田 伸(飯塚病院・頴田病院)
座長:藤井 孝太郎(株式会社サンキュードラッグ)
   渡邉 賢秀(豊田地域医療センター)
演者:戸田 はるか(東京ベイ・浦安市川医療センター)
   山田 徹(東京医科歯科大学)
   黒木 春郎(医療法人社団嗣業の会 こどもとおとなのクリニック パウルーム)
   西村 謙祐(山口県立総合医療センター へき地医療支援部)

2018年の厚労省指針の発表により、日本のオンライン診療は制度と保険診療の両面から整備された。そして、2020年の時限的・特例的措置の発表により、コロナ禍で電話・オンラインによる初診も一部認められ、COVID-19の自宅療養者にも応用されるようになった。一方で、日本の島嶼診療所で保険診療によるオンライン診療をしているのは3%程度と、へき地離島での、遠隔医療の普及は進んでいるとは言い難い。この教育講演では、ICT診療委員会のオンライン診療担当班より、へき地離島での遠隔診療の実践者、制度構築者、治療アプリや診療デバイスの実践者、看護師の立場から、適切な実践と普及に向けた取り組みや考え方を紹介する。

<Zoom配信(オンデマンド配信無し)>

IG03  専攻医の在宅研修を「見える化」する
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:平山 陽子(鹿浜診療所
座長:遠藤 貴士(モミの木クリニック)
   一ノ瀬 英史(いちのせファミリークリニック)
演者:木佐 健悟(JA北海道厚生連倶知安厚生病院総合診療科)
   喜瀬 守人(医療福祉生協連家庭医療学開発センター/久地診療所
   平山 陽子(鹿浜診療所
   藤谷 直明(よつばファミリークリニック/大分大学医学部総合診療・総合内科学講座)

2017年度から始まった総合診療専門医研修に加え、2021年度から始まった新家庭医療専門医研修。4−5年間でプライマリ・ケアを担う人材を育成する本研修における在宅医療研修は超高齢化が進む日本において医療の質を担保する重要な研修である。一方で整備基準やコンピテンシーに詳細な目標・方略は示されておらずそれぞれのプログラムで手探りで行っているのが現状である。本企画では、在宅医療研修を
Phase1(導入期)最初の数週間、専攻医においてどのように導入するか
Phase2(実践期)実施の中でどのように症例を振り分け、質の管理をして研修とともに活躍してもらうか
Phase3(発展期)スタッフとして管理や教育、困難事例を担当してもらうことや権限移譲をどのようにしていくか。
の3つのフェーズに分け、それぞれのフェーズで症例の選定、患者家族への説明、振り返り、多職種の協力、トラブル時の対応、時間外緊急往診の対応などについてどのように専攻医の研修を組み立てているかをいくつかの研修プログラムの具体例を提示し、参加者ともディスカッションしながら、望ましい在宅医療研修の在り方について探っていきたい。

 

IG06  <専攻医部会企画> ポートフォリオ”一歩目”の踏み出し方 ~誰でも最初の一歩はある!~
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:阪本 宗大(奈良県立医科大学総合医療学)
パネリスト:天野 雅之(南奈良総合医療センター)
      中島 浩一(亀田家庭医プログラム)   
      藤村 和弥(飯塚病院総合診療科)
      松村 悠香(自治医科大学地域医療後期研修プログラム)

ポートフォリオを書こう!と思ったものの、『何から手をつけたらいいかわからない‥』と困ってしまって筆が進まない専攻医の皆様!このセッションは、誰もが経験する「ポートフォリオ作成の一歩目をどう踏み出せばいいのか問題」の解決を目指します!前半は、ご自身も優秀ポートフォリオ賞を受賞し、教え子も同賞を受賞された経歴を持つ若き指導医、天野雅之先生にご講演いただきます。後半は事前に皆様から募集した質問と当日フロアから出た質問をもとに、ポートフォリオだけでなく日頃の研修における悩みを共有し、天野先生に相談できる機会を設けます。所属プログラムの垣根を越えた専攻医同士の繋がりを生み、皆で安心して専門医を目指すためのセッションです。総合診療研修・新家庭医療研修に不安のある専攻医や、彼ら彼女らをどうサポートしていいか悩む指導医の皆様のご参加をお待ちしております!

 

IG07  ポリファーマシー解消の道筋を考える~服薬アドヒアランスをいかに上げるか~
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:池田 迅(日本大学病院 内科)
コメンテーター:佐々木 祐樹(日本大学病院 薬剤部)
        鈴木 悠斗(日本大学病院 薬剤部)
        前田 理絵(日本大学病院 看護部)
        久我 七恵(日本大学病院 看護部)
        安田 彩(日本大学病院 リハビリテーション科)

 

IG08  すまいの地域で最期まで安心して生きれる医療・福祉システムってなんだろう?理想の仮想地域連携システムを皆で作ってみよう!!
5月14日(日)12:30 – 14:00
企画責任者:田上 恵太(東北大学大学院 医学系研究科 緩和医療学分野)
ファシリテーター:五十嵐 絵美(医療法人社団侑眞 訪問診療クリニックやまがた)
         伊藤 圭一郎(東北大学大学院医学系研究科緩和医療学分野)
         佐藤 美希(坂総合クリニック)
         菅野 耀介(松島海岸診療所)
         深瀬 龍(山形県立河北病院 内科(総合診療))

がんをはじめ心疾患、老衰、脳血管疾患、肺炎を始めとした呼吸器疾患、慢性腎機能障害など、終末期ケアを受ける患者の背景は多岐にわたる。住み慣れた地域で最期まで安心して生きていくにはどのような仕組みが必要だろうか?
医療・福祉のリソース(量)&質の担保はもちろんのこと、行政をも繋ぐ地域内のシステム構築が不可欠である。都会、地方都市、僻地・離島、リソースや住民の価値観などの地域間差は非常に大きいため、地域毎にシステムを構築することが原則ではあるが、システム構築を果たすための地域医療・福祉・行政内のリソースの理解も不可欠と考える。
本セッションでは上記のリソースの理解を参加者の発言などで深めていき、まずは多くの地域において妥当性のある理想の仮想地域連携システムを構築に向けてブレインストーミングを行っていく。そして、自らが生きる地域に落とし込み、その地域に足りない点を鑑みること、地域のリソースや住民の価値観にあわせて調整していくプロセスをとっていく。
今後多死社会を迎えるにあたり、質の高いプライマリケアと緩和ケア/終末期ケア、在宅医療、社会福祉が地域で担うニーズはさらに高まっていくことも容易に予想される。実際に仮想システムを構築してみることで実践的に得る学びの意味合いは大きいと考える。

 

IG10  Baling groupを体験!医師の「バーンアウト予防」と「医師患者関係の省察」の方略
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:鳴本 敬一郎(静岡家庭医養成プログラム/浜松医科大学総合診療研修プログラム)
ファシリテーター:小嶋 一(手稲家庭医療クリニック) 
         内藤 亮(サセックスパートナーシップNHSトラスト(英国))

継続診療における医師患者関係は、患者の臨床アウトカムだけでなく医師のwell-beingにも大きく影響する。今日、医師のwell-beingやburnout予防に対する様々な取り組みが着目されている。家庭医かつ精神分析医のMichael Balintが始めたBalint groupもその一つである。グループ内の一人が症例(case)を提示した後、残りのグループメンバーで、自分が「その」医師または患者だったらどのように感じるのかを掘り下げていき、両者と医師患者関係の理解を深めていく。Caseを提示した者は、グループ内で起こる様々な想像やファンタジーに接しながら、患者に関する新たな視点を得たり、自身の内面や医師患者関係について振り返ったりすることで、負の感情を抱いていた患者への共感がうまれ、継続診療への心理的負担が軽減しうる。
本セッションでは、米国や英国でBalint groupを数多く経験し精通している講師を招き、参加者にはBalint groupを実際に経験してもらう。Balint groupで静かに沸き起こる、奥深い省察と心の震動を体験してほしい。

 

IG11  診療所看護師を増やそう!~看護学生の実習レシピを考えよう~
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:田中 亜紀子(トータルファミリーケア北西医院)
演者:栗本 一美(新見公立大学 健康科学部看護学科)
    池知 麻有加(市立旭川病院)
ファシリテーター:池知 麻有加(市立旭川病院)
         渡部 あずさ(北海道家庭医療学センター本輪西ファミリークリニック)
         居安 綾子(奈義小学校)
         嶋田 文子(大福診療所)
         中平 絵里

診療所で看護学生の実習?そんなことできるのかなぁ、なんて思っている医師や看護師、管理者のみなさま。
そんな現場の困りごとをみんなで考えてみませんか?
本セッションでは、実践を想定した実習レシピを検討・作成します。
これまで、診療所での看護実習はほとんど行われておらず、現場で働く私達も診療所看護の魅力をどのように伝えたら良いかわからないのが現状です。
一方、2022年4月より「人々のくらしを支える看護の実践」を学ぶ『地域・在宅看護論』が新カリキュラムとして適用され、
その実習先として 診療所を選択肢と考える大学も出てきています。
私達FPNsは、診療所看護師の魅力や役割を少しずつ言語化してきました。
「プライマリ・ケア看護学」のテキストの発刊、学会認定プライマリ・ケア看護師の育成も行われています。
次世代のプライマリ・ケアを担う看護学生にプライマリ・ケアや診療所の魅力を伝え、知ってもらう土台作りをしませんか?

IS03  ナラティブ考える臨床倫理
5月13日(土)8:30 – 10:00
企画責任者:本村 和久(まどかファミリークリニック)
コメンテーター:今村 昌幹(ぬちぐすい診療所)
        北西 史直(トータルファミリーケア北西医院)
        中村 ゆかり(調布東山病院)
        水川 真理子(神戸市看護大学)
        矢吹 拓(国立病院機構栃木医療センター)
        大浦 誠 (南砺市民病院総合診療科)
        川口 篤也(函館稜北病院)
        三浦 靖彦(東京慈恵会医科大学附属柏病院)

【概要・企画意図】 倫理的問題は、医学、医療において常に存在する重要な問題と考える。上気道症状に対する抗菌薬の使用の問題から治療の差し替えや中止の問題など、いわゆる臨床倫理の問題などがある。プライマリ・ケアにおいて倫理的問題に直面した場合、どのように解決すべきであろうか。本インタラクティブセッションでは、ナラティブ・アプローチを意識したケースディスカッションを行いながら、プライマリ・ケアの現場で、倫理的問題に対して積極的に関わっている医療者の実践を共有し、本委員会としても問題解決にどのようなサポートができるのかを提示したい。

IS07  リクルート企画「見学者獲得」 作戦会議
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:岩間 秀幸(亀田ファミリークリニック館山)
演者:相京 辰樹(広島大学医学部医学科)
   上西 凜太郎(島根大学医学部医学科)
   大井 礼美(島根大学)
   近藤 慶太(亀田ファミリークリニック館山)
   橋本 麻里奈(神戸大学)
ファシリテーター:河邊 健人(亀田ファミリークリニック館山)
         五藤 沙也香(亀田ファミリークリニック館山)
         後藤 初菜(亀田総合病院 卒後研修センター)
         玉井 瑛(亀田総合病院)
         山田 壮史(亀田ファミリークリニック館山)
コメンテーター:田坂 真哉(亀田ファミリークリニック館山)

「総合診療を志す研修医・専攻医を採用したい」
「活気ある若者が見学に訪れる元気な病院を作りたい」
そんなプログラム関係者、事務担当者様で集まって作戦会議を行います!
VUCA時代を生きるZ世代の医学生・研修医は、多様かつ複雑なニーズを持って就職先・プログラムを探しています。
このセッションでは参加者同士の対話の中で、自施設の強みになる宝リソースを再確認。他の地域・プログラムとの差別化戦略を練り、1泊2日の見学プランを作成します。
連日見学者が訪れる亀田家庭医プログラムと、多様な視点を持って学生向けの地域医療合宿を企画・実施している「ちいここ」メンバーがコラボし、プログラム・見学生の双方の視点から参加者と一緒に見学企画をブラッシュアップします!
セッションの参加者には事前課題として、学会当日までにそれぞれの施設・プログラムの強み、地域の魅力を見つけるワークを行ってもらいます。何か特別な強みでなくても良いかもしれません。皆さんにとっての「あたりまえ」が、見学者にとっては大きな価値を持つ可能性があります。
「まず一人」の見学者を募る、見学者を「確実に」採用につなげる。
全て揃ってなくていい、自分達にしかない輝きを全国へ発信しましょう。
総合診療医を一人でも増やす本気のリクルートを一緒に考えましょう!

IS08  ケースレポートを書こう! -acceptされるために必要なこと- 2023
5月13日(土)10:15 – 11:45
企画責任者:見坂 恒明(兵庫県立丹波医療センター
ファシリテーター:合田 建(神戸大学地域医療支援学部門/兵庫県立丹波医療センター)
         鎌田 百香(ひかりクリニック東京)
         隈部 綾子(公立豊岡病院 総合診療科)
         小佐見 光樹(自治医科大学)
         鈴木 智大(兵庫医科大学ささやま医療センター)
         八幡 晋輔(兵庫県立はりま姫路総合医療センター)
         水谷 直也(公立宍粟総合病院)
         森 寛行(兵庫県立丹波医療センター)

臨床研究に比し軽視されがちですが、医学研究や日常診療においてケースレポートが果たす役割は大きく、臨床医学を切り拓き、目の前の患者診療のヒントとなるのがケースレポートです。一方で、臨床研究に比し、ケースレポートはacceptされるのが難しく、paper writingの腕の見せ所で、書き方の原則を知る必要があります。企画者らのグループは、PubMed収載誌に2022年も10本以上のケースレポートが掲載されていますが、どのようにレポートの「新規性の軸」を設定し、acceptされたのかを提示します。また、参加者からの事例提示も含めていくつかの症例を提示し、どのような軸の設定、構成にすれば、acceptされる可能性が高くなるのかを、グループディスカッションします。当学会を超えて、関連書籍(「オールインワン 経験症例を学会・論文発表するTips」など)等で好評を得ている内容をもとに、当学術大会用にリメイクした2023年Verです。

IS11  「実践メディカルクイズラリー! 〜福井発、知恵と技術と愛のpot-pourri〜」
5月13日(土)14:15 – 15:45
企画責任者:田中 徳治(福井大学医学部附属病院)
座長:林 寛之(福井大学医学部附属病院)
演者:青木 拓耶(福井大学医学部附属病院総合診療部)
   伊藤 有紀子(福井大学医学部附属病院)
   大濱 弘光(福井大学医学部附属病院 総合診療部)
   楠川 加津子(永平寺町立在宅訪問診療所)
   武藤 理(福井大学病院 地域プライマリケア講座)
   山村 真佐子(福井大学医学部附属病院 総合診療部)
ファシリテーター:此下 尚寛(永平寺町立在宅訪問診療所)
その他:新野 保路(南越前町国民健康保険今庄診療所)

地域医療実地医家のあなたに朗報です。このセッションでは、福井発の明日から使える臨床の知識・技術をクイズラリー形式で全力でお伝えします。こんな症例、あんな症例に出会ったらどうしたらいいの?高エネルギー外傷の東尋坊、ペットボトルにガソリン!?ダニと食肉の関係など福井にいたら「あるある」だけどよそにいたら知られていない意外な事実も・・・。人口1万人あたりの身の回り品小売店数1位!全国男女平均寿命3位!都道府県「幸福度」ランキング4位!全国魅力度ランキング44位!・・・え?テヘペロ♪こんな魅力的福井からのホットでアップデートされた知識・技術をインターラクティブにあなたにお届けします!福井の観光名所、名産品もあなたの参加をお待ちしています。各クイズに挑んであれこれ悩んで正解すれば、明日からあなたも臨床のエキスパートになれるかも!?悩んでないでとりあえずチャレンジしてみないか!このセッション受講終了後は、つい住民票を福井に移してしまいたくなる副作用があるんやざぁ~(福井弁)

IS15  根拠に基づく予防医療と健康増進
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:宮崎 景(名古屋大学医学部地域医療教育学)
ファシリテーター:宮崎 景(名古屋大学医学部地域医療教育学)
         北村 和也(二子山ファミリークリニック)
         香田 将英(岡山大学学術研究院医歯薬学域地域医療共育推進オフィス)
         齋藤 さやか(東葛病院)
         日下 伸明(国民健康保険志摩市民病院
         向原 圭(久留米大学医療センター総合診療科)
         森 英毅(国立病院機構長崎医療センター)

企画意図:個々の患者、および地域に対して根拠に基づいた予防医療をどのように提供したら良いかについて参加者全員で考える。
概要:
日本で行われている予防医療の多くは、科学的根拠に基づいているとは言い難い。企業や市区町村が行う健診(検診)のなかには、根拠が不明瞭なものが多く含まれる。厚生労働省は、根拠が不明確ながん検診は推奨しない方向で検討会を重ねるなど、根拠に基づく予防医療をすすめる動きも出始めている。しかし現場では法律や制度の壁に悩みながら、個々の患者に対して予防医療を提供しているのが現状である。本企画では日常診療での疑問点や問題点についての共有から始め、根拠に基づいた予防医療とは何か、個々の患者や地域に対し、どのようなアプローチを行えばよいか多職種で考える。また私たち予防医療・健康増進委員会の予防医療チームで行っている文献レビュー、ホームページ作成の活動についても紹介をする。

IS16  Conversations Inviting Change: 診療や教育で役立つ気づきを促す対話の方法ー実践編ー
5月13日(土)16:00 – 17:30
企画責任者:加藤 光樹(まどかファミリークリニック)
演者:Dr John Launer(Health Education England)
ファシリテーター:内藤 亮(サセックスパートナーシップnhsトラスト(英国))
         宮地 純一郎(北海道家庭医療学センター)
         Diana Kelly

Conversations Inviting Change (CIC) は、ナラティブ(物語)を注意深く紡ぎ出す事で、さまざまな医療現場でのケアの質を豊かにする方法です。詳細は教育講演の抄録をご覧ください。
このインタラクティブセッションは以下の内容を予定しています。
1. LaunerによるCICの紹介
2. KellyによるCICがテーマとする7Cs (Conversations, Curiosity, Contexts, Complexity, Challenge (with caution), Creativity and Care) の解説と振り返りワーク
3. LaunerとKellyによるCICのデモンストレーションと解説
4. 質疑応答
LaunerとKellyの解説は英語で行われます。両者にはゆっくり喋っていただき、適宜企画者側で日本語による解説や補足もしてまいりますが、英語のヒヤリングがある程度できる方の参加を想定しています。
尚、CICがどのようなものなのかについての詳細な解説や、日本の臨床・教育にどのように適用するかの具体例の紹介などは、教育講演でご案内予定です。
英語での概要や解説はCICの公式HP (https://www.conversationsinvitingchange.com)にて予習可能です。特に https://www.conversationsinvitingchange.com/2017/02/13/workshop-narrativ-medicin-2017/ にあるビデオ「Narrative Medicine and Narrative Practice: Part I」の “44:30-47:00” や「Part III」の “5:43-18:00” がお役に立つものと思います。

IS19  Be a patient engagement facilitator ! (患者協働ファシリテーターになろう!)
5月14日(日)8:15 – 9:45
企画責任者:青木 拓也(東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部)
ファシリテーター:居安 綾子(奈義小学校)
         石原 八重子(Fabry NEXT)
         井上 恵子(医療過誤原告の会)
         岩屋 紀子(難病サポートfamiliaやまぐち)
         榎本 貴一(練馬光が丘病院)
         柏木 秀行(飯塚病院)
         木村 泰(地域医療振興協会 練馬光が丘病院)
         栗原 健(名古屋大学附属病院患者安全推進部)
         小坂 鎮太郎(都立広尾病院)
         安本 有佑(板橋中央総合病院)
         吉田 智美(筑波大学理工情報生命学術院 システム情報工学研究群)
         山口 章江(十勝勤医協帯広病院)
         丹野 清美(国立がん研究センター)

医療の進歩とともに、健康寿命やQOLといった「どう生きるか」に焦点が当たっている。それに伴い、患者中心性を重視した医療の実現が求められており、患者を診療のパートナーとした患者協働 (Patient Engagement)が不可欠となっている。患者協働を実現するために、WHO、米国AHRQ・AMA、英国NHSなどの機関は、多職種で実践するガイダンスを発行している。
本セッションでは、これらのガイダンスを参考に、多職種・患者と相互参加型医療を実現するために必要な患者協働のスキルを身につけることを目的として、グループワークをおこなう。グループワークを通じて、参加者が自施設で患者協働のファシリテーターになれるようなセッションとしたい。

IS23  ワクチンの疑問について”なんでも&とことん”答えます by JPCAワクチンチーム
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:中山 久仁子(医療法人 メファ仁愛会、マイファミリークリニック蒲郡)
座長:菅長 麗依(亀田ファミリークリニック館山)
演者:坂西 雄太(坂西医院 内科・小児科)
   千葉 大(Family Medical Practice Hanoi)
   西澤 俊紀(聖路加国際病院 一般内科)
   松村 真実(愛染橋病院 小児科)
   宮田 智仁(津生協病院)
   守屋 章成(長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科)

ワクチンは目まぐるしく情報が更新され、アップデートが大変です。
そのため、慣習的にワクチン接種を行っていたり、曖昧な知識のためワクチンの推奨理由を患者さんにうまく伝えられず、推奨できない・・といったことがあるかもしれません。
今さら聞きにくい基本的な疑問や、より専門的な疑問など、ワクチンに関する質問に、わたしたちJPCA感染症委員会ワクチンチームの講師陣がお応えします。
とくに質問が思いつかない時でも、他の人の質問から、刺激され学ぶことありませんか?
初学者も指導者も、質問は学びにつながります。
このセッションでは、そんな疑問を持った方々からの質問を事前アンケートで募集し、セッション中に出た質問と合わせて、その場でお応えします。
また、ワクチンの最新情報やアップデート方法のコツなどもお伝えする予定です。
これからのワクチン診療が楽しくなるセッションです。

IS24  教育回診実況ライブ Physical Round Online
5月14日(日)10:00 – 11:30
企画責任者:平島 修(徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター)
ファシリテーター:松本 謙太郎(大阪医療センター)
         鈴木 森香(国立病院機構 仙台医療センター)
         西村 涼(藤田医科大学総合診療プログラム)
         矢吹 拓(国立病院機構栃木医療センター)

【背景】コロナ禍において大人数でのベットサイド回診は敬遠され、身体診察教育は衰退の一途を辿るのでしょうか?医学生・若手医師からの悲痛な叫びは跡を絶ちません。このままベッドサイド教育が衰退した先には問診や身体診察がないという世界になっているかもしれません。オンライン診療が普及しつつある現在、その技術を応用するだけで特別な道具がなくても、たとえ遠方にいても何人でも同時にベッドサイドの教育は可能です。
【手法】
ビデオ会議システムを用いて入院中の患者を対象にベッドサイド(病院)と学会会場をオンラインでつなぎ、症例検討・ベッドサイド回診の実況ライブを行います。演者も当日まで患者情報は知らされず、主治医から症例提示され、実際の患者を診察します。学会に参加された先方の意見も患者へ直接届けます。難解な症例の診断を目的とするのではなく、日常の診療の中で丁寧にとってほしい診察所見、医師―患者とのコミュニケーションを実際の診察を通して観ていただき、参加していただくことを1つの目的としています。
【結果】
このセッションを通して、身近なデジタル機器を用いることでベッドサイド教育は可能であることを知り、ベッドサイド教育に役に立てていただきたいと考えています。
【まとめ】
ライブ実況は当日まで何が起こるか分かりません。ベッドサイド診療が楽しくなるような診察ができればと思います。

IS30  施設内多職種連携の基盤強化を考える
5月14日(日)14:15 – 15:45
企画責任者:廣瀬 英生(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
演者:後藤 忠雄 (県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   廣瀬 英生 (県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   藤川 耕 (県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
ファシリテーター:松久 雄紀(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
         伊左次 悟(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
         黒川 大祐(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)

zoomライブ配信のセッションへのご入室は本大会視聴用プラットフォームより可能です。
視聴用プラットフォームのログイン情報は参加登録がお済の方へ4月下旬にご送付いたします。

<オンデマンド限定セッション>

コロナ第7,第8波における薬局薬剤師の活動について
企画責任者:門下 鉄也(あずまみまもり薬局)
座長:坂口 眞弓(みどり薬局)
パネリスト:星 利佳(ほし薬局)
      松田 宗之(イオンリテール株式会社)
      木内 翔太(みどり薬局)
      吉田 聡(なごみの薬局 なくすりーな日の出)
      門下 鉄也(あずまみまもり薬局)
コメンテーター:竹内 あずさ(ベガファーマ株式会社くるみ薬局河内長野店)

 

プライマリ・ケア医がネット・ゲームの問題に向き合うためには?
企画責任者:近藤 慶太(亀田ファミリークリニック館山)
演者:杉山 大岳(東海大学医学部付属病院)
   中澤 有佐(奈良県立医科大学)
パネリスト:宇賀神 光輝(滋賀医科大学医学部医学科)

 

地域とか暮らしとか診ている医師ってどんなこと考えているの?
企画責任者:宮地 紘樹(掛川東病院)
パネリスト:宮本 二郎(医療法人真成会ゆずりは訪問診療所)
      徳田 嘉仁(くわくわ企画)
      瀬田 宏哉(ロコクリニック中目黒)
      森野 杏子(掛川東病院)

 

ワイヤレスポケットエコーを活用したプライマリ・ケアと鍼灸の融合 ~西洋医学と東洋医学の融合と可視化を目指して~
企画責任者:寺澤 佳洋(口之津病院)
座長:寺澤 佳洋(口之津病院)

 

家庭医療学と伝統的東洋医学の相似及び親和性を元とした,鍼灸師とともに形成する専門職間連携の実現に向けての展望
企画責任者:丸山 晃央(北足立生協診療所)
演者:寺澤 佳洋(口之津病院)
   竹下 有(清明院)
パネリスト:増田 卓也(三井記念病院)

 

地域一体型NSTの課題と展望
企画責任者:星 利佳(ほし薬局)
座長:松田 友美(山形大学大学院医学系研究科看護学専攻)
パネリスト:鎌田 剛(東北公益文科大学)
      小内 裕(医療法人小内医院)
      佐藤 裕邦(老健ひだまり)
      小川 豊美(株式会社とよみ)

 

遠くへ行きたければみんなで行け!:患者視点からがん治療医、プライマリ・ケア医の協働のwhyを問い、そしてhowを問う
企画責任者:西 明博(亀田総合病院 在宅診療科)
演者:東 光久(奈良県総合医療センター総合診療科)
パネリスト:小林 崇人(兵庫県立丹波医療センター)
ファシリテーター:古川 佳那美(JCHO九州病院)
         宮地 康僚(亀田総合病院腫瘍内科)

 

地域診療所での看護師の活躍
企画責任者:弓野 大(医療法人社団ゆみの)

 

U40HFネットワークコラボ企画 心不全パンデミックに共に立ち向かう ~心不全医とプライマリ・ケア医の共通言語を探る~
企画責任者:官澤 洋平(明石医療センター)
座長:佐藤 宏行(東北大学病院 循環器内科)
演者:佐藤 宏行(東北大学病院 循環器内科)
ディスカッサント:竹内 一喬(市立敦賀病院 循環器内科)
         石井 奈津子(高知大学医学部附属病院 老年病科•循環器内科)
         永田 春乃(琉球大学病院 循環器・腎臓・神経内科学(第3内科))
         渡部 秀悟(明石医療センター 総合内科 診療看護師(NP))
         石瀬 裕子(聖隷浜松病院 総合診療内科)
         大浦 誠(南砺市民病院総合診療科)
コメンテーター:齋藤 秀輝(聖隷浜松病院 循環器科・心血管カテーテル治療科)
その他:小野 雅敬(関西医科大学 総合診療医学講座)

これからのHIV/AIDS診療と総合診療医の関わり
企画責任者:安藤 崇之(慶應義塾大学医学部総合診療教育センター)
演者:宇野 俊介(慶應義塾大学医学部)
   谷口 俊文(千葉大学医学部附属病院)

 

プライマリ・ケアにおけるPOCUSの活用法 ~明日から実践できる超音波診療~
企画責任者:大屋 聖郎(山本記念病院)

 

医療過誤訴訟の現実 ~認めたくないものだな、自分自身の、若さゆえの過ちというものを~
企画責任者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)
演者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)

 

家庭医外来+α
企画責任者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)
演者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)
   上松 東宏(豊田地域医療センター)
パネリスト:熊谷 知博(湘南鎌倉総合病院 総合診療科)
その他:張 耀明(新島村国民健康保険本村診療所)

 

老衰の診断とケア ~老衰の臨床におkる標準化とアートを考える~
企画責任者:今永 光彦(奏診療所)

 

プライマリ・ケア漢方「海の漢方・山の漢方」- 総合医・漢方医としての私の原点 –
企画責任者:吉永 亮(飯塚病院)
座長:吉永 亮(飯塚病院)
   樫尾 明彦(給田ファミリークリニック)
演者:吉永 亮(飯塚病院)

 

呼吸困難や痛みにオピオイドを開始するときに考える『7steps+E』!
企画責任者:宇井 睦人(湘南鎌倉総合病院 総合診療科・緩和ケアチーム)
演者:宇井 睦人(湘南鎌倉総合病院 総合診療科・緩和ケアチーム)

PF指導のnew normal ~生の声から未来を問う~
企画責任者:深瀬 龍(山形県立河北病院 内科(総合診療))
パネリスト:渡部 健(秋田大学医学部 男鹿なまはげ地域医療・総合診療連携講座/秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター)
      伊藤 圭一郎(東北大学大学院医学系研究科緩和医療学分野)
      櫻井 広子(医局にっぽん、済生会岩泉病院、みちのく総合診療医学センター、京都大学社会疫学教室)
      中村 琢弥(弓削メディカルクリニック滋賀家庭医療学センター)
      前橋 美歌(自治医大地域医療後期研修プログラム)

 

あなたのアピールポイントはどこでしょう?~多様な働き方と多業種連携によって生まれる関係性を考える
企画責任者:南郷 栄秀(社会福祉法人聖母会 聖母病院 総合診療科)
演者:向原 圭(久留米大学医療センター総合診療科)
   大生 定義(新生病院)
   吉本 尚(筑波大学医学医療系 地域総合診療医学)
   南郷 栄秀(社会福祉法人聖母会 聖母病院 総合診療科)
   中島 美紀((有)キムラ薬局)

 

まずはここから!はじめるつながるがん診療
企画責任者:瀬尾 卓司(瀬尾医院)
演者:伊藤 圭一郎(東北大学大学院医学系研究科緩和医療学分野)
   知念 崇(自治医科大学臨床腫瘍科)
   高岡 沙知(長崎県上五島病院)
   竹井 紗織(縁・在宅クリニック)

 

多職種で取り組むフレイル症候群
企画責任者:廣瀬 英生(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
演者:黒川 大祐(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   後藤 忠雄(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   伊左次 悟(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   藤川 耕(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   松久 雄紀(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)

 

思春期外来で頭が真っ白の貴方へ
企画責任者:三澤 美和(大阪医科大学附属病院 総合診療科)
演者:関根 一臣(大阪医科大学附属病院 総合診療科)
   重留 一貴(大阪医科薬科大学)
   島田 史生(大阪医科薬科大学)
   住友 嗣之(大阪医科薬科大学病院)
   鈴木 富雄(大阪医科大学附属病院 総合診療科)
   橋本 忠幸(大阪医科薬科大学)
   岩本 桃子(総合診療科)
   川口 洋平(大阪医科薬科大学)
   礒田 翔(大阪医科大学附属病院 総合診療科)
   水谷 肇(大阪医科大学附属病院 総合診療科)
   鄧 艶麗(大阪医科薬科大学付属病院)

 

診療所ネットワークとITを活かした診療の質改善活動 ~診療所PBRN×BIツール×QIの新たな試み~
企画責任者:西村 正大(地域医療振興協会 地域医療研究所)
演者:望月 崇紘((公社)地域医療振興協会)
   西村 正大(地域医療振興協会 地域医療研究所)
   藤原 直樹(地域医療振興協会 地域医療研究所)

 

誤嚥を防ぎ食べたい思いに応える新たなポジショニングスキル―POTTプログラムの実践と伝承―
企画責任者:佐藤 幸浩(かみいち総合病院)
演者:迫田 綾子(日本赤十字広島看護大学)
ファシリテーター:並河 大器(かみいち総合病院)
         土井 淳詩(かみいち総合病院)
その他:桑名 優太朗(かみいち総合病院)

 

プライマリ・ケアにおける理想の認知症診療の模索
企画責任者:松坂 雄亮(長崎県精神医療センター)

 

プライマリ・ケア医に知ってほしいOTC医薬品
企画責任者:栁 直樹(みどり薬局)
座長:坂口 眞弓(みどり薬局)
演者:石橋 幸滋(石橋クリニック)
   栁 直樹(みどり薬局)
パネリスト:松田 宗之(イオンリテール株式会社)
      押切 康子(御代の台薬局品川二葉店)
コメンテーター:竹内 あずさ(ベガファーマ株式会社くるみ薬局河内長野店)
        小林 知貴(広島大学病院 総合内科・総合診療科)
        木内 翔太(みどり薬局)

 

プライマリ・ケアで期待される心療内科的アプローチの模索
企画責任者:小野 雅敬(関西医科大学 総合診療医学講座)
座長:山根 朗(関西医科大学心療内科学講座)
ファシリテーター:山本 修平(関西医科大学)
         石丸 裕康(関西医科大学)
         大武 陽一(今井病院)
         西山 順滋(関西医科大学附属病院)

6つのステップで考えるキャリアデザインのフレームワーク
企画責任者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)
演者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)
   上松 東宏(豊田地域医療センター)
ファシリテーター:和田 啓太郎(湘南鎌倉総合病院 総合診療科)
パネリスト:熊谷 知博(湘南鎌倉総合病院 総合診療科)
その他:張 耀明(新島村国民健康保険本村診療所)

 

5つのレンズで困難症例を診てみよう
企画責任者:金子 一明(市立大町総合病院)
演者:樋端 佑樹(信州大学医学部子どものこころの発達医学)
その他:鎌倉 健人(市立大町総合病院)
    福里 那波(東京医療センター、市立大町総合病院)

 

5つの視点から分析する財務諸表の味方と経営改善
企画責任者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)
演者:松村 伸(まつむらファミリークリニック)

 

Genespelist白熱教室!!『未知の領域を学ぶときに君は何から始めるか?』
企画責任者:鈴木 聡(市立旭川病院)
演者:東 光久(奈良県総合医療センター総合診療科)
   原 将之(京都済生会病院)
パネリスト:八田 告(八田内科医院)
ファシリテーター:西山 大地(市立福知山市民病院)
         赤井 靖宏(奈良県立医科大学)

 

Youtube「医師の教養」2023 ~読書を通した越境学習~
企画責任者:矢吹 拓(国立病院機構栃木医療センター)
演者:平島 修(徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター)

 

アドラーに学ぶワークショップ 思いやりに満ちた健康的なコミュニティ形成のために
企画責任者:久保田 千代美(CHIYOMI KUBOTA CARE 研究所)
演者:久保田 千代美(CHIYOMI KUBOTA CARE 研究所)

 

プライマリ・ケア医のためのアレルギー診療
企画責任者:安藤 崇之(慶應義塾大学医学部総合診療教育センター)
パネリスト:戸蒔 祐子(慶應義塾大学病院看護部)

 

ヘルスリテラシー入門 ~患者さんや一般市民の「健康を決める力」を高めるために~
企画責任者:宮田 潤(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 離島・へき地医療学講座)
その他:新野 保路(南越前町国民健康保険今庄診療所)
    阪本 直人(つくば家庭医・病院総合医プログラム)
    達川 知美(石川勤労者医療協会 城北病院)
    新野 青那(福井大学)

 

医学生と総合診療医が導く症候学Near Peer Tutoring
企画責任者:遠藤 健史(島根大学医学部附属病院総合診療医センター)
      小田川 誠治(島根大学医学部附属病院総合診療医センター)
パネリスト:齊藤 安美(島根大学医学部医学科)
      片桐 徳貴(島根大学)
      花田 拓真(島根大学医学部医学科)
      山口 柊(島根大学医学部医学科)
      宮田 菜穂(島根大学)
      中野 靖久(島根大学医学部)
コメンテーター:加藤 一朗(隠岐病院)
        坂口 公太(島根大学医学部附属病院総合診療医センター)
        白石 吉彦(隠岐島前病院)
        樋口 大(島根県立中央病院)
        和足 孝之(島根大学)

 

病院長養成プログラム ~総合診療医の新たな活躍の場、Community Hospitalの病院長~
企画責任者:江角 悠太(国民健康保険志摩市民病院)
演者:日下 伸明(国民健康保険志摩市民病院)
パネリスト:白石 吉彦(隠岐島前病院)
コメンテーター:四方 哲(京都府立医科大学)

総合診療×MBA!~日常臨床に経営学のワザを使ってみよう~
企画責任者:天野 雅之(南奈良総合医療センター)

 

誤嚥予防カンファレンス~多職種の知恵で誤嚥を予防しよう~
企画責任者:坂井 博則((有)不知火メディクス くぬぎ薬局)
ファシリテーター:坂井 博則((有)不知火メディクス くぬぎ薬局)
         榎本 淳子(玉名市包括支援センター)
パネリスト:峠 唯 有明成仁病院)
      久保田 忍(つばめ薬局)
      永杉 憲弘(一般社団法人玉名郡市医師会)
      田中 英一郎(田中内科クリニック)
      末廣 豊(ピュアデンタルクリニック新大江診療所)

 

遺伝性癌のリスク評価ツール(JCRAS-PC)の導入と判定結果のコミュニケーション:伝える?伝えない?いつ、どの程度、どのように?
企画責任者:鳴本 敬一郎(静岡家庭医養成プログラム/浜松医科大学総合診療研修プログラム)
ファシリテーター:宮崎 景(名古屋大学医学部地域医療教育学)
パネリスト:小泉 圭(浜松医科大学医学部附属病院)
コメンテーター:柴田 綾子(淀川キリスト教病院)

 

もしもへき地診療所に1人赴任になったら
企画責任者:廣瀬 英生(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
演者:黒川 大祐(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   後藤 忠雄(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   伊左次 悟(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   藤川 耕(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   松久 雄紀(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)

 

データを使って地域を分析しよう
企画責任者:廣瀬 英生(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
演者:黒川 大祐(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   後藤 忠雄(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   伊左次 悟(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   藤川 耕(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)
   松久 雄紀(県北西部地域医療センター国保白鳥病院)

 

医療介護の人不足に鍼灸マッサージ師を活用してみたら? こいつらめっちゃ報告書書いてるやん!?
企画責任者:長谷川 尚哉(病鍼連携連絡協議会)
演者:長谷川 尚哉(病鍼連携連絡協議会)

お問い合わせ先

第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会
運営事務局 プログラム担当
International Conference Services, PTE., Ltd.
〒105-0013
東京都港区浜松町2-5-3リブポート浜松町
e-mail: jpca2023-program@icsevents.com